「麒麟」とは?
まず「麒麟」とは、中国古代の想像上の動物です。
『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れる神聖な生き物とされています。
その体形は鹿、蹄は馬、尾は牛に似て、頭に1本の角があり、翼を広げて空を飛び、全身から5色の光を放つといわれています。
『礼記』によれば、王が仁のある政治を行うときに現れる神聖な生き物とされています。
その体形は鹿、蹄は馬、尾は牛に似て、頭に1本の角があり、翼を広げて空を飛び、全身から5色の光を放つといわれています。
また、実存する動物「キリン」の名前の由来は、中国の明の時代にさかのぼります。
この時代、大船団を指揮してアフリカまで遠征した武将・鄭和(ていわ)は、当時の皇帝・永楽帝に彼の地で得た動物を献上しますが、その際、皇帝の善政を寿いで、この動物を「麒麟」と名づけたことが由来ともいわれています。
この時代、大船団を指揮してアフリカまで遠征した武将・鄭和(ていわ)は、当時の皇帝・永楽帝に彼の地で得た動物を献上しますが、その際、皇帝の善政を寿いで、この動物を「麒麟」と名づけたことが由来ともいわれています。
今回紹介する全国「麒麟」スポットはこちら!
・小説の影響で認知度アップ!日本橋の麒麟像(東京都中央区)
・江戸時代より伝わる「麒麟獅子舞」(鳥取県鳥取市)
・日本のスイスといわれる「麒麟山温泉」(新潟県東蒲原郡)
・「キリンビール」のラベルのもとになった「グラバー園」の狛犬(長崎県長崎市)
・グラバーのお気に入りだった太宰府天満宮の麒麟像(福岡県太宰府市)
・江戸時代より伝わる「麒麟獅子舞」(鳥取県鳥取市)
・日本のスイスといわれる「麒麟山温泉」(新潟県東蒲原郡)
・「キリンビール」のラベルのもとになった「グラバー園」の狛犬(長崎県長崎市)
・グラバーのお気に入りだった太宰府天満宮の麒麟像(福岡県太宰府市)
小説の影響で認知度アップ!日本橋の麒麟像(東京都中央区)
東野圭吾原作の推理小説で映画にもなった『麒麟の翼』の影響により、さらに認知度が高まったのが、日本橋の照明灯を飾る麒麟像。
慶長8年(1603)に誕生して以来、20代目となる現在の日本橋は、明治44年(1911)に架けられたもので、高さ約1.5mの青銅製の麒麟像も、このとき設置されたといわれています。
原型製作は、日本近代彫刻の父と呼ばれた朝倉文夫の実兄にあたる、彫刻家の渡辺長男。
像の背中には、翼のようにも見えるヒレが生えていますが、「すべての道の起点である日本橋から、日本中へ飛び立っていけるように」という意味が込められているそうです。
慶長8年(1603)に誕生して以来、20代目となる現在の日本橋は、明治44年(1911)に架けられたもので、高さ約1.5mの青銅製の麒麟像も、このとき設置されたといわれています。
原型製作は、日本近代彫刻の父と呼ばれた朝倉文夫の実兄にあたる、彫刻家の渡辺長男。
像の背中には、翼のようにも見えるヒレが生えていますが、「すべての道の起点である日本橋から、日本中へ飛び立っていけるように」という意味が込められているそうです。
江戸時代より伝わる「麒麟獅子舞」(鳥取県鳥取市)
「麒麟」の名がつく伝統芸能として知られるのが、鳥取県東部を中心とした因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」です。
麒麟をかたどった獅子頭をかぶり、胴幕に大人ふたりが入って舞う、独特の二人立ちの獅子舞の起源は江戸時代。鳥取藩主・池田光仲が、承応元年(1652)、日光東照宮の御神霊を祀る鳥取東照宮の祭礼の行列に、麒麟獅子舞を登場させたのが始まりだそう。光仲が能を愛好していたため、そこからヒントを得たともいわれています。
鳥取県の無形民俗文化財に指定されている伝統の舞いは、現在でも3月~7月、9月~11月を中心に、地域の祭礼行事などで見ることができます。
麒麟をかたどった獅子頭をかぶり、胴幕に大人ふたりが入って舞う、独特の二人立ちの獅子舞の起源は江戸時代。鳥取藩主・池田光仲が、承応元年(1652)、日光東照宮の御神霊を祀る鳥取東照宮の祭礼の行列に、麒麟獅子舞を登場させたのが始まりだそう。光仲が能を愛好していたため、そこからヒントを得たともいわれています。
鳥取県の無形民俗文化財に指定されている伝統の舞いは、現在でも3月~7月、9月~11月を中心に、地域の祭礼行事などで見ることができます。