那智、吉田、手筒花火…夏におすすめの火祭り3選【日本名珍祭り図鑑】
2018年6月13日 更新

那智、吉田、手筒花火…夏におすすめの火祭り3選【日本名珍祭り図鑑】

祭り写真家の芳賀日向さんが、日本全国よりその土地ならではの珍しい祭りを紹介する連載。今回は夏の火祭りです。神霊の送迎や火による清めなどの意味を持つ火祭りは、7~8月の盆行事の頃に行われます。その中でも特におすすめの3つをご紹介。火祭りの上手な撮影方法も伝授します!

芳賀日向芳賀日向

今回紹介する夏の火祭りはこちら

「那智の扇祭り」の御火行事

「那智の扇祭り」の御火行事

via 写真提供:芳賀日向
・50kgの大松明が舞う「那智の扇祭り」(和歌山県那智勝浦町)※毎年7月14日

・手筒花火の大迫力!「豊橋祇園祭」(愛知県豊橋市)※毎年7月中旬

・日本三大奇祭のひとつ「吉田の火祭り」(山梨県富士吉田市)※毎年8月26〜27日

50kgの大松明が舞う「那智の扇祭り」(和歌山県那智勝浦町)※毎年7月14日

熊野那智大社と那智の滝

熊野那智大社と那智の滝

一段の滝としては133mという日本一の落差を誇る那智の滝。
via 写真提供:芳賀日向
熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに熊野三山に数えられる熊野那智大社。
紀元前660年に神武天皇が那智の海岸に上陸した際に那智の滝をご神体とし、十二神が祀られました。その十二神を約1700前に那智山中腹に遷したのが、熊野那智大社の始まりとされています。
年に一度、十二神を那智の滝に里帰りさせるのが「那智の扇祭り」です。
熊野那智大社の八咫烏の団扇

熊野那智大社の八咫烏の団扇

日本サッカー協会のシンボルマークで知られる三本足の大カラス「八咫烏(やたがらす)」。神武天皇をこの地より大和へ導いたとされています。
via 写真提供:芳賀日向

祭りは田楽の奉納からスタート

那智の田楽

那智の田楽

via 写真提供:芳賀日向
午前中は境内の特設舞台で「那智の田楽」が奉納されます。
「びんざさら」という数十枚から108枚の木片の上部を紐で連ねた楽器の両端を持ち、打ち鳴らして躍ります。びんざさらが金色に美しく輝きます。
御火行事

御火行事

via 写真提供:芳賀日向
午後2時よりハイライトである「御火(おひ)行事」が始まります。
十二神が遷られた「扇神輿」が境内から那智の滝への石段を降り、それを燃えさかる12本の大松明が迎え、清めます。松明持ちが持つ1本の松明はなんと50kg以上!
 (21126)

無病息災を願い大松明に触れようとする人々。
大松明は扇神輿の前で乱舞して那智の滝を祀る飛瀧(ひろう)神社へ。
扇神輿も飛瀧神社の斎場に並び、その前で鎌を持って歌う「田刈式」や、那智の滝に向かって舞う「那瀑(なばく)舞」が奉納されます。

ごうごうと音を立てて燃えさかる大松明の迫力もさることながら、古代の神々に宿る神秘さを感じる祭りです。
那瀑舞

那瀑舞

via 写真提供:芳賀日向
51 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

芳賀日向

芳賀日向

はがひなた。祭り写真家。1956年長野県生まれ。米国西イリノイ大学文化人類学科卒業。30年間に渡り世界の祭り48ヵ国、日本各地の祭りを撮り続ける。週刊朝日百科『日本の祭りシリーズ』連載(朝日新聞出版)、『祭りを撮る』監修(旅行読売出版社)、『日本全国祭り図鑑』監修(フレーベル館)など。写真展「世界のカーニバル」、「被災地の夏祭り」(キヤノン)他。日本写真家協会会員。 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

全国より厳選!2018年夏休みにおすすめの歴史イベント10選

全国より厳選!2018年夏休みにおすすめの歴史イベント10選

夏といえばおまつり!2018年の夏休みも全国ではさまざまな歴史イベントが催されます。東京では特別展「縄文」が、京都では二条城の特別公開が開催。アツい武将まつりから涼しい水軍まつり、一度は行きたい伝統のまつりまで、10のイベントを厳選してご紹介。夏休みの国内旅行の予定がまだ決まっていない人は必見です。
一度は見たい!全国の「性」にまつわる奇祭5選【日本名珍祭り図鑑】

