国史跡埼玉(さきたま)古墳群とさきたま火祭り
2017年5月15日 更新

国史跡埼玉(さきたま)古墳群とさきたま火祭り

埼玉(さきたま)古墳群には合計9基の大型古墳があります。そのひとつに戦国時代のある武将が本陣を構えたことも。現在ではさきたま古墳公園として整備されており、併設のさきたま史跡の博物館ととも楽しむことができます。ゴールデンウィーク真っただ中の5月4日に「第32回さきたま火祭り」が開催されました。その日の古墳とお祭りの様子をご紹介いたします!!

みのうち社みのうち社

まずは古墳から。こちらは唯一残る巨大円墳

丸墓山(まるはかやま)古墳

丸墓山(まるはかやま)古墳

via みのうち社
埼玉古墳群には小さいものも含めて約40基ほど円墳があったようです。しかし残されているのは丸墓山古墳のみ。丸墓山古墳は日本で一番大きい円墳で直径が105mもあるそうです。残されていない小さい円墳は円墳跡としてツツジが円い形で植え込まれています。ありし日をしのぶことができますね。
丸墓山古墳に続く桜並木は石田堤の跡

丸墓山古墳に続く桜並木は石田堤の跡

via みのうち社
戦国時代、この地は成田氏長が治めておりました。1590年の関東平定の際、豊臣秀吉の命で氏長の居城である忍(おし)城を石田三成が攻めました。三成は丸墓山古墳の頂上に本陣を構え、忍城を水攻めにするため周辺に堤を築きます。結局、忍城の水攻めは失敗に終わりますが、その堤跡といわれるものが「石田堤」として現在も残っております。
丸墓山古墳の頂上から見る忍城

丸墓山古墳の頂上から見る忍城

via みのうち社
丸墓山古墳の頂上から忍城が見えます。戦国時代と現在では天守閣の位置が多少違うようですが、三成の気分は十分味わえます。
三成による忍城の水攻めを題材にした小説が映画にもなった『のぼうの城』(和田竜/小学館文庫)です。

石室内のようすが見られる古墳

将軍山(しょうぐんやま)古墳

将軍山(しょうぐんやま)古墳

via みのうち社
全長90mの前方後円墳。複製の円筒埴輪が古墳を飾ります。古墳内部は展示館になっており、古墳の中を見ることができます。当時の雰囲気がもっとも感じられる古墳です。
将軍山古墳展示館の入口

将軍山古墳展示館の入口

via みのうち社
古墳内部の将軍山古墳展示館は2階からなります。横穴式石室と復元された副葬品、埋葬のようすなどが見られます。
横穴式石室

横穴式石室

via みのうち社
かなり豪華な副葬品の数々。馬具や大刀の他、装飾品やお椀などがあります。中には朝鮮半島から渡ってきたものも。いったいどんな権力者が眠っていたのでしょうか。

世紀の大発見がありました!!

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みのうち社

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歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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