第2回:戦国一の規模を誇った名城!北条氏の本拠地・小田原城の天守と遺構【月刊 日本の城】
2018年3月30日 更新

第2回:戦国一の規模を誇った名城!北条氏の本拠地・小田原城の天守と遺構【月刊 日本の城】

webサイト「日本の城写真集」の管理人・けいすけが、日本の名城の見どころ、撮りどころを徹底的に紹介する連載「月刊 日本の城」。第2回は戦国時代に関東一円を支配した北条氏の本拠地・小田原城です。当時の城では群を抜いて規模が大きく、上杉謙信と武田信玄の攻撃にも耐え抜いた堅城で、戦国時代の後も東海道沿いの大きな都市として栄えました。元亀2年(1571)の今日、10月3日に亡くなった北条氏康にちなみ、今回は首都圏から日帰りで行ける名城の、特にオススメのポイントを中心に紹介していきます。

けいすけ(日本の城写真集)けいすけ(日本の城写真集)

北条氏の本拠地として栄えた小田原城

小田原城は、戦国時代に関東を支配した北条氏の本拠地として有名です。もともと上杉氏の城であったものを北条氏の初代・早雲が奪取し、二代目・氏綱の時代に小田原城に本拠を移しました。それ以降、氏康・氏政・氏直の五代に渡り北条氏の関東支配の中心でした。

また守りが強く、上杉謙信・武田信玄による攻撃を撃退した実績を持ち、さらに城下町を含む周囲約9kmを惣構で囲むことで、長期の籠城にも耐えうる構造でした。しかし、豊臣秀吉の大軍の攻撃に対して約3ヶ月篭城するものの、ついに開城、戦国大名の北条氏は滅亡しました。

代わって徳川家康の家臣・大久保氏が小田原城に入り、江戸時代に入ってからも引き続き東海道沿いの重要都市として栄えました。その間、富士山の噴火や地震に何度も見舞われ、そのたびに復興してきた不屈の城です。

今見る小田原城の構造は概ね江戸時代に造られたものです。天守は昭和35年に建造された復興天守で、平成27年から耐震・修復工事が行われ、翌年リニューアルオープンしました。また、貴重な戦国時代の小田原城の遺構は、今でも残っています。

それでは、かつての関東の中心地・小田原城に、いざ出陣!

小田原城へは小田原駅から出発!

小田原城へは、東京駅から新幹線で約35分の小田原駅から歩いて行けます。駅の東口を出て南へ徒歩約10分、外堀と赤い橋が見えてきたら、そこは小田原城です。

今回は学橋は渡らずに、そのまま外堀沿いに進みます。すると右手に二の丸隅櫓が見えてきます。いよいよ城の雰囲気が出てきて、気分も盛り上がります。
【学橋】外堀に架かる赤い橋(学橋)が見えてきたら小田原...

【学橋】外堀に架かる赤い橋(学橋)が見えてきたら小田原城。後世に造られたものだが、雰囲気のある橋。

via 写真:日本の城写真集
【二の丸隅櫓】明治時代の廃城令でも壊されなかったが、関...

【二の丸隅櫓】明治時代の廃城令でも壊されなかったが、関東大震災で堀の中に崩落した。現在の建物は昭和9年(1934)に復興されたもので、形状は往時のものとは異なる。

via 写真:日本の城写真集

撮影ポイント1:近年復元された馬出門

さらに進むと、城への入口である馬出門が見えてきます。馬出門は天守への最も主要なルート上にある重要な門でした。そのため、門を二重に重ねた堅い守りを備えています。
【馬出門前の様子】近年復元工事が行われ、寛文12年(1...

【馬出門前の様子】近年復元工事が行われ、寛文12年(1672)当時の姿が復元された。

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【馬出門枡形】枡形とは手前の馬出門(写真左)と奥の内冠木門(写真右)に囲まれた四角いスペースを指す。枡形の門が2つとも高麗門形式なのは非常に珍しい。通常は、手前の門が高麗門で、奥の門が櫓門である。

via 写真:日本の城写真集
【枡形内から二の丸を見る】水濠の向こうが二の丸。枡形内...

【枡形内から二の丸を見る】水濠の向こうが二の丸。枡形内には城壁が無く、二の丸から攻撃されたら隠れるところがない。これは万一枡形が敵方に取られた場合に、二の丸から攻撃できるようにするためである。

via 写真:日本の城写真集
馬出門を抜け、馬出曲輪を経て銅門へ移動します。
【馬出曲輪】かつては二重櫓などが建っていたが、元禄地震...

【馬出曲輪】かつては二重櫓などが建っていたが、元禄地震の際に焼失し、以降は再建されなかった。

via 写真:日本の城写真集
【隅櫓台の石垣】

【隅櫓台の石垣】

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けいすけ(日本の城写真集)

けいすけ(日本の城写真集)

Webサイト「日本の城写真集」(http://castle.jpn.org/)の管理人です。日本各地にある遺構の残る城や著名な城を訪問し、城の象徴である天守のみならず、様々な見どころの写真を撮って公開しています。みなさまに城の魅力が少しでも伝われば何よりです。日本全国444城、16,428枚の写真を収録(2017/9/4現在)。Twitterもやっています:https://twitter.com/castle_jpn 公式

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