西郷隆盛や西南戦争の戦死者が眠る南洲墓地と西郷南洲顕彰館
2018年9月24日 更新

西郷隆盛や西南戦争の戦死者が眠る南洲墓地と西郷南洲顕彰館

西郷隆盛の墓所がある南洲墓地の隣に建つ「西郷南洲顕彰館」。西郷を中心に明治維新について紹介されており、西郷の書や衣服などゆかりの品も展示されています。今回はその館内を歴史タレント・小栗さくらさんがレポート。西郷や西南戦争の戦死者が眠る南洲墓地でのお墓参りとあわせて、ぜひお立ち寄りください。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

西郷南洲顕彰館

館内に入ると、大きな西郷どんの肖像画がお出迎え

館内に入ると、大きな西郷どんの肖像画がお出迎え

via 撮影:ユカリノ編集部
西郷の生涯や偉業を、ジオラマやビデオで紹介している西郷南洲顕彰館。
1階には島津斉彬公に関する資料、2階には西南戦争関係の資料も展示され、西郷だけでなく明治維新の先覚者たちの偉業を伝えています。

エントランスでは、エドアルド・キヨッソーネが描いた西郷の肖像画と「敬天愛人」の書が展示されています。

ジオラマでたどる西郷の生涯

城山攻守戦を描いたジオラマ

城山攻守戦を描いたジオラマ

館内には西郷の生涯を表したジオラマがたくさん展示されています。
このジオラマは、城山での攻守戦を表したもの。明治10年(1877)9月24日、政府軍が城山を総攻撃すると西郷らも進撃、しかしついに被弾してしまいます。そして「もう、ここらでよか」と自刃したのです。
「月照上人と錦江湾に入水」(西郷南洲顕彰館所蔵)

「月照上人と錦江湾に入水」(西郷南洲顕彰館所蔵)

西郷と月照が入水した場面もジオラマになっている。波の迫力がスゴイ!

「敬天愛人」の書やマントなど、西郷ゆかりの品も多く展示

2階では西郷の書や、愛用の衣服も見ることができます。

2階では西郷の書や、愛用の衣服も見ることができます。

via 撮影:ユカリノ編集部
西郷さんの真筆による「敬天愛人」の書(西郷南洲顕彰館蔵)

西郷さんの真筆による「敬天愛人」の書(西郷南洲顕彰館蔵)

via 撮影:ユカリノ編集部
西郷が好んで書いた「敬天愛人」の書はいくつか現存していますが、こちらは明治8年(1875)頃、私学校生らの求めに応じて書かれ道場に掲げられていたものだそうです。その強い筆跡から、西郷の豪快な人柄が伝わってきますね。
明治5年(1872)、西郷が陸軍元帥に任ぜられた際のマ...

明治5年(1872)、西郷が陸軍元帥に任ぜられた際のマント(西郷南洲顕彰館蔵)

via 撮影:ユカリノ編集部

維新ふるさと館

西郷南洲顕彰館というだけあり、その展示には地元の方の西郷愛がたっぷりと詰まっています。種類豊富なジオラマもその一つ。
また、よく書を書いたという西郷が愛用した筆は、穂先に尖りがなく平坦で、筆の先が広がっていることに使用感があります。「敬天愛人」はこの中の筆で書かれたのかな…など想像が広がりますね!時の政府に弓を引いた立場であった西郷の遺品がこれだけ多く残っていることに驚きを感じるとともに、鹿児島の人にとっては守り抜くべきものだったのだと実感できます。

また、西郷と愛加那の子・菊次郎に焦点を当てた特別展も開催。(現在は終了しています)
拓殖大学・さつま町・菊次郎氏のご子孫のご協力のもと、初公開となる貴重な史資料が展示されました。
菊次郎に出された宜蘭庁長辞令

菊次郎に出された宜蘭庁長辞令

他にも、外務省入省辞令やアメリカ・京都市長時代の史資料なども展示中。菊次郎氏のご子孫による特別展講演会もありますので、詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみてください。
via 提供:西郷南洲顕彰館
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