一度は見たい!全国の「性」にまつわる奇祭5選【日本名珍祭り図鑑】

祭り写真家の芳賀日向さんが、日本全国よりその土地ならではの珍しい祭りを紹介する連載。今回は「性」にまつわる祭りです。日本の神様はとても人間らしく、祭りの中にも「性」に関する象徴や所作が数多く登場します。子孫繁栄、安産祈願はもちろん、農作物の豊作を願う「性」の祭りを5つ紹介します。
【意外な穴場も】2018年のGWおすすめ!全国の歴史イベント10選

【意外な穴場も】2018年のGWおすすめ!全国の歴史イベント10選

2018年のゴールデンウィークも全国では様々な歴史イベントが開催されます。有名人に会えるまつりや、GW後も楽しめるものまで、10のイベントを厳選してご紹介。今からでも間に合う国内の穴場的なイベント情報もあり!GWの旅行の予定がまだ決まっていない人は必見です。
人形が舞い狂う!?天津司の舞(山梨県甲府市)【日本名珍祭り図鑑】

人形が舞い狂う!?天津司の舞(山梨県甲府市)【日本名珍祭り図鑑】

祭り写真家の芳賀日向さんが、日本全国よりその土地ならではの珍しい祭りを紹介する連載がスタート。初回は、山梨県甲府市の「天津司(てんづし)の舞」です。日本最古の人形の舞といわれ、毎年4月10日直前の日曜に開催されます。桜の下で、神様が宿った人形たちが踊り狂う!?重要無形民俗文化財でもある伝統の祭りをご堪能ください。
【武田、上杉、真田…人気武将が続々】この春行きたい!武将まつりまとめ

【武田、上杉、真田…人気武将が続々】この春行きたい!武将まつりまとめ

武者行列に鉄砲演舞と、武将にちなんだおまつりが毎週ごとに開催される4月。各武将ゆかりの地での開催とあり、どれも地元愛あふれるものばかりです。武田信玄、上杉謙信、真田家など人気武将はもちろん、その土地で愛される武将のまつりもぜひチェックしてみてください。
【維新博に大型施設、武将まつり】春を呼ぶ!3月イベントまとめ

【維新博に大型施設、武将まつり】春を呼ぶ!3月イベントまとめ

春を迎える3月は、「肥前さが幕末維新博覧会」の開催から、「平城京跡歴史公園」などの待望の施設、今年生誕900年を迎える平清盛のまつりまで、歴史ファンにはたまらないイベントが盛りだくさん。幕末維新ゆかりの地では貴重な資料を紹介する展覧会も開催中。春休みのお出かけにもぴったりな充実のラインナップをご紹介します。
【 武将祭りでアツく、企画展で涼しく 】2017年夏休みにおすすめの歴史イベントまとめ

【 武将祭りでアツく、企画展で涼しく 】2017年夏休みにおすすめの歴史イベントまとめ

いよいよ夏本番、お祭りの季節がやってきました!そこで7月~8月にかけて全国で開催されるイベントのうち、歴史好きにおすすめしたいイベントをご紹介します。アツく盛り上がる武将祭りから、涼しく楽しめる展覧会まで。2017年の夏休み、まだ予定が決まっていない人は必見です!
【 地元ゆかりの武将愛があふれる 】武者行列に鉄砲演武も!この春行きたい武将まつりまとめ

【 地元ゆかりの武将愛があふれる 】武者行列に鉄砲演武も!この春行きたい武将まつりまとめ

武将まつりと聞くと武者行列が頭に浮かぶのではないでしょうか?勇壮な武者行列はもちろんですが、武将の命日や、戦いで亡くなった人々への追悼の意も込められています。武将まつりの背景を知れば、もっと武将のことが好きになりますよ。何より実際に足を運んでみるのが一番!4月から5月に開催される武将まつりをご紹介します。
首長おばけも登場!夏に開催するちょっとコワい奇祭5選【日本名珍祭り図鑑】

首長おばけも登場!夏に開催するちょっとコワい奇祭5選【日本名珍祭り図鑑】

祭り写真家の芳賀日向さんが、日本全国よりその土地ならではの珍しい祭りを紹介する連載。今回は、夏に開催されるご当地伝統のお祭りから、お化けや仮面、あの世からの亡者も登場するちょっとコワい奇祭を5つご紹介します。
戦国最強!?鬼日向・水野勝成の豪快な逸話とゆかりの地

戦国最強!?鬼日向・水野勝成の豪快な逸話とゆかりの地

「鬼」が付く呼び名は勇将の証ですよね。今回ご紹介する水野勝成は、「鬼日向」と呼ばれた剛の者でした。しかも強さがハンパじゃない上に、キャリアも実にユニーク。藤堂高虎も真っ青なほど次々に主を変えた勝成の逸話とゆかりの地をご紹介します。