山形の発展に力を尽くした戦国武将・最上義光ゆかりの地
2018年2月26日 更新

山形の発展に力を尽くした戦国武将・最上義光ゆかりの地

初代山形藩主の最上義光(もがみよしあき)。伊達政宗の伯父として小説やドラマ、映画などで目にする機会が多いと思いますが、山形繁栄の礎となったその生涯をご存知ない方もいらっしゃるのはないでしょうか?今回は最上義光の生涯と山形に残る義光ゆかりの地をご紹介いたします。

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はじまりは山形城

山形城跡霞城公園にある最上義光の像。 慶長出羽合戦の際...

山形城跡霞城公園にある最上義光の像。 慶長出羽合戦の際、鉄製の指揮棒を持った義光が自ら陣頭に立つ勇姿を山形鋳物で再現。馬の後ろ足二本で支えるのには高い技術が必要だそうです。

via 写真提供:みのうち社
最上義光は天文15年(1546)に山形で生まれました。元日生まれという記録がありますが、生まれた日に関しては諸説あるようです。父は最上氏第10代当主・義守(よしもり)で、母は小野少将娘といわれています。

最上氏の初代は南北朝時代に奥州探題に任じられた斯波家兼(しばいえかね)の二男・兼頼(かねより)です。兼頼は延文元年(1356)に北朝方として出羽国最上郡山形(山形県山形市)に入り、翌年山形城を築城、ここを拠点としました。

最上氏の居城・山形城(山形県山形市)

山形城三の丸土塁跡

山形城三の丸土塁跡

via 写真提供:みのうち社
山形城三の丸土塁跡

山形城三の丸土塁跡

歌懸稲荷神社境内の西側に残る土塁跡。横から見るとけっこうな高さがあります。つくった当時はもっと高かったのかも。敵の侵入を防ぐ効果はばつぐんですね。
via 写真提供:みのうち社
山形城は現在、国指定史跡山形城跡霞城公園として訪れることができます。
霞城公園のまわりには、この土塁のように現存する城跡が多くあり、駅からお城に向かう途中に目にすることができます。城跡には案内板があるのでみつけやすいですよ。
山形城・二ノ丸東大手門は1991年に復原されたもの。

山形城・二ノ丸東大手門は1991年に復原されたもの。

via 写真提供:みのうち社
山形城は本丸・二ノ丸・三ノ丸を持つ平城。義光の時代に最も大きい規模になり、その頃は東西1480m、南北1881mあったとされます。平城の中でも全国有数の大きさだそう。
二ノ丸堀

二ノ丸堀

via 写真提供:みのうち社
二ノ丸東大手門の手前にある橋の下が二ノ丸掘。水堀の横は写真の通り線路となっております。
タイミングが良いと新幹線が見られるかも!?
写真提供:みのうち社 (15300)

堀の線路利用はけして珍しくはありませんが、堀の中を電車が走っているとやっぱりテンションがあがります。
via 写真提供:みのうち社
門をくぐると内側は四角く囲った枡形虎口。枡形虎口は三方向から侵入した敵を攻撃でき、しかも味方の退却の際には有利です。
枡形虎口と多聞櫓

枡形虎口と多聞櫓

右に見える木の門が先に紹介した二ノ丸東大手門です。枡形虎口の南北に多聞櫓がありますが、これは山形城独特の形式だそう。
via 写真提供:みのうち社
枡形虎口を進むと本丸一文字門が見えてきます。これは現存する絵図面を元に平成に入ってから復原されたものです。この門をくぐると本丸ですが、現在発掘調査中のため、見学はここまでとなります。
また、山形城の石垣は野石積みで、山形市内を流れる馬見ヶ崎川で産出される安山岩が多く使われているそうです。
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みのうち社

みのうち社

歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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