貧乏公家から維新の十傑へ!異色のお公家様・岩倉具視
2018年8月12日 更新

貧乏公家から維新の十傑へ!異色のお公家様・岩倉具視

大河ドラマ「西郷どん」では笑福亭鶴瓶さんが演じる岩倉具視。それだけでも何やら性格にクセがありそうな気がしますが、歴史に残る彼はどんな人物だったのでしょうか。武士ではなく公家として明治維新を成し遂げた彼の人生とゆかりの地をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

貧乏公家の息子、大器と見込まれて

岩倉具視(1825〜1883)

岩倉具視(1825〜1883)

変わり者だったので、軽蔑の意味をこめて陰では『岩吉』と呼ばれていたという。
via 写真:国立国会図書館ウェブサイト
堀河康親という公卿の二男として生まれた具視は、少年時代からかなり変わり者だったそうです。ズバズバ物を言う、公家らしからぬ性格は避けられもしましたが、ある儒学者が「これは大器になる」と見込んだため、岩倉具慶の養子になったのでした。

とはいえ、あまり裕福ではない岩倉家を継いでからも、彼は自宅で賭博を開いたこともあった・・・なんて逸話もあります。「公家らしからぬ」、これこそが具視の性格でした。

しかし、関白鷹司政通に歌道を習うようになったのが、朝廷上層部へのパイプづくりに大いに役立ちました。孝明天皇の側近にまでなり、安政5(1858)年の日米修好通商条約締結の際には反対派として関白に敢然と抗議します。

彼が活躍したのは、皇女和宮が徳川家茂へ降嫁した際でした。朝廷の勅使として随行し、幕府首脳などと面会しました。ところが、こうした自由な動きが佐幕派とみなされ、討幕への動きが高まってきた中で、命を狙われるようになってしまったのです。朝廷でも排斥運動が起き、具視は職を辞することになったのでした。

失脚した岩倉具視が出家した霊源寺(京都市北区)

失脚した岩倉具視が出家した霊源寺

失脚した岩倉具視が出家した霊源寺

具視はまず岩倉家の菩提寺である霊源寺に身を隠し剃髪しました。境内には彼の歯牙塚があります。

岩倉具視が隠居した岩倉具視幽棲旧宅(京都市左京区)

しかし洛外追放となった具視は、さらに洛北岩倉村に隠居し、この地で約5年間の蟄居生活を送りました。ここでも命を狙われることがあり、度々居場所を変えながらの生活だったといいます。
坂本龍馬ら志士たちも訪れたというこの居宅は、今もその面影やゆかりの品を見ることができます。
岩倉具視幽棲旧宅の主屋

岩倉具視幽棲旧宅の主屋

via 写真提供:岩倉具視幽棲旧宅指定管理者 植彌加藤造園株式会社
岩倉具視の遺髪を埋葬した遺髪碑もあります。

岩倉具視の遺髪を埋葬した遺髪碑もあります。

via 写真提供:岩倉具視幽棲旧宅指定管理者 植彌加藤造園株式会社
敷地内に建てられた対岳文庫には、岩倉具視の遺品や明治維...

敷地内に建てられた対岳文庫には、岩倉具視の遺品や明治維新関係文書などが展示・収蔵されている。

via 写真提供:岩倉具視幽棲旧宅指定管理者 植彌加藤造園株式会社

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