卑弥呼も食べていた?鳥肉の不老長寿効果【偉人が愛した肉料理:第7回】
2018年10月29日 更新

卑弥呼も食べていた?鳥肉の不老長寿効果【偉人が愛した肉料理:第7回】

毎月29日の「肉の日」にちなみ、食文化史研究家の永山久夫さんが偉人の愛した肉料理を紹介する連載。今回は、邪馬台国の女王・卑弥呼も食べていたとみられる“鳥肉”に注目。長寿だったという卑弥呼や邪馬台国の人々。現代のアンチエイジングの参考にもなる、彼らの長寿の秘訣となった鳥肉料理とはどのようなものだったのでしょうか?

永山久夫永山久夫

邪馬台国の女王・卑弥呼は長生きだった

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卑弥呼は邪馬台国の女王である。
今から1800年ほど前の日本に実在した女性で、古代中国の『魏志倭人伝』によれば、大変に長生きしている。

生涯独身だったとみられ、同書にも「年すでに長大なるも夫なし」とある。
民衆の前にめったに姿を現すことは無かったが、女王として尊敬・信頼されていた。きっと、いつも笑みを絶やすことない美人だったのではないだろうか。

長寿だった邪馬台国の人々

『魏志倭人伝』には「邪馬台国の人たちは長生きで、百歳、あるいは八十、九十歳まで生きる」ともあり、中国の史官がうらやましがるほどの長寿国だったことがわかる。しかも、一夫多妻で男たちは複数の妻を持っていたにもかかわらず、妻たちは皆仲良く暮らしていたというのだから、平和な国だったのだろう。

女王の長寿食は鳥の胸肉?

女王の卑弥呼も長寿だった。
米が常食となり、イノシシやシカ、それに魚も多く、野菜や果物も不足しなかった邪馬台国。
卑弥呼の宮殿跡として注目される奈良県桜井市の遺跡からは、動物や魚に混じってカモなど鳥の骨も出土している。
箸墓古墳(奈良県桜井市)

箸墓古墳(奈良県桜井市)

空を自由に飛び、どこにでも行くことのできる鳥は、当時神秘的なパワーを秘めた生物としてとらえられていた。
女王としての予知能力を高める食材として、鳥料理は卑弥呼の食膳にも並べられていたのではないだろうか。
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邪馬台国の人々が、スープや焼き鳥などにして食べていたのは間違いない。

アンチエイジングのポイント?胸肉の『カルノシン』

邪馬台国人の驚異的な長寿を考えると、何を食べれば長生きできるのか、経験的に長寿食についての知識があった可能性も高い。

鳥肉はイノシシ肉などと違って、脂肪分が少なく、質の良いアミノ酸がたくさんとれ、長寿効果が高いのだ。
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現在、アメリカを中心に鶏の胸肉の長寿効果が注目されている。
そのひとつが、胸肉に多い『カルノシン』という成分だ。不老長寿作用に加えて、認知症を予防する働きで脚光を浴びている。成分的に水溶性だから、胸肉を煮出してスープにし、肉ごと食べるのが、もっとも長寿作用が期待できる。

現代でもアンチエイジングが気になる方は、卑弥呼も食べていたかもしれない「胸肉のスープ」を積極的に食してはいかがだろうか。
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永山久夫

永山久夫

食文化史研究家。食文化史研究所、綜合長寿食研究所所長。元西武文理大学客員教授。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や伝統的な和食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年研究している。著書に『永山豆腐店 豆腐をどーぞ』『和食の起源』『日本人は何を食べてきたのか』『100歳食入門』『長寿食365日』『なぜ和食は世界一なのか』など多数。 公式

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