幕末維新に活躍した肥前佐賀藩の先人「佐賀の七賢人」まとめ
2018年3月8日 更新

幕末維新に活躍した肥前佐賀藩の先人「佐賀の七賢人」まとめ

幕末から明治にかけて、数多くの人材を輩出した肥前佐賀藩。その中でも中心的な役割を果たした7人を「佐賀の七賢人」と呼びます。幕末の佐賀藩主・鍋島直正や、早稲田大学創設者の大隈重信などの有名人から知られざる?人物まで、七賢人をまとめてご紹介。3月17日(土)から始まる「肥前さが幕末維新博覧会」の予習にどうぞ!

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

「佐賀の七賢人」とは?

幕末維新に活躍した雄藩「薩長土肥」。肥前佐賀藩でも、他の藩におとらず優秀な人材を輩出しました。その中でも特に顕著な功績を残した鍋島直正、佐野常民、島義勇、福島種臣、大木喬任、江藤新平、大隈重信は「佐賀の七賢人」と呼ばれています。
彼らの活躍により、佐賀藩は強い軍事力をはじめ、近代日本への礎を築き、大きな力を持つ藩になったのです。
そんな彼らの功績とゆかりの地を、出生順にご紹介します。

「佐賀の七賢人」ゆかりの地:弘道館(佐賀県佐賀市)

弘道館記念碑

弘道館記念碑

弘道館記念碑は、鍋島家関連の史料を展示する徴古館のそば、JR佐賀駅から徒歩約20分の場所に建てられています。
天下三弘道館のひとつとされる藩校・弘道館。
佐賀藩主・鍋島直正は教育予算も約6倍にまで増やし、多くの人材を育成します。学問だけでなく、武芸も奨励し、文武両道の人材が求められました。
弘道館で学び、優秀な成績をおさめた者は、江戸や大阪への留学の許可が得られ、活躍することとなります。直正をのぞく「佐賀の七賢人」は全員、弘道館の出身者です。

幕末の佐賀藩のリーダー:鍋島直正

鍋島直正

鍋島直正

なべしまなおまさ。文化11年(1815)12月7日〜明治4年(1871)1月18日。
鍋島直正は、閑叟(かんそう)という号でも知られる、佐賀藩の10代藩主。
天保元年(1830)に家督を継ぎ、藩政改革を行うと、医学校や海軍学校を創設したほか、蘭学や英学を奨励するなど、教育にも力を注ぎました。さらに、西洋医学も積極的に導入し、天然痘を予防する種痘を藩内に広めるため、嫡子である淳一郎に接種させたことでも知られています。

また、長崎警備を重視し、軍事力の強化をはかるため、日本ではじめて反射炉を建設。西洋艦船や銃砲の製造にも務めました。特に、佐賀藩の最新技術によって鋳造された、当時最大の威力を誇ったアームストロング砲は、戊辰戦争での新政府軍の勝利に大きく貢献しています。

鍋島直正ゆかりの地:佐賀城(佐賀県佐賀市)

佐賀城の鯱の門と続櫓

佐賀城の鯱の門と続櫓

門には佐賀戦争時の銃弾の痕が残っています。
via 写真提供:佐賀県
佐賀藩主の居城・佐賀城は、元々龍造寺氏所有だったものを改修・拡張したものです。周りに樹木や堀が巡らされており、「沈み城」の別名を持ちます。天保9年(1838)に直正によって本丸が再建されますが、明治初期に佐賀の乱で大半を失ってしまいました。
現在は、表門である「鯱の門」や藩主の居室「御座間」が残っており、復元された本丸御殿は歴史館になっています。

日本赤十字社の創設者:佐野常民

 (15900)

さのつねたみ。文政5年(1823)12月28日〜明治35年(1902)12月7日。
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