真田幸村、坂本龍馬…超有名人を討ち取った!?知られざる「実行犯」たち
2018年3月16日 更新

真田幸村、坂本龍馬…超有名人を討ち取った!?知られざる「実行犯」たち

真田幸村、坂本龍馬など、討死や暗殺によって最期を遂げた有名人を討ち取った「実行犯」に迫る書籍『あの方を斬ったの…それがしです-日本史の実行犯-』が3月19日(月)に発売!討ち取られた人物に比べるとマイナーな彼らは、どんな人物だったのでしょうか?本書の著者で歴史ナビゲーターの長谷川ヨシテルさんに、書籍の中からとくにおすすめの3人をご紹介いただきました。

長谷川ヨシテル/れきしクン長谷川ヨシテル/れきしクン

はじめまして!長谷川ヨシテルと申します。
私は元々はお笑い芸人だったのですが、7年ほどの活動を経てから「歴史ナビゲーター・歴史作家」を名乗り活動している者です。歴史イベントのMCやメディア出演、講演や執筆活動の他、番組や演劇、地方の歴史イベントなどの構成作家をやらせていただいたりしております。

この度、3月19日(月)に拙著『あの方を斬ったの…それがしです-日本史の実行犯-』が刊行となります。
武田信玄や真田幸村、坂本龍馬などの歴史上の有名な人物を討ち取ったとされる“超マイナーな人物”のみを18人取り上げた、今までにない歴史本でございます。
今回は、その中から3人をピックアップしてご紹介させていただきたいと思います。
『あの方を斬ったの…それがしです-日本史の実行犯-』

『あの方を斬ったの…それがしです-日本史の実行犯-』

長谷川ヨシテル著
3月19日発売
ベストセラーズ刊

真田幸村を討ち取った男:西尾仁左衛門

真田幸村(信繁)

真田幸村(信繁)

慶長20年(1615)5月7日、大坂夏の陣にて討ち取られた幸村。
まずは1人目、日ノ本一の兵・真田幸村を討ち取った男「西尾仁左衛門」です!
仁左衛門さんは、この本を書くキッカケとなった人物です。どういうことかといいますと、次のような流れでした。

大河ドラマ『真田丸』を見始めた頃に「あれ?真田幸村って誰に討ち取られたんだろう?」と疑問を持ちました。そこで調べてみると、すぐにその人物の名前が出てきました。その人物の名は「西尾仁左衛門」…「だれ〜〜〜〜〜〜〜!!」。

仁左衛門さんに申し訳ないのですが、それが私の最初のリアクションでした。しかし、“超メジャーな人物”を討ち取ったのになぜか“超マイナー”。だからこそ、一気に興味が湧き、この本の執筆に繋がりました。

幸村を討ち取ったのはたまたまだった?

「大坂夏の陣図屏風」

「大坂夏の陣図屏風」

執筆のキッカケを与えてくれた仁左衛門さんは、元々は武田家の家臣でした。武田家が滅亡して浪人となるのですが、間もなくして結城秀康(家康の次男)に仕え、秀康が没した後はその息子の松平忠直に仕えました。そのタイミングで勃発したのが「大坂の陣」です。

決戦となった「夏の陣」の時、仁左衛門さんは、たまたま名のありそうな武将を見つけて組み伏せ、その首を取りました。その日の夜のこと。かつて真田家に仕えていた武将から「この首は真田幸村ですよ!」と聞いて、初めて幸村を討ち取ったと知ったそうです。

その後は、幸村の首を越前(福井県)に持ち帰って埋葬(場所は西尾家の一子相伝で、子孫以外は知ることができないそうです)、「真田地蔵」を建立して幸村を弔ったといわれています。「真田地蔵」は現存し、今は「福井市立郷土歴史博物館」(福井県福井市)に保存されています。
安居神社の真田幸村像

