第7回:都心に残る見どころ満載の城!江戸城【月刊 日本の城】
2018年3月30日 更新

第7回:都心に残る見どころ満載の城!江戸城【月刊 日本の城】

webサイト「日本の城写真集」の管理人・けいすけが、日本の名城の見どころ、撮りどころを徹底的に紹介する連載「月刊 日本の城」。第7回は江戸城です。江戸幕府の居城だった江戸城は、中心部こそ皇居として使用されていますが、それ以外は公園などとして一般に開放されています。都会にありながら城郭を堪能できる江戸城のおすすめポイントを、写真を中心にご紹介します。

けいすけ(日本の城写真集)けいすけ(日本の城写真集)

今も都心に残る江戸城の遺構

「江戸図屏風」

「江戸図屏風」

2代・秀忠時代の元和度天守、もしくは3代・家光時代の寛永度天守を描いたもの。
室町時代に太田道灌によって築城され、関東地方に入った徳川家康が大幅に拡張。以降、江戸幕府の居城として百万人を超える世界最大規模の都市の中心であった江戸城。幕末維新の際には、勝海舟と西郷隆盛の話し合いにより、無事「無血」で開城されることとなりました。

江戸城跡には今も、巨大な石を用いた石垣や大規模な土塁、水濠に加え、意外と多くの建築物も残っています。都心にありながら江戸時代の城の名残を楽しむことができるので、東京近郊にお住いの方なら行かない手はありません。
それでは、江戸城にいざ出陣!

まずは桜田門から江戸城の中心部へ

【桜田門】大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」の...

【桜田門】大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」の舞台としても有名。写真は内桜田門の櫓門。

via 写真提供:日本の城 写真集
広大な面積を持つ江戸城。周辺にはいくつもの駅がありますが、今回は有楽町線の桜田門駅から、東西線の竹橋駅へ抜けるコースをご案内します。
江戸城中心部の最南部にあたる桜田門から北へ向かい、大手門や天守台を目指します。

撮影ポイント1:テレビなどでよく見る二重橋

【正門石橋】見えている橋は正門石橋。この奥に正門鉄橋が...

【正門石橋】見えている橋は正門石橋。この奥に正門鉄橋がある。右に伏見櫓が見える。

via 写真提供:日本の城 写真集
桜田門を入り少し北に進むと二重橋が見えてきます。
二重橋とは、手前に正門石橋、奥に正門鉄橋と橋が二つ重なって架かっている意味で呼ばれる事が多いようです。しかし、本来は奥の正門鉄橋のことで、かつては橋げたが二重構造であったことに由来します。
【正門鉄橋】

【正門鉄橋】

本来はこの橋を二重橋と呼ぶ。鉄橋が高い位置にあるため、橋げたが二重構造だった。
via 写真提供:日本の城 写真集
【伏見櫓】江戸時代初期に京都府の伏見城から移築されたも...

【伏見櫓】江戸時代初期に京都府の伏見城から移築されたものと伝わる。かなり高い石垣と土塁の上に建っている。この写真のアングルは「皇居参観」に参加すると撮影できる。

via 写真提供:日本の城 写真集

水濠に沿って歩く

二重橋からさらに北へ進みます。このあたりの防御は、最上部に石垣を備えた土塁と水濠で固められており、中心部が総石垣の大坂城などと比べると違いが見てとれます。
やがて坂下門、次いで桔梗門が見えてきます。
【坂下門】

【坂下門】

文久2年(1862)、和宮降嫁に反対した尊攘派の水戸浪士6人が、登城途中の老中・安藤信正を襲撃した門(坂下門外の変)。
via 写真提供:日本の城 写真集
53 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

けいすけ(日本の城写真集)

けいすけ(日本の城写真集)

Webサイト「日本の城写真集」(http://castle.jpn.org/)の管理人です。日本各地にある遺構の残る城や著名な城を訪問し、城の象徴である天守のみならず、様々な見どころの写真を撮って公開しています。みなさまに城の魅力が少しでも伝われば何よりです。日本全国444城、16,428枚の写真を収録(2017/9/4現在)。Twitterもやっています:https://twitter.com/castle_jpn 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

実は明智光秀という説も!?謎多き天海の正体とゆかりの寺

実は明智光秀という説も!?謎多き天海の正体とゆかりの寺

家康・秀忠・家光の徳川三代に仕え、上野の寛永寺や、日光東照宮の建立に力を尽くした僧侶・南光坊天海。しかし、その前半生はいまだ謎に包まれています。高貴落胤説、あるいは2020年の大河ドラマの主役に決定した明智光秀という説もある、天海の謎の一端を、ゆかりの寺を巡りながら解き明かしていきましょう。
大きさは日本一!駿府城天守台の発掘現場と想像CGが見られるツアー開催

