菅原道真公終焉の地・太宰府天満宮と福岡ゆかりの天神信仰
2018年1月31日 更新

菅原道真公終焉の地・太宰府天満宮と福岡ゆかりの天神信仰

「学問の神様」菅原道真を祭神として祀る太宰府天満宮(福岡県太宰府市)。年間800万人以上の参詣者がおり、現在も厚く信仰されています。全国天満宮の総本社でもあり、道真公の霊廟でもある太宰府天満宮と、道真公の伝説を伝える『天神縁起絵』をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

菅原道真終焉の地・太宰府天満宮

道真公を祀る太宰府天満宮

道真公を祀る太宰府天満宮

via 撮影:ユカリノ編集部
福岡の観光地として人気の太宰府天満宮。博多からも直通バスで30分ほどというアクセスの良さで、今では国内外問わず多くの観光客でにぎわっています。

太宰府天満宮といえば、やはり菅原道真公ゆかりの地として有名ですよね。
幼い頃から神童と称され、学者・政治家・文人として活躍した菅原道真公。
しかし901(延喜元)年、道真公の才能を妬んだ左大臣・藤原時平の讒言により太宰府に左遷され、失意のなか2年後に非業の最期を遂げました。太宰府は、道真公終焉の地なのです。
道真公の霊廟でもある大宰府天満宮は、全国にある天満宮の総本宮とされ、今も多くの参拝者が訪れています。

境内には道真公の逸話が残るスポットがたくさん!

太宰府天満宮の見どころといえば、本殿や楼門はもちろんですが、境内には道真公の逸話が残るゆかりのスポットがたくさんあります。せっかく参拝に訪れたのであれば、見落とさないようチェックしてみてください。
なでると頭がよくなる!?御神牛

なでると頭がよくなる!?御神牛

via 撮影:ユカリノ編集部
道真公亡き後、弟子たちが遺骸を運んでいると、棺を引いていた牛が門前で動かなくなります。これは道真公の「ここに留まりたい」という遺志だと考えられ、廟が建てられました。

この逸話と、道真公が乙丑年(承和12年)生まれということに由来し、境内には牛の像が多く見られます。なでると頭がよくなるといわれ、今では観光客に人気の撮影スポットとなっています。
道真公を慕い京から飛んできた!「飛梅」伝説

道真公を慕い京から飛んできた!「飛梅」伝説

via 撮影:ユカリノ編集部
京の都を去るとき、自宅の庭で梅が咲いているのを見た道真が「東風吹かば 匂ひ送来せよ 梅の花 主無しとて 春を忘るな」と詠んだことは有名ですね。
本殿右手にある「飛梅」は、そんな道真を慕って菅原邸から太宰府まで飛んできて根づいたといわれています。
参道や境内の茶屋で食べたい!名物「梅ヶ枝餅」

参道や境内の茶屋で食べたい!名物「梅ヶ枝餅」

大宰府名物といえば「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」ですね。
左遷され、食事もままならなかった道真に、老婆が梅の枝に餅をさして差し入れたという伝説が残っています。道真公の誕生日と命日が25日ということから、毎月25日はヨモギ入りの梅ヶ枝餅も売られているそうですよ。
via 撮影:ユカリノ編集部

佩刀や硯など、道真公ゆかりの品々がある宝物館は必見

宝物館

宝物館

via 撮影:ユカリノ編集部
宝物館では、道真の佩刀・毛抜形太刀や、遺愛品と伝わる龍牙硯などゆかりの品や、国宝「翰苑」の複製を見ることができます。
展示されている「天神縁起絵巻」(元和本)中巻には、「東風吹かば」の和歌をよむ道真公の姿も描かれています。
また、ミュージアムショップでは、道真公に関する書籍やオリジナルグッズなども購入できますよ。特に、梅模様の可愛い雑貨は女性におすすめです。
ちなみに福岡には大宰府天満宮だけでなく、繁華街として賑わう『天神』の地名の由来にもなった水鏡天満宮や、良縁幸福の神様と呼ばれている水田天満宮などもあります。
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