教科書で見た資料がズラリ!国立公文書館の明治150年特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」
2018年10月15日 更新

教科書で見た資料がズラリ!国立公文書館の明治150年特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」

2018年は明治150年の記念の年。東京・国立公文書館では特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」が開催中です。明治に突入し、日本は欧米諸国の制度を取り入れた急速な近代化を進め、目まぐるしい変化を遂げました。そんな明治期の日本の歩みを貴重な資料とともに振り返る本展から、「教科書で見た!」と言いたくなる見どころを厳選してレポートします。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

「教科書で見た」の連続!明治期の歴史的資料が並ぶ特別展

撮影:ユカリノ編集部 (24931)

via 撮影:ユカリノ編集部
明治維新後の日本は、廃藩置県、大日本帝国憲法の制定、不平等条約の改正、欧米諸国の制度の導入など急速な近代化を進めました。皆さんも、学校で習った覚えがあるのではないでしょうか。本展は、それらの歴史的出来事を当時の記録の原本とともに振り返る特別展。
とはいえ何だかちょっと難しそう・・・という方のために、今回は歴史に詳しくなくても楽しめる見どころをご紹介しましょう。

「藩ヲ廃シ県ヲ置ク」版籍奉還と廃藩置県

「廃藩置県の詔」(明治4年7月14日)冒頭に“藩ヲ廃シ...

「廃藩置県の詔」(明治4年7月14日)冒頭に“藩ヲ廃シ県ヲ置ク”と書かれているのが見て取れます。

via 撮影:ユカリノ編集部
明治2(1869)年1月、薩長土肥の各藩主は「版籍奉還」を願い出ます。他藩主もそれに倣い同様の上表を提出し、ほとんどの旧藩主は旧藩の知藩事となりました。

そして明治4年(1871)7月14日には「廃藩置県の詔(みことのり)」が下され、藩は県へと改められます。当初は藩をそのまま県に置き換えたため、3府302県となっていましたが、そこから何度も統合が進められ、明治22年には現在の形に近い3府43県となったのです。
かわりゆく日本地図

かわりゆく日本地図

本展では、「廃藩置県の詔」と併せ、「版籍奉還の上表」や、当時の様子が分かる日本地図も展示されており、どのように県の統合が進められてきたかを知ることができます。写真は明治4年11月時点のもの。

明治に起きた日本最後の内戦「西南戦争」関連資料

しかし明治政府が進める改革に対し、士族からは不満も高まります。
明治6年、政策をめぐる対立から、西郷が辞職。この「明治六年政変」をきっかけに、各地で反乱が起き、ついに西南戦争が勃発したのです。

本展では政府側の資料として、西郷隆盛が辞表を提出した際の書類や、西南戦争の始まりと終わりを告げる電報などが展示されています。
西郷の辞職に関する資料や、西南戦争の勃発・終結の電報が展示

西郷の辞職に関する資料や、西南戦争の勃発・終結の電報が展示

城山での戦いが終わり、反乱軍鎮圧を知らせる征討総督・有栖川宮熾仁親王の電報や、田原坂の戦況を描いた図も。
via 撮影:ユカリノ編集部
今年は大河ドラマ『西郷どん』の放送もあり、西郷を中心とした資料を目にすることが多いと思いますが、政府側の貴重な資料もあわせてご覧ください。

板垣退助暗殺未遂事件、あの名言の真相がここに!?

板垣の暗殺未遂事件を報告する「探偵上申書」

板垣の暗殺未遂事件を報告する「探偵上申書」

via 撮影:ユカリノ編集部
自由民権運動と聞いて皆さんが真っ先に思い出すのは、板垣退助の「板垣死すとも自由は死せず」発言ではないでしょうか。
明治15(1882)年4月、遊説先の岐阜で刺客に襲撃された板垣。その際、この発言をしたとかしないとか…あまりにこのセリフが有名になってしまったので、板垣がそこで暗殺されたと思っている方も多いようですね。(実際はこの後もまだ活躍しています)

実はこの事件の記録、板垣の監視にあたっていた岐阜県御嵩警察署御用掛の岡本都嶼吉による「探偵上申書」も本展で見ることができます。それによると、負傷した板垣は「吾死スルトモ自由ハ死セン」と発言したのだとか(写真矢印部分)。イメージだとかっこよく言い放った感が強いですが、実際はそうでもなかったようですね。気になる方はぜひ原文をご覧ください。ちなみに、事件現場の見取り図も展示されていますよ。

「大日本帝国憲法」公布!名立たる偉人たちが署名した原本が展示

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