大きさは日本一!駿府城天守台の発掘現場と想像CGが見られるツアー開催

徳川家康の最後の居城として知られる駿府城。2016年より進められている天守台の発掘調査で、その大きさが日本一であることがわかりました。現在、発掘現場の見学と、想像CGによる「駿府城タイムトラベルツアー」が開催中です。最新の調査結果とともにツアーの内容をご紹介します。
徳川家康の生涯とゆかりの地まとめ

徳川家康の生涯とゆかりの地まとめ

江戸幕府の初代征夷大将軍・徳川家康。信長、秀吉とともに三英傑の一人とされ、日本人なら知らない人はいないのではないでしょうか。近年、大河ドラマでの人気も相まって、イメージも変わりつつある家康。この機会に、改めてその偉大過ぎる軌跡をたどってみてはいかがでしょうか。
【築山殿、於大の方、千姫】波乱万丈!徳川家の女性たちゆかりの地

【築山殿、於大の方、千姫】波乱万丈!徳川家の女性たちゆかりの地

一族の繁栄と生き残りをかけた戦国時代。武将だけでなく、彼らを取り巻く女性たちも、ときに翻弄されながら懸命に生きた時代でもありました。今回は徳川家康を取り巻く女性たちに注目。家康の正妻でありながら、非業の最期を遂げた築山殿。離縁され、別の家に嫁いでからも息子思いだった母・於大の方。7歳にして豊臣秀頼に嫁ぎ、波乱の人生を送った家康の孫・千姫。そんな3人の女性たちの生涯とゆかりの地をご紹介します。
【 武将祭りでアツく、企画展で涼しく 】2017年夏休みにおすすめの歴史イベントまとめ

【 武将祭りでアツく、企画展で涼しく 】2017年夏休みにおすすめの歴史イベントまとめ

いよいよ夏本番、お祭りの季節がやってきました!そこで7月~8月にかけて全国で開催されるイベントのうち、歴史好きにおすすめしたいイベントをご紹介します。アツく盛り上がる武将祭りから、涼しく楽しめる展覧会まで。2017年の夏休み、まだ予定が決まっていない人は必見です!
今年は20日間限定!徳川家康の城・駿府城跡で発掘体験

今年は20日間限定!徳川家康の城・駿府城跡で発掘体験

静岡市では、徳川家康公の人生最後の居城となった駿府城で、発掘調査を実施中。江戸城をしのぐ大きさだったといわれる天守台の初の大型調査ですが、その一般体験を今年度初めて、5月10日(水)から20日間限定で体験できるそうです。
江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】

江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は深川江戸資料館です。江戸時代末期の町並みを実物大で再現、細部までこだわった展示室は、まるで当時にタイムトリップしたかのよう。初めての人はもちろん、再度訪れたくなる資料館のディープな魅力をご案内します。
どこから撮ってもフォトジェニック!国宝「松江城」【月刊 日本の城】

どこから撮ってもフォトジェニック!国宝「松江城」【月刊 日本の城】

webサイト「日本の城写真集」の管理人・けいすけさんが、日本の名城の見どころ、撮りどころを徹底的に紹介する連載「月刊 日本の城」。第10回は松江城をご紹介します。水濠脇にそびえる高い石垣、石垣上に建つ櫓、そして現存天守と、どこを切り取っても絵になる松江城のおすすめポイントを写真を中心にご紹介します。
歴ニン君:諸国漫遊記編★第二忍「半蔵門編」

歴ニン君:諸国漫遊記編★第二忍「半蔵門編」

さすらいの忍者・歴ニン君が日本各地の忍者ゆかりの地を旅してまじめに忍術を学ぶ(?)「諸国漫遊記編」。今回は江戸城跡の半蔵門だよ。徳川家康に仕えた服部半蔵(正成)の屋敷が目の前にあったことからそう呼ばれてるようだけど・・・その真相をハンゾー君がお答えします!
天下の名器・国宝「曜変天目」が公開中!静嘉堂文庫美術館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第4回】

天下の名器・国宝「曜変天目」が公開中!静嘉堂文庫美術館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第4回】

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は三菱財閥の2代目・岩﨑彌之助とその息子・小彌太の集めた美術品を所蔵する静嘉堂文庫美術館です。江戸をはじめとする日本や東洋の貴重な美術品のなかでも国宝「曜変天目」の所蔵で知られる美術館の魅力をお届けします。