2018年は平清盛イヤー!今のうちに見ておきたい清盛ゆかりの地
2017年1月18日 更新

2018年は平清盛イヤー!今のうちに見ておきたい清盛ゆかりの地

「驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」という『平家物語』冒頭の名文句をどなたも1度は耳にしたことがあるはず。平氏のトップとして政権を握り、平安時代の終焉期を熱く生きた平清盛ゆかりの地をナビゲートします。

こまきこまき

実はとっても愛されている平清盛

清盛くん

清盛くん

平清盛を地域のシンボルとしてPRするために兵庫区により平成17年に入江橋に設置されました。
平清盛が生まれたのは永久6(1118)年1月18日でした。2018年には生誕900年を迎えます。清盛と深い関わりを持つ厳島神社がある宮島観光協会では、平清盛記念事業実行委員会を立ち上げこれからいろいろなイベントを企画・実行していくようです。また、清盛が大輪田泊の大改修を行ったことが発展の礎となった神戸港は2017年に開港150年を迎えるため、やはりイベントが目白押しの様子。みんな清盛が大好きみたいです。大いに盛り上がっている神戸と宮島で清盛の業績を訪ねてみるなら今ですね。

ご案内する清盛ゆかりの地はこちら

・神戸港整備に大貢献!大輪田泊を海風とともに行く
・港に命を捧げた松王丸伝説をたどり来迎寺へ
・清盛塚を前に死をめぐる謎に思いを巡らせる
・この地こそがわが都!福原京
・平家といえば……世界遺産・厳島神社

神戸港整備に大貢献!大輪田泊を海風とともに行く

大輪田泊の石椋(おおわだのとまりのいわくら)

大輪田泊の石椋(おおわだのとまりのいわくら)

古代の人々が大輪田泊を整備するために使った石です。地下鉄海岸線中央市場前駅から歩いて10分ほどの築島水門にあります。すぐ近くに「清盛くん」の像も。兵庫県神戸市兵庫区船大工町。
大輪田泊は今の神戸港西側辺りにあったとされています。古代から船の行き来があったものの、波が高く難破する船が多かったといいます。幾度も改修が試みられたようですが、そのうち放置されてしまうように……。しかし、そこに目を付けたのが清盛です。大輪田泊を整備して宋(=中国)との貿易の拠点にしようとしたのでした。
清盛の港整備プランは港の前に人工の島を造り防波堤とするというもの。今のお台場や神戸ポートアイランドと同様のものを造ろうというのですから、それはもうたいへん。しかも自腹です!着工は応保2(1162)年2月でした。
難工事だったことからさまざまな伝説が伝わっています。工事がもう少しで一段落というところで日が沈みそうになったのを見て太陽を戻した!?とか、工事が難航したため人柱を海に捧げようとした人々を退け、たくさんの石のひとつひとつに一切経を書き付けて海へ沈めた、などなど。でも、大輪田泊大改修は平家没落によって未完成で終わってしまったのでした。
現在の大輪田泊には神戸の胃袋を支える中央市場があり、湾の向いにはポートアイランドが見えます。もちろん中央市場の飲食店街ではおいしい海鮮料理を食べることができますよ。散策はお腹が減るものです。ランチを楽しみにブラブラするのもいいですね。

港に命を捧げた松王丸伝説をたどり来迎寺へ

来迎寺(築島寺)

来迎寺(築島寺)

兵庫県神戸市兵庫区島上町2-1-3
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こまき

こまき

歴史ライター。ワイルドサイドを歩くことを信条とする。『時の娘』をはじめとした歴史ミステリーに目がなく、読む→書く→読む→書くの無限ループのうちに日々を過ごす安楽椅子ライター。昼夜を分かたずラジオを流しているラジオ狂でもある。『姓氏家系歴史伝説大事典』『江戸東京魔界紀行』(共に勉誠出版)『社寺縁起伝説辞典』『横溝正史研究』(共に戎光祥出版)等々へ記事執筆多数。

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