安居神社の真田幸村像

幸村が討ち取られた場所といわれる大阪の「安居神社」には、真田幸村の最期をイメージして造られた銅像が建てられています。
via 写真提供:長谷川ヨシテル

坂本龍馬を暗殺した男:桂早之助

坂本龍馬

坂本龍馬

慶応3年(1867)11月15日、京都・近江屋で中岡慎太郎と会談中に暗殺された坂本龍馬。
続いて2人目は、幕末の英雄・坂本龍馬を暗殺した男「桂早之助」です。
誰が龍馬を暗殺したのか…これは幕末における最大のミステリーともいえるテーマですが、実は実行犯とされる集団は明治時代に自白しています。その集団というのが「京都見廻組」でした。

京都見廻組とは、幕末の京都の治安を守るための武装集団です。同様の組織では「新選組」が有名ですが、新選組は武士以外の身分の者(浪人、農民、町人など)も含まれていたのに対し、京都見廻組は幕府の家臣のみで組織された集団でした。京都出身の早之助さんは小太刀の達人であり、京都の幕臣の中でもかなりの剣術の腕前だったことから、京都見廻組のメンバーに抜擢されます。

しかし、時代は幕府に逆風が吹いていました。大政奉還によって幕府は滅亡。その功労者である坂本龍馬は、京都見廻組にとって敵そのものでした。そしてついに、京都の近江屋にいた龍馬を襲撃して暗殺するに至ったのです。
近江屋跡(京都府京都市)

近江屋跡(京都府京都市)

龍馬が暗殺された「近江屋」の跡地。
via 写真提供:長谷川ヨシテル
27 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

長谷川ヨシテル/れきしクン

長谷川ヨシテル/れきしクン

歴史ナビゲーター、歴史作家。ニックネームは「れきしクン」。 漫才師としてデビュー、「芸人○○王(戦国時代編)」(MBS、2012年放送)で優勝するなどの活動を経て、歴史ナビゲーターとして、日本全国でイベントや講演会などに出演、芸人として培った経験を生かした、明るくわかりやすいトークで歴史の魅力を伝えている。 テレビ・ラジオなどの出演のみならず、歴史に関する番組・演劇の構成作家や、歴史ゲームのリサーチャーも務めるほか、講談社の「決戦!小説大賞」の第1回と第2回で小説家として入選するなど、幅広く活動している。 著書に『あの方を斬ったの…それがしです 日本史の実行犯』(KKベストセラーズ)、『ポンコツ武将列伝』(柏書房)、『マンガで攻略! はじめての織田信長』(白泉社・原作・重野なおき、金谷俊一郎と共著)がある。 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

あの名シーンを再現!?大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地まとめ

あの名シーンを再現!?大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地まとめ

大人気2016年大河ドラマ「真田丸」。劇中で主人公の真田幸村(信繁)と、彼を取り巻く真田一族や戦国武将たちによる数々の名シーンの舞台となったゆかりの地をまとめてご紹介します。
リニューアルオープン!企画展ラッシュ!この春行きたい博物館&美術館

リニューアルオープン!企画展ラッシュ!この春行きたい博物館&美術館

江戸東京博物館、高知県立坂本龍馬記念館、仙台市博物館と、長らく休館していた人気の博物館がついにリニューアルオープン!さらに国立博物館での大型展や、専門美術館の個性的な企画展など、歴史好きには嬉しいニュースがもりだくさんのこの春。週末やGWに向け、お出かけの計画にぜひお役立てください。
御朱印で巡る武将ゆかりの地~豊臣秀吉編~

御朱印で巡る武将ゆかりの地~豊臣秀吉編~

御朱印で巡るゆかりの地、今回は豊臣秀吉ゆかりの寺社の御朱印をご紹介します。秀吉は天文6年(1537)2月6日、尾張国の中村(現在の名古屋市中村区)に生まれたといわれています。下層民から天下人へと登りつめた秀吉だけに、出世にもご利益あり!な、ゆかりの地を御朱印で追っていきましょう。
【小倉、中津、熊本へ】西国きっての大国・肥前熊本藩誕生!細川忠興ゆかりの地・後編

