【没後100年!12月9日が命日】誕生から晩年まで…東京都内の夏目漱石ゆかりの地
2016年12月9日 更新

【没後100年!12月9日が命日】誕生から晩年まで…東京都内の夏目漱石ゆかりの地

明治時代の文学界の第一人者・夏目漱石。彼の作品に影響を受けた文豪は数多くいます。国語の教科書にも作品が掲載され、昭和59(1984)年から平成19(2007)年に発行された千円札の顔でもありました。そんな夏目漱石は、東京に生まれ、東京で亡くなりました。今回は、東京都内に残る夏目漱石ゆかりの地をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

今回ご紹介する夏目漱石ゆかりの地はこちら

・東京大学 三四郎池(文京区)
・リカーショップ小倉屋(新宿区)
・松栄亭(千代田区)
・相馬屋(新宿区)
・漱石公園、新宿区立漱石山房記念館(新宿区)

漱石の脳が保管されている!出身校・東京大学

夏目漱石が卒業したのは、帝国大学英文科。帝国大学は現在の東京大学です。
英文科自体は再編により言語文化学科の一部となっていますが、研究室は本郷キャンパス内の文学部棟にあります。
漱石の出身校である東京大学の医学部には、漱石の「脳」が現在も保管されているそうです。
東京大学

東京大学

また、本郷キャンパスには『三四郎』の作中で三四郎と美禰子が出会った場所として描かれた心字池(育徳園心字池)があり、通称『三四郎池』として親しまれています。
東京大学本郷キャンパスにある通称「三四郎池」

東京大学本郷キャンパスにある通称「三四郎池」

もともとこの池の周辺は、育徳園といわれる加賀藩上屋敷の大名庭園だったそう。

強盗に「夏目さんの家に行きなさい」と行った隣家・小倉屋

(有)リカーショップ小倉屋

(有)リカーショップ小倉屋

早稲田で江戸時代から続く酒屋さんです。
漱石誕生の地は、東京メトロ東西線早稲田駅のすぐそば。夏目坂と呼ばれる坂に面していて、跡地には碑が建てられています。
その隣にある「リカーショップ小倉屋」は、江戸時代から続く酒屋。夏目漱石が生きている頃も、酒屋として商いをしていました。

漱石最後の随筆である『硝子戸の中』には、小倉屋に強盗が押し入った話が描かれています。
ですがこの小倉屋、「うちに金はないから、隣の夏目さんの家に行きなさい」と強盗を追い返します。
強盗は言われるままに夏目宅に行き、経緯を聞いた漱石の父は渋々強盗に金を払ったそうです。

ちなみにお店では、漱石にちなんだ可愛い「猫」商品が人気とのことですよ。
漱石にちなんだ「猫」商品が人気!「我が輩も猫である」ワ...

漱石にちなんだ「猫」商品が人気!「我が輩も猫である」ワイン500ml

「水曜日のねこ」というホワイトビールも人気だそう。

「水曜日のねこ」というホワイトビールも人気だそう。

35 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

意外と知らない?東大の赤門は、加賀前田家ゆかりの門だった

意外と知らない?東大の赤門は、加賀前田家ゆかりの門だった

受験シーズン到来。合格発表の日に必ずと言っていいほど話題になるのが東京大学ですよね。中でも、東大の赤門といえば誰もが「ああ、あの門ね」とすぐにイメージが湧くほどポピュラーな場所。ところでその赤門、実は加賀藩前田家ゆかりの門だったことをご存知でしょうか?今回は、東大の赤門と前田家のご縁についてご紹介します。
【野心なき大物・大山巌】西郷の肖像画のモデル、西洋かぶれの一面も?

【野心なき大物・大山巌】西郷の肖像画のモデル、西洋かぶれの一面も?

