【「西郷どん」では渡辺謙さんが演じる】死因は毒殺説も!?薩摩藩主・島津斉彬の波乱の生涯
2018年3月14日 更新

【「西郷どん」では渡辺謙さんが演じる】死因は毒殺説も!?薩摩藩主・島津斉彬の波乱の生涯

幕末の薩摩藩主・島津斉彬。大河ドラマ「西郷どん」では渡辺謙さんが演じられ、その圧倒的な存在感が話題になっています。富国強兵と殖産興業に尽力し、幅広い人材登用を行った名君として知られていますが、藩主になるまでの道のりは長く、活動期間は意外にも短いものでした。しかも毒殺説まであるんです…今回は島津斉彬の波乱の生涯をゆかりの地とともにご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

照国神社の島津斉彬の銅像

照国神社の島津斉彬の銅像

via 写真提供:鹿児島市

生まれは江戸、藩主への長い道のり

島津斉彬

島津斉彬

曾祖父・重豪の影響で蘭学など西洋に早くから興味を持った斉彬。
文化6年(1809)、島津斉興の長男として、斉彬は江戸薩摩藩邸で誕生しました。才女だった母に教育を受け、蘭学かぶれの曾祖父・重豪には特に可愛がられて育ちます。

しかし、そのことが逆に父から遠ざけられる要因となってしまいます。後継者問題による「お由羅騒動」を経て、藩主となったのは斉彬が43歳の時でした。
鹿児島城(鶴丸城)

鹿児島城(鶴丸城)

薩摩藩主の居城・鹿児島城。慶長7年(1602)に薩摩藩初代藩主・島津家久(忠恒)によって建設されました。斉彬の時代には集成館事業の一環として、城内で反射炉による実験がされたそうです。

via 写真提供:鹿児島県

藩主時代の精力的活動

仙巌園内にある反射炉跡

仙巌園内にある反射炉跡

via 写真提供:鹿児島県
藩主となった斉彬が行ったのは、富国強兵と殖産興業でした。洋式工場群を建設した集成館事業がその白眉たるもので、溶鉱炉・反射炉などの開発によって製鉄業を確立し、造船や兵器開発への道筋をつけました。また、帆船の帆を作るための紡績事業にも力を入れ、こうして後の明治維新での薩摩藩の躍進に至るのです。

一方、斉彬は身分にこだわらず、幅広い人材登用を行いました。これによって、西郷隆盛や大久保利通らが取り立てられ、斉彬に大きな恩義と忠誠を抱いた彼らは、斉彬の没後も藩の中心として活躍し、明治維新の立役者となっていくのです。

斉彬の功績も見られる島津氏の別邸・仙巌園

仙巌園

仙巌園

via 写真提供:鹿児島県
斉彬が愛した広大な敷地を誇る庭園・仙巌園は、桜島を築山に、錦江湾を池に見立てて作られました。ここにある御殿は藩主の別邸でしたが、後に本邸となります。
また現在は、仙巌園を含む史跡・建物が「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産に登録されています。
尚古集成館(旧集成館機械工場)

尚古集成館(旧集成館機械工場)

斉彬の富国強兵政策「集成館事業」では多くの工場が造られました。そのうちの機械工場が「尚古集成館」として現代に残り、当時を伝える多くの展示物を見ることができます。
via 写真提供:鹿児島県

父・斉興の別邸がこちら!旧島津氏玉里邸庭園

旧島津氏玉里邸庭園

旧島津氏玉里邸庭園

現在は「下御庭」のみ公開されています。
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