【京都守護職として活躍】幕末の会津藩主・松平容保ゆかりの地
2017年12月5日 更新

【京都守護職として活躍】幕末の会津藩主・松平容保ゆかりの地

幕末の会津藩主・松平容保。動乱の中で京都守護職となり、孝明天皇と徳川家茂の公武合体政策を支え、京都の治安維持に貢献します。大政奉還後は、朝敵とされながら新政府軍と戦った、悲劇の藩主でもありました。新選組や、白虎隊との繋がりも深かった松平容保の生涯とゆかりの地を紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

生まれは高津藩の江戸屋敷(新宿区)

京都守護職時代の松平容保

京都守護職時代の松平容保

会津のイメージが強い容保ですが、生まれは江戸なんです。天保6年(1835)12月29日、江戸の高須藩(岐阜県高津市)邸にて、藩主・松平義建の六男として生まれます。

高須藩の江戸屋敷は、都営新宿線の曙橋駅と、丸ノ内線の四谷三丁目駅の間に広がる新宿区荒木町にありました。明治維新後は庶民の暮らす町となり、現在は大通り沿いに高層ビルが立ち並ぶ一方、路地を入ればのんびりとした住宅街が広がっています。

荒木町の住宅街の真ん中にある金森稲荷神社は、天和3年(1683)、高須藩がこの地一帯を拝領した際、守護神として建立されたのが始まりとされます。現在は土地神として、地元の人達に大切に祀られています。

容保ゆかりの地・会津(福島県会津若松市)

会津藩士の学び舎・日新館

会津藩校日新館

会津藩校日新館

JR若松駅からバスで15分、「高塚団地」下車、徒歩15分。
via 撮影:ユカリノ編集部
弘化3年(1846)4月27日、容保は叔父にあたる会津藩8代藩主・容敬の養子となり、会津松平家上屋敷に迎えられます。会津家のみんなが騒ぐほど美貌の少年だったそうです!

嘉永4年(1851)に会津へ入り、日新館で学びます。

日新館は、会津藩士の子弟の学び舎で、10歳になると入学が義務付けられていました。
白虎隊はこの日新館で学んだ16歳と17歳で構成され、松平容保が直々に出陣命令を下したといわれています。
現在の建物は、昭和62年(1987)に復元されたものです。資料に基づく緻密な復元は、当時の様子をよく伝えています。

会津藩主となり鶴ヶ城へ

鶴ヶ城

鶴ヶ城

JR若松駅からバスで10分、「鶴ヶ城・合同庁舎前」下車。
via 撮影:ユカリノ編集部
嘉永5年(1852)、藩主容敬が亡くなり、容保は跡を継いで会津藩主となります。
地元の人には鶴ヶ城と呼び親しまれる、会津若松城。藩主だった容保にとっては本拠地であり、会津戦争においては1ヶ月の籠城が行われた城でもあります。

明治7年(1874)に取り壊されましたが、昭和40年(1965)に再建、平成13年(2001)には天守に続く干飯櫓・南走長屋が江戸時代の工法・技術を用いて復元されました。天守の内部は郷土博物館となっており、会津の歴史に触れることができます。
さらに平成23年(2011)には赤瓦へのふき替えが完了し、幕末当時の姿を再現。現存する天守閣では国内唯一という貴重な赤瓦をお見逃がしなく!

会津藩家老・西郷頼母邸跡

西郷頼母邸跡

西郷頼母邸跡

JR若松駅からバスで10分、「鶴ヶ城・合同庁舎前」下車。
via 写真提供:福島県観光物産交流協会
時間に余裕があればチェックしたいのが、鶴ヶ城正面の追手町にある西郷頼母邸跡。会津藩家老の頼母は、容保に京都守護職辞退を進言したために怒りを買い、家老職を解任されました。今なら頼母の気持ちもわかりますよね。

戊辰戦争がおこると、家老職に復帰。白河口総督として戦いますが、「白河口の戦い」で敗れ、会津へ戻ります。その後、長男・吉十郎を連れて会津から脱出しますが、残された家族21人は、西軍が城下町に乱入したとき、屋敷の中で辞世の句を残して自決してしまいます。

戊辰戦争で陣を置いた旧滝沢本陣

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