史上初・縄文の国宝全6件が集結!特別展「縄文─1万年の美の鼓動」レポート
2018年7月3日 更新

史上初・縄文の国宝全6件が集結!特別展「縄文─1万年の美の鼓動」レポート

東京国立博物館(東京都台東区)では、縄文時代にスポットを当てた特別展を2018年7月3日(火)から9月2日(日)まで開催。「縄文の美」をテーマに、縄文の国宝全6件が勢ぞろいすると話題の本展を一足お先に拝見!その見どころをご紹介いたします。

みのうち社みのうち社

1万年前の世界にいらっしゃい!!

撮影:みのうち社 (21868)

縄文展にやってまいりました!!
エスカレーターを上がると展示会場です。
via 撮影:みのうち社
縄文時代とは、今からおよそ1万3千年ほど前の時代。それから約1万年も続きました。こんなに長く続いた時代なのに、学校の授業では一瞬だったと思います。
でも、縄文時代を知らなくても土偶を目にしたことはあるのではないでしょうか。
その土偶ですが、国宝が全国になんと5つもあるんですよ。

本展は、その国宝土偶たちと国宝土器ひとつ、計6つの縄文国宝が集まるめったにない機会。これは見逃せません!!

縄文時代の暮らし

展示会は6章に分かれています。第1章は「暮らしの美」として、土器やアクセサリー、斧や釣針などの道具などが見られますよ。当時の人々の息吹が生々しく感じられます。
重要文化財 木製編籠 縄文ポシェット(青森県青森市 三...

重要文化財 木製編籠 縄文ポシェット(青森県青森市 三内丸山遺跡出土/青森県教育委員会蔵(縄文時遊館保管))

via 撮影:みのうち社
その名の通り、縄文時代に使われていたポシェットです!! この夏に使いたいくらい、可愛くてオシャレにすら見えます。
手前右にあるのは、このポシェットの中に入っていたクルミの殻。なんでクルミの殻が入っていたのでしょうか。クルミを集めるのに使っていたの!? それともおやつ!?
そして持ち主は可憐な女子か、渋いオジサマか、共同で使っていたか……想像がどんどんふくらみます。
写真右:重要文化財 硬玉製大珠(栃木県大田原市湯津上出...

写真右:重要文化財 硬玉製大珠(栃木県大田原市湯津上出土/東京国立博物館蔵)

via 撮影:みのうち社
大珠はたぶん首飾りに使われていたのではないかな〜と言われているもの。確かに上に穴があいていて、見た目は首飾りっぽいですよね。
硬玉とはヒスイのことです。日本ではヒスイはなかなか採れず、当時でも珍しいものだったよう。
それにしても吸い込まれそうな美しい緑色です。

そもそも縄文ってナニ?

第2章「美のうねり」は色々な模様や形の土器が勢揃いです!!
縄文とは縄や紐でつけた文様のこと。土器に押しつけたり転がしたりして、文様をつけていたんですよ。他にも指や貝、棒やへらでつけられた文様が。文様も様々で、時代や地域によってちょっと違うみたいです。
関山式土器(千葉県松戸市 幸田貝塚出土/千葉県松戸市立...

関山式土器(千葉県松戸市 幸田貝塚出土/千葉県松戸市立博物館蔵)

via 撮影:みのうち社
色々なバリエーションの縄文文様が見られます。縄文時代の人々のこだわりが伝わってくるようです。近づいて、ひとつひとつじっくりご覧ください。
火焔型土器・王冠型土器(新潟県十日町市 野首遺跡出土/...

火焔型土器・王冠型土器(新潟県十日町市 野首遺跡出土/新潟県十日町市博物館蔵)

via 撮影:みのうち社
こちらは粘土を積み重ねたり盛り上げたりしてつくった土器。ダイナミックな造形です。
現在の新潟を中心に、中部、東北の各地に広まったそう。大昔にも流行があったのかもしれませんね。
土器のフチの形から火焔型、王冠型と呼ばれていますが、本当は何を表現したものでしょうか? 謎は深まります。
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みのうち社

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歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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