【世界遺産を目指す縄文遺跡群】日本最大級の縄文跡・三内丸山遺跡で縄文時代にタイムトリップ!
2018年1月24日 更新

【世界遺産を目指す縄文遺跡群】日本最大級の縄文跡・三内丸山遺跡で縄文時代にタイムトリップ!

縄文時代の遺跡は日本各地にありますが、特に豊かな自然の恵みを受けた縄文遺跡が数多く残る北海道や北東北では、貴重な文化遺産として世界遺産登録を目指し、取り組みを始めています。今回はその中でも、日本最大級の縄文集落跡であり、縄文文化のイメージを変えるきっかけとなった青森県の三内丸山遺跡の見どころを紹介します。

みのうち社みのうち社

三内丸山遺跡(青森県青森市)

三内丸山遺跡(青森県青森市)

via 写真提供:青森県

世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」

今から約1万5千年前に始まり、約2300年前の弥生時代が始まるまで続いた縄文時代。世界では類を見ない、豊かな文化が息づいていました。北海道や北東北には、数多くの縄文遺跡が残り、その息吹を今に伝えています。

現在、北海道をはじめ青森県、岩手県、秋田県の4道県では、「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産の登録を目指し、様々な活動が行われています。その中でも青森県青森市の三内丸山遺跡は、平成4年(1992)からの発掘調査から、計画的な集落づくりや自然資源の利用など、縄文人の暮らしぶりが明らかになり、それまでの縄文文化のイメージを大きく変える大発見となりました。

高度に発達、成熟した文化を築いた縄文時代は、世界史的に見ても稀な時代。日本人ならチェックしないわけにいきません!

世界遺産登録候補「北海道・北東北の縄文遺跡群」

日本最大級の集落遺跡「三内丸山遺跡」

三内丸山遺跡全景

三内丸山遺跡全景

via 写真提供:青森県
三内丸山遺跡は、縄文時代の前期中頃〜中期終わりの約1500年の間、継続して生活が営まれていた集落です。その規模は、日本の縄文時代の遺跡の中では最大級。広さはなんと東京ドーム9個分くらいあります。

そんな広大な遺跡ながら、新幹線の止まるJR新青森駅からは車で約10分、JR青森駅からだと車で約20分という、アクセスが良好なのも魅力です。

青森県出身の筆者が初めて訪れた時は、発掘調査の真っ最中。そんな昔の巨大集落が現在に残されていることにびっくりした記憶があります。

こちらも日本最大級の土偶をチェック!

縄文時遊館

縄文時遊館

広大な遺跡の入口にある縄文時遊館。
via 写真提供:青森県
初めて訪れるのであれば、「縄文時遊館」内の「さんまるミュージアム」を見るのがオススメ。こちらでは重要文化財を含む土器や土偶など、約1700点の出土品が展示公開されています。

土偶出土数が全国最多という三内丸山遺跡。だからこそ珍しいものもありますよ。特に必見なのが「大型板状土偶」です。
重要文化財 大型板状土偶

重要文化財 大型板状土偶

約32cmという日本最大級の大きさ。髪型といいパンツ!?といい、見るたびに新しい発見があります。
via 写真提供:青森県
さらに、目を引くのが「縄文ポシェット」とよばれるもの。ヒノキ科の内樹皮を編んでつくられた、約17cmの小物入れで、出土時にクルミがひとつ入っていたとか。このポシェットが実際に使われていたところを想像すると、なんだかほんわかしてしまいます。
重要文化財 木製編籠(縄文ポシェット)

重要文化財 木製編籠(縄文ポシェット)

現在「さんまるミュージアム」で展示中の通称「縄文ポシェット」。

2018年7月3日(火)〜9月2日(日)に、東京国立博物館にて開催される特別展「縄文ー1万年の美の鼓動」でも展示される予定です。

出土品からわかる縄文時代の暮らし

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みのうち社

みのうち社

歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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