辞世の句や肖像画も!福岡市博物館「黒田如水の文芸」展レポート
2018年3月20日 更新

辞世の句や肖像画も!福岡市博物館「黒田如水の文芸」展レポート

福岡市博物館で開催中の「黒田如水の文芸」展。若き日に歌道を志した黒田官兵衛こと如水の、歌人としての面に注目した企画展です。如水の辞世の句や、和歌・連歌の世界における如水とはどんな人物だったのでしょうか?気になる見どころをレポートします。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

福岡市博物館で開催中!黒田資料名品展VII『黒田如水の文芸』

撮影:ユカリノ編集部 (16231)

via 撮影:ユカリノ編集部
黒田官兵衛こと如水といえば、やっぱり軍師のイメージが強いですよね。
しかし若いころ如水は歌人を志していました。現在展示中の『黒田如水の文芸』では、歌人・如水の意外な一面を知ることができます。
先日ユカリノでも見どころを紹介した本展、その模様を取材させていただきました。

歌人スタイルで描かれた如水の肖像画

撮影:ユカリノ編集部 (16232)

via 撮影:ユカリノ編集部
「黒田如水像」

「黒田如水像」

頭巾をかぶって片膝を立てた典型的な黒田如水の肖像画。
via 撮影:ユカリノ編集部
ちょっとアンニュイな姿の肖像画ですが、実はこのポーズ、三十六歌仙の一人・柿本人麻呂の姿をイメージしているといわれています。
柿本人麻呂といえば歌聖と崇められた飛鳥時代の歌人。和歌の上達を願い人麻呂の絵が奉納されるなど神格化され、歌人といえばこの絵姿が定着していったようです。

福岡市博物館では隣の展示室に柿本人麻呂の肖像画も展示されているのですが、見比べてみると確かにポーズが似ています。
「柿本人麿図」江戸時代(17世紀)狩野昌運筆

「柿本人麿図」江戸時代(17世紀)狩野昌運筆

この絵を描いた狩野昌運も伝統に則り、直衣・烏帽子・硯を伴う思案顔に描いています。
via 撮影:ユカリノ編集部
他にもいくつか如水の肖像画はありますが、どれもこのスタイル。足が不自由だったためと思われがちですが、柿本人麻呂の肖像画をみて分かるように「歌人スタイル」を踏襲していたんですね。
ぜひ、元となった柿本人麻呂の肖像画と照らし合わせて見てください。

歌人との交流も盛んな如水の文芸活動

慶長3年(1598)、53歳以降になると如水の文芸活動が目立ちます。本展では、大宰府などで行われた連歌会に参加した際の作品も展示。
桃山時代に活躍した連歌師・里村昌叱に、自身の作品を添削してもらったりもしています。
関ヶ原の戦いの半年前に詠まれた「如水公独吟」

関ヶ原の戦いの半年前に詠まれた「如水公独吟」

如水がひとりで詠んだ連歌百韻。優れた句の頭にはカギ型の印(合点)がつけられています。
via 撮影:ユカリノ編集部

わが生涯に悔いなし!達観した如水辞世の句

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