【 鷹見泉石、足利成氏、源頼政…】ご当地キャラ「こがにゃんこ」とめぐる古河のヒーローゆかりの地
2017年11月13日 更新

【 鷹見泉石、足利成氏、源頼政…】ご当地キャラ「こがにゃんこ」とめぐる古河のヒーローゆかりの地

戦国時代は古河公方の本拠地として、江戸時代は古河藩としてそして日光街道の宿場町・古河宿として栄えた茨城県古河市。幕末の蘭学者・鷹見泉石、鵺退治の源頼政、古河公方の足利成氏など、古河にゆかりのある人物がネコになった!?古河市非公認ご当地キャラ「こがにゃんこ」の作者・小太刀御禄が、こがにゃんこと共に、そのモデルになった古河のヒーローたちのゆかりの地をご案内します。

小太刀御禄小太刀御禄

茨城県古河市って?

茨城県古河市は茨城県最西端に位置し、都心部からのアクセスも1時間前後とアクセスが良い土地です。
茨城県で一番はじめに駅が設置された土地であり、隣駅は埼玉県と栃木県に挟まれている日本でも珍しい県境の駅があります。
かつての古河藩主・土井利勝ゆかりの日本一とも言われる桃林や、2万発近くあがる古河花火大会も有名です。

歴史としては、とても古く、万葉集に「許我(こが)」として登場します。
室町時代から戦国時代には古河公方が本拠地とし、江戸時代には古河城の城下町として、そして日光街道の宿場町「古河宿」として栄えました。

古河の街は多くの歴史ファンに愛される要素を持っている土地なのです。

ところで「こがにゃんこ」って?

こがにゃんこのビジュアル

こがにゃんこのビジュアル

左:鷹見泉石の魂をもつたかみにゃん石
右:土井利位の魂をもつどいしゃむ位
via 制作:小太刀御禄
2014年に誕生した茨城県古河市非公認ご当地キャラであるこがにゃんこ。
茨城県古河市で学生時代を過ごした、小太刀御禄(こだちみろく)が個人で制作、運営のスタートをしました。

私、小太刀御禄は東京出身、東京&茨城育ち。茨城県古河市には中学生の時に移住しました。
デザイナー・イラストレーターとして活動し、イラストレーターとしてはゲームイラスト、挿絵、キャラクターイラストなど媒体を選ばず活動しています。
プライベートでは歴史が好きで、史跡や美術館、博物館巡りが趣味。こがにゃんこは趣味の延長線上で生まれました。

こがにゃんこは蘭学者で古河藩家老であった鷹見泉石(たかみせんせき)の魂をもつ「たかみにゃん石(せき)」と、雪の殿様として知られた古河藩主・土井利位(どいとしつら)の魂を持つ「どいしゃむ位(つら)」のにゃんこコンビ。

鷹見泉石は渡辺崋山筆の肖像画が国宝となっているのが、一番印象深いかもしれません。
他にはジョン万次郎や佐久間象山など、幕末の錚々たる人物と書状のやりとりを行っています。
にゃん石もそんな泉石の魂を引き継ぎ、古河市内外にたくさんのおともだちがいます。

土井利位の異名である「雪の殿様」は、日本ではじめて雪の結晶を調べたことに由来します。
利位が調べた雪の結晶は「雪華図説(せっかずせつ)」として出版されます。
この雪華図説は当時のテキスタイルパターンに大きな影響をもたらし、雪華模様の流行をもたらしました。
そしてこの文化系家老と藩主というべき泉石と利位は、大塩平八郎の乱を鎮圧したことでも有名で、文化面からも政治面からも大きな影響をもたらしています。

まだまだいる、古河のヒーローたち

2017年9月に開催された、スタンプラリーにも登場した...

2017年9月に開催された、スタンプラリーにも登場した古河のヒーローたち

via 制作:小太刀御禄
こがにゃんこのたかみにゃん石、どいしゃむ位のほかにも、古河ゆかりのにゃんこたちがいます。

古河といえば古河公方を想像する方も多いはず!鎌倉公方であった足利成氏(しげうじ)は古河へと拠点を移し古河公方となります。古河は関東足利氏の夢のスタート地点ともいえるのです。
そんな古河公方・足利成氏の魂をもつのは「あしかがしゅげ氏」、戦が得意なにゃんこです。

古河藩の一番初めの藩主は誰だかご存じですか?
松本城主で有名だった「小笠原秀政」です。小笠原秀政の魂をもつ「おがさわらみゅで政」として登場します。
歴史好きの中では小笠原秀政は大坂夏の陣の戦死がとても有名かと思います。大坂夏の陣での武勇はのちの小笠原家に大きな影響をあたえ、後世の小笠原氏の改易危機の際には常に「父祖の勲功」として救われていきます。
そして小笠原秀政の父は小笠原貞慶(おがさわら さだよし/さだのり)、小笠原流弓馬術礼法宗家でもあります。弓道をやられている方には馴染みのある人物かもしれません。
小笠原流礼法で知られる小笠原家の魂を「おがさわらみゅで政」は弓が得意で、礼儀正しいにゃんこです。

古河城鎮護の神として祀られたのは、平家物語に登場する鵺退治が有名な「源頼政」。古河には頼政の首塚伝説があります。
そしてこがにゃんこのおともだちとして登場するのは源頼政の魂を持つのは「みなもとのよりゅ政」。いつも、もふもふの「ぬえ」と一緒にいます。

約4000人以上が古河の街を楽しんだ、こがにゃんこスタンプラリー

こがにゃんこスタンプラリーのマップとにゃん石

こがにゃんこスタンプラリーのマップとにゃん石

民と呼ばれるファンとの交流イベント「にゃん石のおさんぽ」に登場したにゃん石。
VAL古河駅に設置された大判印刷されたマップとの一枚。
スタンプラリーのタイトルにあるように、古河駅をスタートに古河市内外の多くの方に古河の街を楽しんでもらいたいという想いがある。
via 提供:VAL古河駅ビル
今年の9/16(土)〜9/24(日)まで開催された「第2回 駅からはじまる!こがにゃんこスタンプラリー」。古河のヒーローたちをテーマにした史跡と、古河の銘店をめぐるスタンプラリーの参加者人数は約4000人越えと大いに盛り上がりました。
こがにゃんこスタンプラリーのスタンプ台紙

こがにゃんこスタンプラリーのスタンプ台紙

こがにゃんこスタンプラリーでは、書き下ろしを含むこがにゃんこたちがあしらわれた限定マップが配布されます。
スタンプもゆかりのキャラクターたちでいっぱいです。
via 撮影:小太刀御禄
「第2回 駅からはじまる!こがにゃんこスタンプラリー〈古河のヒーロー編〉」の史跡は10箇所。
全てめぐるもよし、推しのヒーローゆかりの史跡を重点的にめぐるも良しのラインナップ。全て巡っても2時間、じっくり見ても3時間くらいでめぐれるように設計されています。

今回はスタンプラリーのルートにもなった、古河のヒーローたちの史跡をご紹介します!

古河のヒーローゆかりの地

鷹見泉石墓所のある正麟寺

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この記事のキュレーター

小太刀御禄

小太刀御禄

東京生まれ、東京&茨城育ちの歴史好きデザイナー。 2014年からは「茨城県古河市非公認ご当地キャラ・こがにゃんこ」を開始。プロデューサーとしてキャラクターを通じた地域活性化につとめている。 いばらき観光マイスター資格保持者。 公式

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