【「西郷どん」では桜庭ななみ、渡部豪太、錦戸亮が演じる】西郷家の兄弟・姉妹ってどんな人たち?
2018年1月14日 更新

【「西郷どん」では桜庭ななみ、渡部豪太、錦戸亮が演じる】西郷家の兄弟・姉妹ってどんな人たち?

ついに始まった大河ドラマ「西郷どん」。大家族の西郷家には隆盛を長兄とする7人兄弟がいました。ドラマでは長女・琴を桜庭ななみさん、次男・吉二郎を渡部豪太さん、三男・従道を錦戸亮さんが演じられます。兄弟、姉妹たちはたちは、国事に奔走する隆盛とどのように関わってきたのでしょうか。「西郷どん」でのキャストのご案内とともに、それぞれどのような生涯を送ったのかをご紹介いたします。

こまきこまき

西郷隆盛の兄弟・姉妹たち

西郷隆盛銅像(鹿児島県鹿児島市)

西郷隆盛銅像(鹿児島県鹿児島市)

はじめに西郷家の兄弟たち7人の一覧をどうぞ。

・長男 西郷隆盛:文政10年(1828)12月7日~明治10年(1877)9月24日

・長女 琴:天保3年(1832)~大正2年(1913)

・次男 吉二郎:天保4年(1833)〜慶応4年(1868)8月14日

・次女 鷹:?〜文久2年(1862)

・三女 安:天保10年(1839)頃?~

・三男 従道:天保14年(1843)5月4日~明治35年(1902)7月18日

・四男 小兵衛:弘化4年(1847)10月11日~明治10年(1877)2月27日

嫁いだ後も西郷家の面倒をみていた長女・琴

西郷隆盛誕生地(鹿児島県鹿児島市)

西郷隆盛誕生地(鹿児島県鹿児島市)

多忙のため、家を空けることが多かった兄・隆盛に代わり、琴は嫁いだ後も西郷家に赴いては兄弟の面倒を見ていたといいます。
「西郷どん」では鹿児島県出身の桜庭ななみさんが演じる長女・琴。薩摩藩主・島津斉彬の側近で御家老座奥書役だった市来正之丞(後に六左衛門と改名。諱は政清)に嫁ぎます。

琴が嫁ぐ以前から隆盛と市来正之丞の間には親しく交流があり、主君・島津斉彬に跡継ぎの男子出生を願う内容のもの(安政3年)など、隆盛の市来正之丞宛書簡が幾通も残っています(「西郷南洲選集」)。
琴の夫・市来正之丞も仕えていた島津斉彬

琴の夫・市来正之丞も仕えていた島津斉彬

琴は嫁いだ後も、大家族の西郷家に出入りし、家の切り盛りをしていたようです。子供は3人とも5人とも伝わりますが、そのうち宗介と宗五郎は、西南戦争で隆盛率いる薩軍に加わり戦死しています。

明治22年(1889)に、隆盛が大赦により逆賊でなくなった後に上京したとも伝わりますが、詳しいことは不明です。琴の夫・市来正之丞は、慶応3年(1867)に薩摩藩使節団の一員としてパリ万博へ行ったという記録が残っています。
パリ万国博覧会に参加した日本の派遣団

パリ万国博覧会に参加した日本の派遣団

慶応3年(1867)に開催されたパリ万国博覧会は、日本が初めて参加した国際博覧会で、幕府と薩摩藩、佐賀藩が出展。特に薩摩藩は「日本薩摩琉球国太守政府」の名で、幕府とは別に展示し、独自の勲章まで作成しました。当然、幕府に抗議されたものの聞き入れず、幕末の政争が顕著に現れた万博となりました。

ゆかりの地:市来鶴丸城(鹿児島県日置市)

市来鶴丸城

市来鶴丸城

琴が嫁いだ市来氏によって築かれた城跡。市来氏の本拠地であり、天文8年(1539)、島津氏によって落城され、江戸期には薩摩藩の外城となりました。
西南戦争の際に琴は、近隣の養母村近辺に避難していたと伝わります。

東郷平八郎に習字を教えた!?次男・吉二郎

次男・吉二郎は、嘉永6年(1853)に父・吉兵衛が亡くなって隆盛が家督を継ぐまで、そしてその後も国事に多忙を極める隆盛に代わって西郷家を支え続けた人物です。諱は隆広といいます。「西郷どん」では渡部豪太さんが演じます。

弟・従道が精忠組に加わり尊皇攘夷の活動を行って謹慎処分を受けたり、兄・隆盛が幕府の追求から逃れるために流罪となったりする中で、吉二郎は薩摩藩に仕えながら西郷家と家族たちを守り続けました。

慶応4年(1868)、戊辰戦争に新政府軍の兵として参戦。長岡藩内での北越の戦いで負傷したことにより亡くなります。
隆盛は吉二郎の死の報に号泣したといいます(「西郷南州書簡集」)。また、近所に住んでいた東郷平八郎が少年の頃に吉二郎から習字を習ったとも伝わっています。
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こまき

こまき

歴史ライター。ワイルドサイドを歩くことを信条とする。『時の娘』をはじめとした歴史ミステリーに目がなく、読む→書く→読む→書くの無限ループのうちに日々を過ごす安楽椅子ライター。昼夜を分かたずラジオを流しているラジオ狂でもある。『姓氏家系歴史伝説大事典』『江戸東京魔界紀行』(共に勉誠出版)『社寺縁起伝説辞典』『横溝正史研究』(共に戎光祥出版)等々へ記事執筆多数。

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