刀剣ファン垂涎!京都国立博物館初の刀剣展「京のかたな」がいよいよ開催
2018年9月26日 更新

刀剣ファン垂涎!京都国立博物館初の刀剣展「京のかたな」がいよいよ開催

9月29日(土)より京都国立博物館で開催される「特別展 京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ」。同館では120年の歴史上初となる大規模刀剣特別展となり、その豪華すぎるラインナップが注目を集めています。刀剣に詳しい方もそうでない方も、開催前にその見どころを改めてチェック!

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

京都国立博物館初の刀剣特別展

京博初となる刀剣特別展は、平安時代から現代までを総括し、国宝刀剣も19件出品。後鳥羽天皇・織田信長・坂本龍馬といった歴史上の偉人ゆかりの刀剣も多数展示されます。
特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」(京都国立博物館)

特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」(京都国立博物館)

天下の名刀が大集結!

本展では、大人気の刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士のモチーフとなった刀剣が20振り以上展示されると発表され、大きな話題を呼んでいます。
その代表ともいえる刀剣が、天下五剣のひとつ「三日月宗近」です。

名物中の名物!天下五剣のひとつ「三日月宗近(みかづきむねちか)」

国宝 太刀 銘 三条(名物三日月宗近)

国宝 太刀 銘 三条(名物三日月宗近)

via 東京国立博物館蔵
三日月宗近は、平安後期の名工・三条宗近の作。豊臣秀吉の正室・高台院(ねね)が所持しており、その後は徳川秀忠に贈られ、以降徳川将軍家の所蔵となりました。(現在は東京国立博物館が所蔵)

刀身に鎬と反りのある日本刀としては最も古いものの一つで、その名の由来である刀身の三日月形の打除けが特徴。「天下五剣」の中でも最も美しいともいわれています。
刀剣好きならずとも必見、名物中の名物です。

皇室の菊紋の始まり!後鳥羽上皇自ら作刀した「菊御作(きくごさく)」

重文 太刀 菊御作

重文 太刀 菊御作

via 京都国立博物館蔵
華やかな刀工の時代とされる鎌倉時代、後鳥羽上皇自らが作刀したとされる「菊御作」も見どころのひとつです。

壇ノ浦の戦いで、三種の神器の「草薙剣」を失い、皇位継承の象徴なきままに即位した後鳥羽上皇。文化人としても知られ、刀剣を愛した後鳥羽上皇は、自ら刀の鎺(はばき)部分に菊の御紋を刻んだ「菊御作」を作りました。これが、皇室の菊紋の始まりだといわれています。

菊紋の銘が打たれた刀は複数現存しているそうですが、多くは十六葉のもので、写真の菊御作は二十四葉の珍しいもの。本展には指定品全4振や、後鳥羽上皇の肖像画も展示されます。

王貞治氏が寄贈したと話題になった「同田貫上野介」

刀 銘 九州肥後同田貫上野介

刀 銘 九州肥後同田貫上野介

via 九州国立博物館(王貞治氏寄贈)
現在の熊本県にあたる、肥後を代表する刀工・同田貫派。
同田貫派の祖とされる正国(のち上野介)は、戦国時代に加藤清正のお抱え鍛冶だったといわれています。
本展に展示される九州国立博物館所有の同田貫は、なんとソフトバンクホークスの王貞治会長が寄贈したものだとか。刀剣本来の魅力はもちろん、意外な経歴にも注目ですね。

刀剣以外も要チェック!合戦絵巻などの名品も勢ぞろい

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