第3回:大河ドラマ「西郷どん」主要人物揃い踏み!西郷隆盛ゆかりの地・鹿児島【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】
2018年5月1日 更新

第3回:大河ドラマ「西郷どん」主要人物揃い踏み!西郷隆盛ゆかりの地・鹿児島【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する「小栗さくらがゆく!幕末維新のみち」。第3回は西郷隆盛が生まれた薩摩こと鹿児島。今回は西郷の前半の人生に焦点をあて、ゆかりの地をご紹介します。大久保利通、島津斉彬など、西郷と深く関わりのあった人物も続々登場。来年の大河ドラマ「西郷どん」を前に、ますます盛り上がること必至。ひと足お先に予習しちゃいましょう。

小栗さくら小栗さくら

「むじゃき」の白くま!

「むじゃき」の白くま!

鹿児島といえば「白くま」!
練乳がかかったかき氷に、フルーツやゼリーなどがカラフルにのせられていて、美味しいだけではなくて見た目もキュート!
白だけではなく、赤くまや黄くまなど色んな「くま」がありますよ。史跡めぐりで疲れたら、白くまを食べてホッと一息つきたいですね!
via 写真提供:小栗さくら

西郷に影響を与えた人々

18歳で藩に出仕した西郷は、郡方(こおりかた)で務めることになります。農村の徴税などに関わったことで、西郷は農民たちの苦しい生活に直面したようです。
薩摩藩は人口の3~4割が武士階級だったといわれ、その割合は他藩に比べて非常に多いものでした。そのため百姓は、納めるお米が多い上、不正を行う役人も多く、非常に困窮していたようです。

そんな中、西郷の上司・迫田利済(さこた・としなり)は農民の立場に立って、不正をする役人を罰していたといいます。
ある不作の年、それにも関わらず多くの年貢を取り立てられる農民を見かねて、迫田は年貢を軽減するように藩庁に申し出ます。
しかしそれは聞き届けられることはなく、迫田は
「虫よ虫よ、五ふしの草の根を絶つな、絶たばおのれも、ともに枯れなん」
という歌を残して職を辞してしまったのでした。
この歌は、農民(虫)を見殺しにすれば藩(おのれ)も共に倒れることを歌ったもの。

西郷はしばしばこの歌を歌っていたそうです。
西郷がのちに農政に関する意見書を藩主に提出したのも、迫田の影響が大きかったのかもしれませんね。

西郷が懇意にしてい赤山靱負の死

そして、20歳を過ぎた西郷に転機が訪れます。
それが嘉永2年(1849)に起こった「お由羅騒動」という、薩摩藩のお家騒動でした。

このお家騒動では、10代藩主・斉興(なりおき)の子・斉彬と、斉彬の弟・久光を擁立する派閥が対立します。
西郷は直接関係ないのですが、この騒動によって、西郷が懇意にしていた人物が亡くなってしまうのです。
島津斉彬公銅像(照国神社)

島津斉彬公銅像(照国神社)

照国神社のご祭神である、薩摩藩11代藩主・島津斉彬(なりあきら)。
西郷が心酔していた、薩摩の名君です。

斉彬は蘭癖大名(らんぺきだいみょう:オランダ等西洋の習俗を取り入れたり模倣した大名)である曽祖父の影響を受け、西洋文化に深い関心を示していました。
しかしその蘭癖の曽祖父によって薩摩藩の財政難は拍車がかかったため、斉彬も浪費するのではないかという懸念を抱かれていました。
それが動機となって、斉彬の弟・久光を擁立した人々もいたようです。
via 写真提供:小栗さくら
島津久光公銅像(照国神社)

島津久光公銅像(照国神社)

斉興の側室・お由羅の方の子で、斉彬の母違いの弟。

西郷と久光は終生そりが合わなかったといわれています。
その理由の一つとして、西郷が久光を「地ゴロ(田舎者)」だと言ったことはよく挙げられますね。

西郷の手紙や周囲の人の話を読むと、意外と好き嫌いがハッキリしたタイプなのでは…?と感じてきます。
via 写真提供:小栗さくら
このお家騒動によって、切腹を命じられた人の中に、赤山靱負(あかやま・ゆきえ)という人物がいました。

赤山は斉彬派の中心人物の一人で、島津家の分家である日置(ひおき)島津家に生まれています。
西郷の母は日置島津家の家臣の娘で、父は赤山家の御用達を務めていたといわれていますから、その関係からか、西郷は赤山を兄のように慕っていたそうです。

西郷は、切腹となった赤山の血染めの肌着を見て、大きなショックを受けたと伝わっています。
赤山靱負墓所(桂山寺跡)

赤山靱負墓所(桂山寺跡)

赤山靱負の墓所は、日置市桂山寺跡にあります。
林を抜けた先にひっそりと建つ墓石ですが、説明版もあり整備されています。
赤山の兄は、薩摩藩家老の島津久徴(ひさなが)、弟は西郷と最期を共にした桂久武です。
via 写真提供:小栗さくら
島津久徴(ひさなが)墓所(大乗寺跡)

島津久徴(ひさなが)墓所(大乗寺跡)

日置島津家墓所にある、赤山靱負の兄・島津久徴の墓所。
お由羅騒動の際は、弟たちと共に、斉彬擁立に奔走しました。
via 写真提供:小栗さくら
島津久徴のお墓がある大乗寺跡。この地で陶芸家として「日置南洲窯」を開設されているのが、なんと西郷隆盛の曾孫である西郷隆文さん。是非検索してお顔を見ていただきたいくらい、西郷隆盛の肖像画にそっくりです。

西郷隆盛の曾孫・隆文さんは陶芸家として活動

日置南洲窯 西郷隆文さんの作品

日置南洲窯 西郷隆文さんの作品

via 写真提供:小栗さくら
隆文さんの南洲窯では、伝統的な薩摩焼き・黒薩摩を現代風にアレンジした作品がズラリ!見るだけではなく買うこともできますよ。
様々な作品がある中で、桜島をモチーフにしたものが多いのが印象的です。
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小栗さくら

小栗さくら

中学生時代に司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』を読んで以来、歴史に興味を持つ。 駒澤大学歴史学科卒業と同時に博物館学芸員資格を取得。 現在『歴史タレント』として、TVやCMに出演。また、イベント司会、講演会、コラム執筆と幅広く活躍中。 諏訪市公認キャラクター・諏訪姫の声優も務めている。 タレント活動と並行し「さくらゆき」というアーティスト名で歴史をテーマにした楽曲の発信、ライブ等を行っている『歴史系アーティスト』でもある。 公式

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