首は東京に落ち、腹と手は足利に飛んだ!?足利市に残る平将門ゆかりの地
2018年3月23日 更新

首は東京に落ち、腹と手は足利に飛んだ!?足利市に残る平将門ゆかりの地

平将門といえば東京都千代田区にある将門の首塚が有名ですが、そこから約85kmほど離れた栃木県足利市には将門の‟首以外”の部位が落ちたといわれる場所があります。伝説が残る足利市の将門ゆかりの地を追っていきましょう。

みのうち社みのうち社

武士社会のきっかけをつくった平将門

平将門

平将門

平安時代、武士団の脅威を朝廷に知らしめ、貴族から武士の社会へと移行するきっかけを作った将門。騎馬戦の始まりも将門軍だったといわれます。
平将門は平安中期に活躍した武士。桓武天皇から数えて5代めの孫に当たる人物です。祖父の平高望が上総介として任国し、土着したといわれています。将門は現在の茨城県坂東市のあたりを拠点にしていたそうです。

将門は父の遺領をめぐり伯父たちと敵対。さらに周辺の豪族もこの抗争に加担し、気がついたら国を敵に回すことになっていました。一族の抗争が落ち着いたのもつかの間、今度は地元の豪族と国司とのトラブルに巻き込まれ、その中で豪族たちに担ぎ上げられて「新皇」と名乗るようになります。

武士による独立を目指したこの動きは、のちに鎌倉幕府をひらいた源頼朝にも影響を与えたといわれており、平将門の乱は「武士のおこり」であるという見方もあります。

討ち取られた際、五体がばらばらに…

平将門の首塚(東京都千代田区)

平将門の首塚(東京都千代田区)

東京メトロの大手町駅C5出口から出てすぐのところに「都旧跡 将門塚」の案内板が見えます。
via 写真提供:みのうち社
将門は朝廷より将門討伐の命を受けた下野国の豪族・藤原秀郷と、従兄弟の平貞盛らにより討ち取られ、その首は京都に晒されました。しかし首は腐らず、胴体を求めて関東まで飛んでいき、たどり着いたところが東京都千代田区大手町の平将門の首塚になったといいます。

一方、戦場に残された胴は将門の本拠地であった下総国岩井村(現在の茨城県坂東市)にこっそりと運ばれ、延命院境内に葬られたと伝えられています。

…が、将門の伝説はそれでは終わりません!
将門が藤原秀郷に打ち取られた際、五体がばらばらになり、そのうちの腹、手が足利市に落ちたというのです。

将門の腹が落ちた大原神社

大原神社

大原神社

via 写真提供:みのうち社
足利市の中心から渡良瀬川沿いに北西へ進んだところにある大原神社。
ここには将門の「腹」が落ちたといわれております。腹が飛んできてボテンと落ちる様を想像すると、なんともシュールですよね。
大原神社 社殿

大原神社 社殿

原(腹)だけに、子授け安産や病気平癒にご利益があるとか。
via 写真提供:みのうち社
大原神社は景行天皇の頃、日本武尊が国家鎮護のために山城国の大原野神社を勧請して建てられたと伝わります。なかなかに古く、由緒ある神社です。

「原」と「腹」をかけただけで、将門のお腹が飛んできたか否かはあくまで伝承の域を出ません。そんな伝承からか、大原神社は腹部の病気や安産にご利益があるといわれています。このご利益も「はら」という言葉から生まれたものではないでしょうか。
大原神社 神楽殿

大原神社 神楽殿

大原神社に伝わる神楽は栃木県佐野市の渋井新太郎という人が明治初年頃に伝授したといわれており、大和流渋井派として足利市の無形文化財に指定されています。
via 写真提供:みのうち社

将門の手が落ちた大手神社

大手神社

大手神社

JR両毛線足利駅から線路沿いに北西へ進んだところにあります。
via 写真提供:みのうち社
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みのうち社

みのうち社

歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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