天海は『ゴジベリー』食べて108歳!?偉人の長寿食に注目
2019年1月29日 更新

天海は『ゴジベリー』食べて108歳!?偉人の長寿食に注目

100歳以上の長命だったといわれる南光坊天海。家康、秀忠、家光と徳川将軍に仕えた天海の長寿の秘訣は“ゴジベリー”ことクコの実だった?食文化史研究家の永山久夫さんが歴史上の偉人の長寿食を紹介します。

永山久夫永山久夫

108歳のスーパー長寿

天海像

天海像

南光坊天海は大変に長命で、108歳で大往生している。平均寿命が40歳代の江戸時代の108歳である。
しかも、生涯現役なのだ。
戦国時代を勝ち取り、江戸時代という平和な世をもたらした徳川家康、そして二代目将軍の秀忠、三代目将軍家光と三代にわたって仕えた僧であるが、本人が出自をほとんど語らなかったために、謎も多い。

しかし、家康の信頼もあり、学識も深かったところから、人々に尊敬され、僧侶としては最高位の大僧正となっている。

生まれたのは、陸奥国(福島県)会津高田で、幼くして出家してからは「随風」と名乗り、諸国の霊場で修業したのち、比叡山で天台宗を学ぶなど、禅や密教を修得している。

枸杞こそ長寿食

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雪国の会津地方に、古くから伝わる郷土食に納豆汁があり、天海も生涯にわたり好んで食べたという。納豆を包丁で叩いて味噌汁に入れた会津の長寿食で、家康も養生食として、天海にすすめられて食べている。天海の長寿食であったのは間違いない。

天海が好んで食べたものに「枸杞(クコ)」もある(『会津風土記』)。親交のあった会津の僧・残夢が盛んにクコを食していたのを知っていたからだ。残夢も100歳を超える長寿を全うしており、長寿の手本としていたのである。

クコの実は、天海の病気知らずの健康に大きく寄与し、これに自信を得て、長寿法の研究にも関心を深めていく。

「下風あそばされかし」

クコの実はゴジベリーとも呼ばれ、長寿効果の高いスーパーフードとして、アメリカでも人気を博している。最近では血行促進に加え、認知症の予防効果でも注目されているのだ。

ある日、天海に長生きのコツを聞いたところ、次のように答えたという。
「長生きは、粗食・正直・日湯・陀羅尼、時折、下風あそばされかし」。日湯は入浴で、陀羅尼は読経のことで呼吸法にもなっている。下風はおならのことで、時には思いっきり放屁するのも体には大変良いと言うわけ。天海さんは面白い!
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永山久夫

永山久夫

食文化史研究家。食文化史研究所、綜合長寿食研究所所長。元西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や伝統的な和食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年研究している。著書に『永山豆腐店 豆腐をどーぞ』『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』『100歳食入門』『長寿食365日』『なぜ和食は世界一なのか』など多数。 公式

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