祭り写真家が教える!フォトジェニックな夏の花火大会&夜祭り【日本名珍祭り図鑑】
2018年7月11日 更新

祭り写真家が教える!フォトジェニックな夏の花火大会&夜祭り【日本名珍祭り図鑑】

祭り写真家の芳賀日向さんが、日本全国よりその土地ならではの珍しい祭りを紹介する連載。今回は夏の風物詩・花火大会と夜祭りです。全国各地で開催される祭りから、特にフォトジェニックなものをプロが厳選。花火の上手な撮影方法も伝授します!

芳賀日向芳賀日向

 (22201)

この夏行きたい花火大会と夜祭り

夏になると日本各地で開催される花火大会。江戸時代から続くものもあります。
もともとは行楽のためではなく、人々の願いが込められたものでした。昔は暑い夏に疫病が流行ったため、隅田川ではその疫病神を追い払うために花火を打ち上げたのです。
お盆の時期に開催される花火大会は、この世に戻ってきたご先祖様の魂を再びあの世に戻すための送り火が花火になったとも言われています。

また、夏には夜の燈籠祭りも行われます。夏は勇壮な夜祭りが多いのですが、厄除けや七夕の民間信仰が燈籠の形になって表れています。
そこで今回は、おすすめの花火大会と夜祭り、そしてその撮影方法をお届けいたします。

写真に撮りたい!花火大会3選

2018年7月28日:隅田川花火大会(東京都墨田区)

私が一番好きな花火大会です。1時間半で約2万発が打ち上げられます。都会の中ですので尺玉は上がりませんが、橋の下にとどまる屋形船などは下町情緒にあふれています。

隅田川では285年前から花火大会がおこなわれています。1732年に大飢饉と疫病で多くの人が亡くなり、その翌年に亡くなった人の霊をなぐさめ、悪疫退散を願い花火を打ち上げたのが始まりと言われます。打ち上げ花火の光と音が、空中にいる悪霊を追い払うのです。
※橋の上で立ち止まっての見学は禁止されています(撮影は...

※橋の上で立ち止まっての見学は禁止されています(撮影は特別な許可を得ています)

via 撮影:芳賀日向

2018年7月下旬~8月下旬:熱海海上花火大会(静岡県熱海市)

1952年、町の戦後の復興をスローガンにはじまった熱海海上花火大会。夏だけではなく年間を通して10回以上も開催されています。有料観覧席も各所用意されており、ホテルから一杯飲みながらの鑑賞も最高です。三方を山に囲まれての海上花火のため、反響音に迫力があります。
撮影:芳賀日向 (22038)

via 撮影:芳賀日向

9月15日:堀之内十五夜まつり「大煙火大会」(新潟県魚沼市)

旧暦8月15日に行われる八幡宮の祭り。米所の魚沼市らしく3日間に渡って酒樽で作られた神輿が威勢良く担がれます。2日目の夜は、魚野川での奉納花火大会。日本各地の花火大会は、宿といい、見学場所の先取り確保が大変ですが、ちょっと規模は小さくてもローカル色たっぷりのメッセージ花火があがるのが魅力。「○○君受験がんばってねぇ!」「○○君○○さんご結婚おめでとう!」「おじいちゃん88歳おめでとう!」など一発ごとにメッセージが放送されます。
直径500mにも開く二尺玉も頭の真上にあがり、土手には無料の観覧席も十分にあります。
撮影:芳賀日向 (22041)

via 撮影:芳賀日向

プロが教える花火の撮影テクニック

花火は「花火そのものの形」を撮るのか、「周辺風景を入れて」撮るのかによって撮影方法が変わります。大切なのはカメラのホワイトバランスの設定を太陽光モードにすることです。オートホワイトバランスモードでは白くなってしまいます。
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芳賀日向

芳賀日向

はがひなた。祭り写真家。1956年長野県生まれ。米国西イリノイ大学文化人類学科卒業。30年間に渡り世界の祭り48ヵ国、日本各地の祭りを撮り続ける。週刊朝日百科『日本の祭りシリーズ』連載(朝日新聞出版)、『祭りを撮る』監修(旅行読売出版社)、『日本全国祭り図鑑』監修(フレーベル館)など。写真展「世界のカーニバル」、「被災地の夏祭り」(キヤノン)他。日本写真家協会会員。 公式

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