時代に翻弄された皇女和宮と大奥の女性たち【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第8回】
2018年7月27日 更新

時代に翻弄された皇女和宮と大奥の女性たち【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第8回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第8回は、皇女和宮ゆかりの地。幕末には、多くの人が時代の流れに翻弄されましたが、それは大名や志士たちだけではなく天皇家や公家も例外ではありませんでした。今回は、許嫁との婚約を破棄して徳川に嫁ぐこととなった、皇女和宮の生涯とゆかりの地とともに、大奥の女性たちについてもご紹介します。

小栗さくら小栗さくら

14代将軍・徳川家茂へ降嫁

文久元年(1861)10月20日、和宮は江戸へと旅立ちます。
この時、孝明天皇は猿が辻の築地の門まで和宮の行列を見送ったのだとか。
京都御所・猿が辻(京都府京都市)

京都御所・猿が辻(京都府京都市)

御所の鬼門にあたる猿が辻。
文久3年(1863)には、過激派の公家・姉小路公知が襲われた場所としても知られています。
写真の左手側に和宮が生まれた橋本家跡がありますよ。
降嫁を決心したとはいえ、和宮は大変な心細さでここを出立したのでしょうね。
via 提供:小栗さくら

厳戒態勢で行われた姫君の下向

和宮一行は中山道を通って江戸へ向かったのですが、沿道では村人の外出禁止や商売の禁止、見下ろせる高い場所に行ってはいけない、犬や猫は泣き声が聞こえないように…など細心の注意が払われていたようです。
行列は千数百人、各藩や幕府の警護・人足も加えると約3万人にものぼったといいます。
「中山道垂井宿まつり」の姫君下向行列

「中山道垂井宿まつり」の姫君下向行列

毎年9月に岐阜県不破郡の垂井町で開催される「中山道垂井宿まつり」では、和宮の行列が再現されます。
via 提供:小栗さくら
行列後の撮影会

行列後の撮影会

行列の後には、輿から降りた和宮様が皆さんの前へ。
あまりに美しかったので一緒に撮っていただきました!
via 提供:小栗さくら

ついに家茂と対面

14代将軍・徳川家茂

14代将軍・徳川家茂

13代将軍・徳川家定の後継者問題が持ち上がった際、大老・井伊直弼ら南紀派の支持を受け、13歳で将軍となります。
11月15日、和宮一行は江戸城清水門内にあった清水屋敷に到着します。

翌月和宮は夫となる家茂に対面することになるのですが、実は家茂も縁談が進んでいた相手がいて、公武一和のためにその話が立ち消えとなっていたのです。同じ年に生まれた二人は、ともに激動の渦に巻き込まれたのですね。

文久2年(1862)2月11日、和宮と家茂の婚礼が行われました。
江戸城・清水門(東京都千代田区)

江戸城・清水門(東京都千代田区)

和宮が通った清水門は、江戸初期に建てられたものです。
via 提供:小栗さくら

姑・天璋院篤姫との衝突

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小栗さくら

小栗さくら

中学生時代に司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』を読んで以来、歴史に興味を持つ。 駒澤大学歴史学科卒業と同時に博物館学芸員資格を取得。 現在『歴史タレント』として、TVやCMに出演。また、イベント司会、講演会、コラム執筆と幅広く活躍中。 諏訪市公認キャラクター・諏訪姫の声優も務めている。 タレント活動と並行し「さくらゆき」というアーティスト名で歴史をテーマにした楽曲の発信、ライブ等を行っている『歴史系アーティスト』でもある。 公式

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