セレブのお墓!?【古墳のキホン】古墳のつくりとカタチ
2017年9月25日 更新

セレブのお墓!?【古墳のキホン】古墳のつくりとカタチ

日本全国に約160,000基ある古墳。その数は神社の2倍、コンビニの3倍とも言われています。そんな身近にある古墳ですが、なんと1500年くらい前につくられたもの。長い年月を経て、雨水などの自然によるものや人の手による整地などで少しずつ姿を変えてはいるものの、それだけ多くの古墳が現代にも残っているなんて驚きですね。こちらでは、そんな古墳の世界をご紹介いたします。まずはそのつくりとカタチから!

みのうち社みのうち社

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古墳はセレブのお墓

古墳とは、土を盛ってつくられた大きいお墓のことです。
弥生時代と奈良時代の間、3世紀の中頃から7世紀のはじめまでつくられ、その約350年間を「古墳時代」と呼びます。とは言え、弥生時代の後期にはもうこんもりとした墳丘墓をがつくられていたようで、その時代を入れるとなんと約450年もの間、古墳はつくられていました。

しかし、誰でも古墳のようなお墓をつくれるわけではありません。天皇や豪族などのごく限られた有力者しかつくれませんでした。
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前方後円墳の将軍山古墳(埼玉県行田市)。墳丘や堀は復元されたもの。
後円部に展示館があり、石室の内部をみることができます。中段のテラスなどには復元された埴輪が設置され、当時の姿がしのばれます。
via みのうち社

古墳のつくりのキホン

古墳は基本的にこんもりと土を盛ってつくったお墓です。直径数メートルのものから500メートルくらいあるものも。

大きい古墳になると、まわりに周濠(しゅうごう)という水堀もしくは堀や、造出し(つくりだし)という祭祀用に使われていたとされるスペース、そしてテラスなど色々なものがつくられています。
中には家臣や近親者が埋葬されていたり、副葬品が収められている、陪塚(ばいちょう)があるもや、テラスに埴輪(はにわ)を置いたり、葺石(ふきいし)と言われる石でコーティングされている古墳もあります。
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古墳を上から見るとこんなかんじです。造出しは前方と後円の間のくびれ部にあります。
via みのうち社
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実際の前方後円墳でみてみましょう。
こちらは稲荷山古墳(埼玉県行田市)。
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復元された埴輪が置かれた古墳です。前方部には葺石も。
こちらは帆立貝型古墳の野毛大塚古墳(東京都世田谷区)。
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稲荷山古墳(埼玉県行田市)の造出し部分。
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さまざまな古墳のカタチ

古墳には色々な形があります。時代や身分によって形がかわるとのことですが、くわしい事はよくわかっていないようです。
と言うのも、文字としての記録があまり残っていないからです。刀剣など金属に刻まれた一部の文字は現代でも残り見ることができますが、劣化や盗掘などで失われたものも。
なので、埋葬された人物が特定できる古墳は多くありません。

今回は多く見られるカタチから、希少なものまで、16種類をご紹介します。

多く見られる古墳のカタチ

円墳(えんぷん)

円墳(えんぷん)

日本でいちばん多く、古墳の約8割はこの円墳とも。古墳群と呼ばれるものはこの円墳が集まったものが多いです。
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長野県上田市にあるいにしえの丘公園には3基の古墳がのこされています。
この他田塚古墳(おさだづかこふん)は直径約17メートルの円墳。
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歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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