戦国一の猛将・本多忠勝の名槍「蜻蛉切」がゆかりの地・岡崎で公開
2018年5月23日 更新

戦国一の猛将・本多忠勝の名槍「蜻蛉切」がゆかりの地・岡崎で公開

6月2日(土)より愛知県の岡崎市美術博物館で開催される「名刀は語るー美しき鑑賞の歴史ー」。静岡県三島市の佐野美術館の収蔵品より、国宝・重文含む約100件の名刀、刀装具が揃います。目玉は何と言っても本多忠勝愛用の名槍「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」の展示。戦国&刀剣ファンは必見です!

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

約1000年にわたる日本刀の歴史を振り返る

 (19882)

優れた武器であるとともに、卓越した芸術品であり、日本人の精神文化にも大きな影響を与えてきた日本刀。
本展では佐野美術館の収蔵品の中から、国宝、重要文化財を含む約100件の刀剣、刀装具を展示。
平安時代から江戸時代まで約1000年にわたる日本刀の歴史を通じ、日本人が培ってきた美意識や文化が紹介されます。

日本屈指の刀剣コレクションを誇る佐野美術館の中でも、国宝「太刀 銘 一」や重要文化財「刀 無銘 国光」など貴重な刀剣が見られるチャンスです。
国宝「太刀 銘 一」鎌倉時代中期 <矢部コレクション>...

国宝「太刀 銘 一」鎌倉時代中期 <矢部コレクション> 佐野美術館寄託

via 写真提供:岡崎市美術博物館

「蜻蛉切」をはじめ本多家の名宝が多数!

今回の目玉はなんといっても三河国額田郡蔵前(現在の愛知県岡崎市西蔵前町)で生まれた武将・本多忠勝の名槍「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」です。
トンボが穂先に触れるや否や二つになったという切れ味の鋭さから、その名がついたとされる「蜻蛉切」。
天下三名槍のひとつで、穂(刃長)は1尺4寸(43.7cm)、茎は1尺8寸(55.6cm)、刃の中央の溝に梵字と三鈷剣が彫られています。
「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」室町時代 <...

「大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)」室町時代 <矢部コレクション> 佐野美術館寄託

via 写真提供:岡崎市美術博物館
これに合わせ、忠勝所用の「黒糸威胴丸具足」をはじめとする本多家の名宝が約10件展示されます。

徳川家康を支えた四天王のひとりであり、57回もの戦に出陣しながらも、かすり傷ひとつ負わなかったという伝説を持つ猛将・本多忠勝。刀剣ファンはもちろん、戦国ファンもたまらない展覧会です。
鹿角兜を見比べてみては? 左・「本多忠勝画像」桃山時代...

鹿角兜を見比べてみては? 左・「本多忠勝画像」桃山時代 個人蔵 展示:6/2〜24 右・「黒糸威胴丸具足」本多忠勝所用 桃山時代 個人蔵

via 写真提供:岡崎市美術博物館

「蜻蛉切」の作者ほか、三河の刀工の刀剣も展示

この展覧会では、中世に岡崎市矢作地区で活躍した鍛治集団・薬王寺派の刀剣も展示。
さらに16世紀後半に登場した、蜻蛉切の作者である三河文殊正真や、平安城長吉の刀剣も見られます。
この地ならではの刀剣に出会える貴重な機会です。
「刀 銘 薬王寺主真助 文亀二年八月日」室町時代 三河...

「刀 銘 薬王寺主真助 文亀二年八月日」室町時代 三河武士のやかた家康館蔵

via 写真提供:岡崎市美術館

「刀剣乱舞-ONlLINE-」とのコラボレーションも!

さらに、今回の展覧会では「蜻蛉切」の公開を記念して、「刀剣乱舞-ONlLINE-」とのコラボ企画も実施。
刀剣男士「蜻蛉切」の等身大パネルの展示のほか、特設ショップにて「蜻蛉切」の関連商品も販売されます。
ファンは要チェックです!

「蜻蛉切」の公開はもちろんのこと、平安時代から江戸時代までの代表的な名工の名刀が一度に見られるのは、刀剣初心者にもうれしい企画。
岡崎といえば徳川家康が生まれた地。ぜひゆかりの地巡りとあわせて鑑賞してはいかがでしょうか。

特別企画展「名刀は語るー美しき鑑賞の歴史ー」

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