第3回:大河ドラマ「西郷どん」主要人物揃い踏み!西郷隆盛ゆかりの地・鹿児島【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】
2018年3月30日 更新

第3回:大河ドラマ「西郷どん」主要人物揃い踏み!西郷隆盛ゆかりの地・鹿児島【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する「小栗さくらがゆく!幕末維新のみち」。第3回は西郷隆盛が生まれた薩摩こと鹿児島。今回は西郷の前半の人生に焦点をあて、ゆかりの地をご紹介します。大久保利通、島津斉彬など、西郷と深く関わりのあった人物も続々登場。来年の大河ドラマ「西郷どん」を前に、ますます盛り上がること必至。ひと足お先に予習しちゃいましょう。

小栗さくら小栗さくら

西郷どんの故郷

西郷隆盛銅像

西郷隆盛銅像

城山を背景に建つ西郷隆盛像!
上野の銅像と違い、勇ましい軍服姿です。
渋谷の「ハチ公」像を作った、安藤照が制作した銅像なんですよ。
via 写真提供:小栗さくら
過去2回は佐幕派を取り上げましたが、第3回は薩摩藩の西郷隆盛です!

私の父は鹿児島出身で、父方は代々、今の鹿児島市内に住んでいました。
父も例に漏れず「西郷どん」が大好き!司馬遼太郎さんの『翔ぶが如く』を度々読み、上野の西郷どんの像の前で深く頷き、西郷どんのお酒を飲む……。鹿児島の人、特に年齢が上の人ほど、愛郷心と同じような感覚で西郷どんが好きなのではないでしょうか。

勝海舟は自身が語った「氷川清話」の中で、「天下で恐ろしいものを二人見た」という中の一人に西郷を挙げています。
あまりに勝が西郷を評価するので、坂本龍馬も西郷に会いに行き、のちに勝に「西郷はわからぬやつだ」「少しくたたけば少しく響き、大きくたたけば大きく響く」と話したといいます。

勝や龍馬にそんな風に評された「西郷どん」ゆかりの地・鹿児島で、若き西郷を追ってみましょう!

西郷や大久保が育った下加治屋町

維新ふるさと館

維新ふるさと館

via 写真提供:小栗さくら
西郷らが生まれた加治屋町にある歴史館。
薩摩の歴史や、西郷・大久保らの実像に迫る展示、維新が体感できるホールがあり、見どころたっぷり。また、西郷隆盛サイズの軍服、大久保利通サイズのフロックコートを着て記念写真を撮ることもできますよ。
最近リニューアルされたばかりなので、ゆかりの地めぐりと合わせて、ぜひチェックしてみてください。
西郷どんといえば、上の人形の写真のように、眉が太く目が大きくて恰幅の良いイメージがすぐに浮かんできますよね!
ところが皆さんも知っている通り、西郷隆盛の確かな写真は今のところ見つかっていません。私たちがよく目にするのは、写真ではなくエドアルド・キヨッソーネというイタリア人が描いた油絵なのです。
キヨッソーネが描いた西郷隆盛像

キヨッソーネが描いた西郷隆盛像

キヨッソーネは西郷に直接会ったわけではなく、顔の上半分を西郷の弟・従道(じゅうどう/つぐみち)、下半分を従弟の大山巌(おおやまいわお)をモデルに、聞き込みなどをして描かれたといわれています。
via 国立国会図書館蔵
西郷の写真嫌いはよく知られていますが、「化物と西郷の写真なし」と言われるほどで、孫の吉之助によると、明治天皇から写真を差し出すように言われても提出しなかった徹底ぶりだったようです。

キヨッソーネのほか、西郷に実際会った人たちが描いた絵もありますが、どれも眉が太くて目がギョロっとしている共通点があります。西郷は「うどめ(巨目)」と呼ばれたほど目が大きかったようですが、一方で西郷の義妹・トクによると、肖像画は実際よりも目が大きいとのこと。
ただ、アーネスト・サトウも目玉が大きいと語っているので、印象的な瞳だったのでしょうね。
西郷隆盛誕生地

西郷隆盛誕生地

via 写真提供:小栗さくら
文政10(1828)年、下級藩士たちが住む下加治屋町(現・鹿児島市加治屋町)で、長男として生まれた西郷隆盛。7人兄弟というだけでも大家族ですが、一時は親戚を含めた16人の大所帯だったともいわれ、貧しかった西郷家の家計はかなり苦しかったようです。

西郷隆盛の大きな碑の右側には、小さめですが弟・従道の生誕碑もあるので忘れずチェックしてくださいね。
西郷隆盛の弟・従道

西郷隆盛の弟・従道

鹿児島に来たら、弟・従道もお忘れなく!
via 国立国会図書館蔵
西郷家は、城下町に住む御小姓与(おこしょうぐみ)で、下から2番目の下級藩士でした。

西郷どんというと、身長は5尺9寸8分(約180cm)、体重は29貫(約108kg)と言われる大柄で、豚肉や甘いものが好物だったことからよく食べるイメージがありますよね。
ところが西郷家は貧しかったため、成長期の西郷はおなか一杯に食事をしたことがなかったそう。また、冬場に兄弟たちが一枚の布団に四方から足を入れていた…なんてお話もあるほど、下級武士の大家族の生活は苦しかったようです。
それでも子供の頃から大柄だったのは、祖父ゆずりなのかもしれません。

後に西郷について語った人々は、「なんでもよく召し上がる人だった」「(奥さんの料理に)一つ一つに”おいしゅうございますよ”と言っていた」「自分の前に置かれたものは何でも食べた」などと話していますが、それはこうした貧しい時代があったからかもしれませんね。

大久保、大山、村田の生誕地もすぐ近く!

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小栗さくら

小栗さくら

中学生時代に司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』を読んで以来、歴史に興味を持つ。 駒澤大学歴史学科卒業と同時に博物館学芸員資格を取得。 現在『歴史タレント』として、TVやCMに出演。また、イベント司会、講演会、コラム執筆と幅広く活躍中。 諏訪市公認キャラクター・諏訪姫の声優も務めている。 タレント活動と並行し「さくらゆき」というアーティスト名で歴史をテーマにした楽曲の発信、ライブ等を行っている『歴史系アーティスト』でもある。 公式

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