西郷隆盛のいとこであり、西郷の肖像画のモデルのひとりになったと言われる大山巌。大河ドラマ「西郷どん」には登場しませんでしたが、戊辰戦争で頭角を現した大山は、西南戦争では西郷と戦い、やがて新政府の重鎮となりました。西洋文化に傾倒し、政治的野心とは無縁のおおらかな人物だったようです。そんな大山巌の生涯とゆかりの地をご紹介します。
12月14日は忠臣蔵の日!平成最後の「赤穂義士祭」へ行こう

12月14日は忠臣蔵の日!平成最後の「赤穂義士祭」へ行こう

「忠臣蔵」として知られる赤穂事件が起きた12月14日、全国にあるゆかりの地では赤穂浪士にちなんだ祭りが毎年開催されています。今年で115回目を迎える兵庫県赤穂市の「赤穂義士祭」のほか、東京の泉岳寺でも行われる義士祭。今もなお多くの忠臣蔵ファンが集まる祭りの見どころをご紹介します。
再評価の動きも?日本軍閥の祖・山縣有朋が眠る護国寺【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第25回】

再評価の動きも?日本軍閥の祖・山縣有朋が眠る護国寺【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第25回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第25回は、山縣有朋ゆかりの地です。「日本軍閥の祖」とも呼ばれ、明治政府では軍政家として陸軍の礎を築いた山縣有朋。一般的なイメージはあまり良くないようですが、最近ではその評価も見直されつつあります。山縣が歩んだ人生を、墓所・護国寺とともにご紹介します。
市場だけじゃない、築地の深い魅力を探る!【古地図と巡る江戸街並み探訪:第5回】

市場だけじゃない、築地の深い魅力を探る!【古地図と巡る江戸街並み探訪:第5回】

ついに豊洲へと移転した築地市場。しかし場外市場は残っており、築地は今日も多くの観光客でにぎわっています。市場のほかにも見どころ満載の築地。古地図を片手に、新しい築地の観光スポットを見つけに出かけてみませんか?
津田梅子も最年少6歳で留学!岩倉使節団のメンバーによる帰国後の功績

津田梅子も最年少6歳で留学!岩倉使節団のメンバーによる帰国後の功績

明治政府がスタートして間もない明治4(1871)年、岩倉具視を正使とした岩倉使節団が欧米へ派遣されました。その数107名の大所帯、大久保や桂、伊藤といった新政府の首脳までもが含まれていたこの一行は、欧米で多くを見聞きして帰国しました。彼らの目的と日本に与えた影響とは?また、使節団のメンバーが後に成し遂げた功績もご紹介します。
紅葉と歴史が気軽に楽しめる!この秋行きたい都内の大名庭園

紅葉と歴史が気軽に楽しめる!この秋行きたい都内の大名庭園

秋といえば、やはり紅葉を楽しみたいですよね。東京都内には紅葉の名所として人気の大名庭園がいくつもあります。なかには期間限定のライトアップが楽しめる庭園や、紅葉めぐりのスタンプラリーなど関連イベントも。秋と歴史を感じられる、おすすめの大名庭園めぐりをご案内します。
教科書で見た資料がズラリ!国立公文書館の明治150年特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」

教科書で見た資料がズラリ!国立公文書館の明治150年特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」

2018年は明治150年の記念の年。東京・国立公文書館では特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」が開催中です。明治に突入し、日本は欧米諸国の制度を取り入れた急速な近代化を進め、目まぐるしい変化を遂げました。そんな明治期の日本の歩みを貴重な資料とともに振り返る本展から、「教科書で見た!」と言いたくなる見どころを厳選してレポートします。
日本銀行本店が建つ場所は、江戸の昔から“お金”とゆかりのあるところだった

日本銀行本店が建つ場所は、江戸の昔から“お金”とゆかりのあるところだった

10月10日は日本銀行開業の日。そこで日本銀行本店の中を見せてもらえる「一般見学コース」を体験してきました。歴史を感じる素晴らしい建物。そして日銀が担う大切な役割。さらにここがお金と大変ゆかりのある地だということもわかりました。まさに、見て・楽しんで・学べる、歴史好きの方々におススメしたい見学ツアーです。
兄・容保と最後まで幕府に尽くした、桑名藩主・松平定敬【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第23回】

兄・容保と最後まで幕府に尽くした、桑名藩主・松平定敬【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第23回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第23回は、桑名藩主・松平定敬ゆかりの地を紹介します。高須四兄弟の末弟だった定敬は、京都所司代として兄である会津藩主・松平容保とともに幕府に尽くします。しかし戊辰戦争が始まると徐々に追い詰められ…。時流に翻弄された定敬の波乱万丈な生涯を、ゆかりの地とともにご紹介します。