江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】
2018年6月15日 更新

江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は深川江戸資料館です。江戸時代末期の町並みを実物大で再現、細部までこだわった展示室は、まるで当時にタイムトリップしたかのよう。初めての人はもちろん、再度訪れたくなる資料館のディープな魅力をご案内します。

加治まや加治まや

撮影:ユカリノ編集部 (20881)

via 撮影:ユカリノ編集部

ディープな深川江戸資料館の魅力

深川江戸資料館

深川江戸資料館

深川江戸資料館は近年のおしゃれスポット、江東区白河にあります。
via 撮影:ユカリノ編集部
皆さんこんにちは!
5回にわたり連載させていただいた「加治まやの美術館 de 江戸巡り」もついに最終回です。

今回は清澄白河駅から徒歩3分の場所にある深川江戸資料館。まさに最終回にぴったりの施設だと思いませんか?
こちらは江戸末期の深川の町並みが実物大で再現されている資料館です。
初めての方はもちろん、行ったことのある方も楽しめるディープな魅力をご紹介したいと思います!

さっそく、館内へ!

撮影:ユカリノ編集部 (20840)

via 撮影:ユカリノ編集部
館内に入ってすぐにあるのが、深川にゆかりのある人々を紹介する垂れ幕です。
あまり知られていませんが、深川には曲亭馬琴や伊能忠敬(写真手前)などの偉人たちが何人も住んでいました。幕末好きの方は佐久間象山、伊東甲子太郎が気になるのでは?

私がこの中でひとり、深川ならではの人をあげるとしたら「寛政の改革」で知られる松平定信です。
というのも、「清澄白河」の“白河”は白河藩主だった定信に由来しているから。
資料館の隣にある霊巌寺は彼の菩提寺で、いまも墓が残されており、それにちなんで地名が“白河”となりました。
じっくり読んでいると、ここだけでもかなり時間が経ってしまいます笑。
撮影:ユカリノ編集部 (20843)

via 撮影:ユカリノ編集部
展示室に入ると階下には町並みが広がっています。
ここは深川佐賀町という実際にあった場所をモデルにして作られており、住人の家族構成や、職業、年齢などが細かく設定され、それぞれの暮らしに合わせた生活用品が置かれています。

同じように見える江戸の住まいですが、細かく見ていくと十人十色な生活をしていたことがわかるので、ぜひ全部の建物に足を運んでみてくださいね!

まずは表通りへ・・・

表通りの通路

表通りの通路

人通りの多い表通りにはさまざまなお店が並んでいます。
左手には「干鰯・〆粕・魚油問屋」と書かれた看板が。
干鰯や〆粕は当時の田畑の肥料になる重要な商品。隅田川河口の近くにあった深川佐賀町はこれらの商品を出入荷するのに便利な場所だったようです。
右手には庶民の生活には欠かせない八百屋やつき米屋が立ち並び、出入り自由になっています。
八百屋

八百屋

via 撮影:ユカリノ編集部
ここは八百屋の「八百新」。野菜の産地で有名な砂村出身の才蔵とうめ夫婦が商っているという設定です。
馴染みのある野菜から、これはなんだ?というものまで所狭しと並んでいます。
カゴの中にはこんにゃくも入っていて、現代っ子(?)の私はこんにゃくって野菜だったのかーと呟き笑われる始末。

このお店で私が一番驚いたのは、今でいうシャッターの仕組みがあること。入り口の上部に戸が上手に収納されていて、江戸の人々の知恵を感じることができますよ。
思わず自分の脚と比べてしまう・・・

思わず自分の脚と比べてしまう・・・

今ではあまり目にすることはない細めの大根も当時はよく流通していました。江戸時代に大根足!っていわれたら、もしかして褒め言葉だったかも・・・!?
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加治まや

加治まや

1988年10月14日生まれ、日本×バングラデシュのハーフ。 江戸文化歴史検定2級を持ち、全国の神社仏閣を巡り御朱印採集、大政奉還150周年記念の幕末維新スタンプラリー(全国版)も全制覇するほどの歴史好きモデル。 明治学院大学では美術史を専攻、日本を含む東洋美術を学ぶ。好きな仏像は興福寺の阿修羅像。最近では歴史の知識を活かし、「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」(テレビ朝日系)など、クイズバラエティ番組に出演。 公式

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