第5回:龍馬も最後に食べたかった軍鶏鍋【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】
2017年11月15日 更新

第5回:龍馬も最後に食べたかった軍鶏鍋【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】

歴ドル・美甘子が歴史上の人物ゆかりのグルメを作る「歴っしゅ!キッチン」第5回は、坂本龍馬が最後に食べようとしていたといわれる軍鶏鍋を現代風にアレンジ。龍馬の命日でもあり誕生日でもある11月15日は、軍鶏鍋で龍馬を偲びませんか?

美甘子(歴ドル)美甘子(歴ドル)

 (9442)

坂本龍馬と軍鶏鍋のエピソード

歴っしゅ!
みなさま、11月15日は何の日かご存知でしょうか?
実は、私の愛する坂本龍馬さんの誕生日であり、命日でもある運命的な日なんです。

慶応3年(1867年)11月15日の夜。京都の醤油商・近江屋で、坂本龍馬は中岡慎太郎と一緒にいたところを、十津川郷士のふりをした刺客に襲われ、暗殺されました。
大政奉還からわずか1ヶ月後…。これからの新しい日本の行く末について慎太郎と共に話し込んでいたのでしょう。
京都市内に残る近江屋跡。現在はかっぱ寿司になっています。

京都市内に残る近江屋跡。現在はかっぱ寿司になっています。

via 撮影:ユカリノ編集部
この時、龍馬さんは風邪をひいていて身体が温まる軍鶏鍋を食べようと、使用人の峯吉に軍鶏肉を買いに行かせました。悲劇はその直後に起こったため、龍馬さんは最期に軍鶏鍋を食べることが叶いませんでした。このエピソードが有名なので、龍馬さんと言えば軍鶏鍋という風に現在でも伝わっているんですね。

龍馬さんの生まれた土佐と言えば、土佐犬を闘わせる闘犬が有名ですが、鶏を闘わせる闘鶏も盛んで、昔は闘鶏で負けた軍鶏を食べる習慣があったそうです。
龍馬さんの好物が軍鶏であったという歴史的な記述は実は文献には無いのですが、幼少期に土佐で育った軍鶏を食べていて好物だったという可能性ははあるでしょう。私も実際に高知へ行った際に南国市後免町の純血のごめんシャモを食べたのですが、筋肉の引き締まったプリップリの歯ごたえで味も最高でした。

当時の土佐で食べられた軍鶏鍋が何味だったのかは、正確にはわかりませんが、100%純血のごめんシャモが有名なように、土佐の軍鶏は旨味が凝縮されていて、それだけで出汁がしっかりとれるので、出汁とお醤油だけのいわゆる関西風の水炊きのような、シンプルな味付けだったかもしれません。噛めば噛むほど味がでて軍鶏そのものが美味しい食べ方です。

しかし、龍馬さんは江戸でも生活しています。

関西風か、関東風か悩むところですが…、

今回は、龍馬さんが最後に食べたかった軍鶏鍋を、関東風と呼ばれるすき焼き風にアレンジして作ってみました。
写真は、2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』撮影時のもの。近江屋へお醤油を買いに行く娘役で出演しました。思い出の一枚です。私の後ろにある看板に近江屋と書かれています。 (9860)

via 写真は、2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』撮影時のもの。近江屋へお醤油を買いに行く娘役で出演しました。思い出の一枚です。私の後ろにある看板に近江屋と書かれています。

材料はこちら

(2人分)

(2人分)

・シャモ(軍鶏)
・豆腐 1/2丁
・ネギ 適量
・春菊 適量
・白滝 適量
・卵 2個
・割り下(しょうゆ50ml、みりん50ml、砂糖大さじ2、水50ml)
 (9448)

まず最初に、割り下を作ります。
鍋に、しょうゆ・みりん・砂糖・水をいれて、混ぜ合わせます。
この時点でもう砂糖の甘い良い匂いがしてきます。
 (9449)

割り下が煮立ってきたら、軍鶏肉を入れます。大きな軍鶏肉をごろっと豪快に投入!割り下の味が軍鶏に染みて美味しそう。
 (9450)

ある程度火が入ったら、野菜類を入れます。
お豆腐は形が崩れないように気をつけながら。
 (9452)

野菜類を入れ終わったら、ふたをしてしばし置きます。
グツグツ煮だってきたら、吹きこぼれないように注意しましょう。
 (9454)

そろそろ、火が通ったかな〜?
 (9455)

は〜い!出来上がり!
湯気がもくもく。美味しそう〜!
 (9456)

龍馬トリョーシカも軍鶏鍋を囲んで、食べたそうですね!
ヨ、ヨダレがっ…じゅるっ!
(ちなみに、この龍馬トリョーシカは美甘子の私物です。)
20 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

美甘子(歴ドル)

美甘子(歴ドル)

愛媛県今治市国宝とロマンの島、大三島出身。高知県観光特使。 坂本龍馬など、歴史上の人物をこよなく愛する歴史アイドル(歴ドル)界の第一人者。合言葉は「歴っしゅ!」 著書「歴女 私の愛する戦国武将」(ビジネス社)、「戦国武将とお姫様の残酷物語」(光文社)、「龍馬はなぜあんなにモテたのか」(ベストブック) HP: mikako.chu.jp / Twitter: https://twitter.com/rekish_mikako 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

