【18禁】春画と妖怪画がコラボ!春信などの人気絵師達が描く、古の大人の世界
2018年9月24日 更新

【18禁】春画と妖怪画がコラボ!春信などの人気絵師達が描く、古の大人の世界

春画は単にエッチというだけでなく、その高い芸術性が海外でも高い評価を受けています。10月16日(火)から京都の細見美術館で開催される『描かれた「わらい」と「こわい」展-春画・妖怪画の世界-』では、日文研所蔵のコレクションから、厳選された春画と妖怪画をご紹介します。ちょっと赤面しながら、かなりドキドキしながら、古の大人の世界を覗いてみませんか。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

春画と妖怪画から伝わる、前時代の日常

鈴木春信「風流座敷八景」(部分) 国際日本文化研究センター蔵

鈴木春信「風流座敷八景」(部分) 国際日本文化研究センター蔵

via 画像提供:細見美術館
春画や妖怪画の保存・収集に定評のある国際日本文化研究センター。今回はその貴重なコレクション750あまりから、精選された約150点が展示されます。

今まで学術的に扱われることが少なかったという春画や妖怪画ですが、近年は美術史、社会史、民俗学などの面からも注目が集まり、若い女性の間でもブームになっています。

本展では「生・性・死」をテーマに、人がどのように生まれ、生き、死んでいくのか。人生の様々な場面を、人間、動物、幽霊などとの交わりからみていきます。
なかには、猛々しい武者達による妖怪・幽霊退治を描いたものも。時には妖怪退治の絵が春画に転換することもあったそうですよ。

そのほか、「性」と深く結びついた「信仰」や、春画にあふれる「笑い」もご紹介。古典や現代文化を題材にしたパロディなど、バラエティに富んだ「春画」と「妖怪画」の奥深い笑いを楽しんでください。

人気浮世絵師が描く究極のエロティシズム

実際に展示される作品の見どころを、一部分ですがご紹介しましょう。

まずは源頼光と四天王による土蜘蛛(つちぐも)退治を描いた作品。
寝たふりをした酒田公時が、禿に化けて源頼光館に現れた土蜘蛛の隙をうかがっている場面を描いた、月岡芳年作「天延四年秋妖怪土蜘蛛悩源頼光寝所酒田公時等宿直欲払其妖図」。
月岡芳年作「天延四年秋妖怪土蜘蛛悩源頼光寝所酒田公時等...

月岡芳年作「天延四年秋妖怪土蜘蛛悩源頼光寝所酒田公時等宿直欲払其妖図」国際日本文化研究センター蔵

via 画像提供:細見美術館
そして、こちらはいとおしそうに白骨を抱く男を描いた、初代歌川豊国作「絵本開中鏡」。「雨月物語」の「浅茅が宿」などがモチーフになっているのでしょうか?
実際の作品は左半分が凄いことになっていますので、是非会場でお確かめください。
初代歌川豊国『絵本開中鏡』(部分) 国際日本文化研究セ...

初代歌川豊国『絵本開中鏡』(部分) 国際日本文化研究センター蔵

via 画像提供:細見美術館
この他にも、「源氏物語」を題材にした54枚からなる当時のベストセラー、歌川国芳作「源氏雲浮世画合 玉葛 玉取蜑」から、大蛸から玉を奪おうとする海女の姿を描いた場面を。

そして初公開の「妖怪春画絵巻」で、性器を顔にかたどった妖怪や幽霊が。

さらに、”蛸と海女”で有名な、葛飾北斎「喜能会之故真通」や、いまどきの男性の床事情を描いた、歌川国虎「今様年男床」。

江戸時代の天才絵師達のイマジネーションの高さには驚くやら呆れるやら。目が覚めるような驚きの連続です。

初公開!春信の弟子・磯田湖龍斎の貴重な図版も

磯田湖龍斎「俳諧女夫まねへもん 九」(部分)国際日本文...

磯田湖龍斎「俳諧女夫まねへもん 九」(部分)国際日本文化研究センター蔵

via 画像提供:細見美術館
また今回は、鈴木春信作の「風流艶色真似ゑもん」の続編といわれている、磯田湖龍斎の「俳諧女夫まねへもん 九」と「俳諧女夫まねへもん 十五」(明和 7・1770年)が初公開されます。

これは仙薬などによって体が小さくなった男と女が、様々な閨房をのぞいて色道修行をするというもの。磯田湖龍斎の「俳諧女夫まねへもん」は伝存数が少なく、全体像もほとんど解明されていませんでした。全24図のうち、研究書などに図版が掲載されたものが14図、そのうち所在が明らかになっていたものも8図のみ。

今回は、初めて所在が明らかになった3図を含む4図を展示。
初公開の2点は、研究書にも図版が掲載されたことがないという、大変貴重なものです。
日常の「表と裏」、そして「この世とあの世」。
これらの妖怪・春画コレクションを通してみてみると、恐怖と笑いが繋がっていた、かつての豊かな日常も感じられることでしょう。

(naoko)

日文研コレクション【描かれた「わらい」と「こわい」展-春画・妖怪画の世界-】

会場:細見美術館
会期:2018年10月16日(火)~12月9日(日)
開館時間:10時〜18時、毎週土曜日は20時まで開館(入館はそれぞれ閉館の60分前まで)
休館日:月曜日
*18歳未満はご入館いただけません。
入館料:一般1500円(20名以上の団体は1400円)
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