【小倉、中津、熊本へ】西国きっての大国・肥前熊本藩誕生!細川忠興ゆかりの地・後編

細川忠興の波乱の生涯とゆかりの地をめぐるシリーズ。丹後時代を紹介した前編、細川家怒涛の関ヶ原の戦いをお送りした中編に続き、後編は、小倉、中津、そして西国きっての大国・肥後熊本藩が設立するまでの忠興と、ゆかりの地をご案内します。
【 細川家の関ヶ原の戦い 】実は滅びる寸前だった!細川忠興ゆかりの地・中編

【 細川家の関ヶ原の戦い 】実は滅びる寸前だった!細川忠興ゆかりの地・中編

慶長5年(1600)、会津征伐から始まる関ヶ原の戦いが勃発。丹後田辺、大坂玉造、豊後杵築、江戸、そして、関ヶ原と分断されての戦いを強いられることになった細川家は、国が攻め込まれ滅亡寸前に…!細川忠興の丹後時代を紹介した前編に続き、今回は5カ所に分かれて戦った細川家の関ヶ原合戦を中心に、忠興ゆかりの地をご案内します。
「本能寺の変」勃発で最大の危機!?徳川家康、命がけの「伊賀越え」

「本能寺の変」勃発で最大の危機!?徳川家康、命がけの「伊賀越え」

京都・本能寺で起こった、最も有名な下剋上事件「本能寺の変」。このとき堺でわずかな家臣と旅の途中だった徳川家康は浜松へ逃げ帰ることを決断します。これが成功しなかったら日本の歴史が変わっていた!?家康の「伊賀越え」とそのルートをご紹介します。
【 勝竜寺城、宮津城…】家族運に恵まれなかった!?細川忠興ゆかりの地・前編

【 勝竜寺城、宮津城…】家族運に恵まれなかった!?細川忠興ゆかりの地・前編

1563年(永禄6)11月28日は、天下一気が短い大名として名高い細川忠興の誕生日(新暦)。83歳まで生きた忠興は、山城勝竜寺から始まり、丹後宮津、豊前小倉、肥後八代と、時代の流れとともに居住地を変えていきます。武将としての輝かしい戦歴、外様大名としての政治力を持ちながらも、実はその人生は家族運に恵まれず、一家離散の危機ばかり。今回はその人生の前半戦、山城・丹後時代の縁の地をご紹介します。
【利家&まつ、龍馬&おりょう…】あやかりたい!歴史上のいい夫婦ゆかりの地

【利家&まつ、龍馬&おりょう…】あやかりたい!歴史上のいい夫婦ゆかりの地

11月22日は「いい夫婦の日」ですね。歴史上にもおしどり夫婦と呼ばれるカップルがいますが、みなさんは、誰に憧れますか?戦国の動乱を夫婦の絆で乗り越えた利家とまつ、追われる夫の危機を救った幕末を代表する夫妻・龍馬とおりょうなど、今回は時代を超えて親しまれるおしどり夫婦5組のゆかりの地をお届けします。ぜひ、その地をめぐって幸せなふたりにあやかりましょう♪
大坂夏の陣ゆかりの地を巡る歴史ミステリー【天王寺・幸村終焉の地編】

大坂夏の陣ゆかりの地を巡る歴史ミステリー【天王寺・幸村終焉の地編】

真田幸村ら豊臣恩顧の武将たちが徳川の大軍に立ち向かった、戦国最後の戦い「大坂夏の陣」。1615(慶長20)年5月7日は天王寺・岡山の戦いの日にあたります。歴史エッセイストの堀江宏樹さんが夏の陣ゆかりの地を巡り、いまだ秘められた謎に迫る本連載。第2弾は「天王寺・幸村終焉の地」編です。
大坂夏の陣ゆかりの地を巡る歴史ミステリー【「真田丸」編】

大坂夏の陣ゆかりの地を巡る歴史ミステリー【「真田丸」編】

真田幸村ら豊臣恩顧の武将たちが徳川の大軍に立ち向かった、戦国最後の戦い「大坂夏の陣」。1615(慶長20)年5月6日は道明寺・誉田の戦い、八尾・若江の戦いの日にあたります。この連載では歴史エッセイストの堀江宏樹さんが夏の陣ゆかりの地を巡り、いまだ秘められた謎に迫ります。第1弾は「真田丸」があったとされるゆかりの地です。