第1回:龍馬ゆかりのカステラ【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】

第1回:龍馬ゆかりのカステラ【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】

歴ドル・美甘子が歴史上の人物ゆかりのグルメを作る「歴っしゅ!キッチン」記念すべき第1回は、坂本龍馬ゆかりのカステラに挑戦。海援隊の日誌に残されたレシピをもとに、幕末の味を再現してみました。果たしてその出来は…!?
西郷隆盛も好物のスイカを買っていた日本橋・千疋屋総本店

西郷隆盛も好物のスイカを買っていた日本橋・千疋屋総本店

夏といえばスイカ。その歴史は古く、あの西郷隆盛も好物だったといいます。西郷が江戸に住んでいた際、スイカを購入したといわれるのが、皆さんもご存知のあの有名果物店でした。今回は西郷とスイカにまつわるエピソードを紹介します。
創業200年!勝海舟やジョン万次郎も愛した浅草の名店『鰻やっこ』

創業200年!勝海舟やジョン万次郎も愛した浅草の名店『鰻やっこ』

2018年7月20日は「土用の丑(うし)の日」。暑い夏を乗り切るために、栄養価の高い鰻(うなぎ)を食べようという日本の風習ですが、古くから鰻は江戸っ子たちに人気でした。今回は老舗のうなぎ屋さんのなかでも、勝海舟など歴史上の人物にゆかりのあるお店を紹介します。
【会津と土佐、衝突の危機?】明保野亭事件の悲劇

【会津と土佐、衝突の危機?】明保野亭事件の悲劇

1864年7月13日、京都で起こった明保野亭事件。これは実に奇妙な事件であり、同時に悲しい結末を迎えた事件でもあります。当事者は、新選組・会津藩・土佐藩。激動の幕末で起きてしまった明保野亭事件の概要とその舞台となった明保野亭をご紹介します。
坂本龍馬や高杉晋作も撮影!上野彦馬が開設した長崎・上野撮影局

坂本龍馬や高杉晋作も撮影!上野彦馬が開設した長崎・上野撮影局

幕末の偉人の姿を今に伝える貴重な写真。特に有名な坂本龍馬や高杉晋作の写真は、日本初のプロカメラマンといわれる上野彦馬が開設した、長崎・上野撮影局で撮影されました。もともとは化学者だったという彦馬が、なぜカメラマンになり写真館を開いたのか。日本における写真の始まりとともにゆかりの地を紹介します。
リニューアルオープン!企画展ラッシュ!この春行きたい博物館&美術館

リニューアルオープン!企画展ラッシュ!この春行きたい博物館&美術館

江戸東京博物館、高知県立坂本龍馬記念館、仙台市博物館と、長らく休館していた人気の博物館がついにリニューアルオープン!さらに国立博物館での大型展や、専門美術館の個性的な企画展など、歴史好きには嬉しいニュースがもりだくさんのこの春。週末やGWに向け、お出かけの計画にぜひお役立てください。
真田幸村、坂本龍馬…超有名人を討ち取った!?知られざる「実行犯」たち

真田幸村、坂本龍馬…超有名人を討ち取った!?知られざる「実行犯」たち

真田幸村、坂本龍馬など、討死や暗殺によって最期を遂げた有名人を討ち取った「実行犯」に迫る書籍『あの方を斬ったの…それがしです-日本史の実行犯-』が3月19日(月)に発売!討ち取られた人物に比べるとマイナーな彼らは、どんな人物だったのでしょうか?本書の著者で歴史ナビゲーターの長谷川ヨシテルさんに、書籍の中からとくにおすすめの3人をご紹介いただきました。
『西郷どん』劇団ひとりの演技も話題!ジョン万次郎の波乱万丈すぎる生涯

『西郷どん』劇団ひとりの演技も話題!ジョン万次郎の波乱万丈すぎる生涯

日本人で最初にアメリカの地を踏んだといわれるジョン万次郎。大河ドラマ「西郷どん」では劇団ひとりさんが演じ、話題になっています。島津斉彬や坂本龍馬に影響を与え、黒船来航時には幕府にも貢献するなど、幕末維新になくてはならなかった万次郎。その波乱の生涯と共に、ゆかりの地をご紹介します。
【西郷のドタキャンで桂が激怒!?】歴史を大きく変えた世紀の盟約「薩長同盟」

【西郷のドタキャンで桂が激怒!?】歴史を大きく変えた世紀の盟約「薩長同盟」

慶応2年(1866)1月21日に締結された薩長同盟。当時は犬猿の仲だった薩摩と長州を、坂本龍馬らの仲立ちによって結ばれた同盟は、幕末のみならず日本の歴史においてとても大きな出来事でした。しかし、下関での会談では西郷隆盛がドタキャンして桂小五郎を怒らせるなど、なかなか大変だったようです。今回は薩長同盟締結に至るまでと、ゆかりの地をご紹介します。
第6回:“西郷どん”こと西郷隆盛の好物!鹿児島の郷土料理・とんこつ【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】

第6回:“西郷どん”こと西郷隆盛の好物!鹿児島の郷土料理・とんこつ【 歴ドル・美甘子の歴っしゅ!キッチン 】

歴ドル・美甘子が歴史上の人物ゆかりのグルメを作る「歴っしゅ!キッチン」第6回は、2018年の大河ドラマ『西郷どん』で注目が集まる西郷隆盛が好んだといわれる鹿児島の郷土料理・とんこつ。大河ドラマでも食するシーンがあるかもしれませんよ。