隅田川花火大会の歴史は300年!夏の風物詩の意外なルーツ
2018年5月28日 更新

隅田川花火大会の歴史は300年!夏の風物詩の意外なルーツ

夏の風物詩といえば花火。全国各地で趣向を凝らした花火が打ち上げられる大会を心待ちにしている人も多いと思います。なかでも有名な東京・隅田川花火大会の始まりは意外なものだったんです。日本で初めて花火を見た人や、隅田川より古い?花火大会など、知ればもっと楽しめる?花火や花火大会のルーツをご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

隅田川花火大会の歴史は約300年!?

歌川豊国「両国花火之図」。両国橋で見学する人々を描いたもの。

歌川豊国「両国花火之図」。両国橋で見学する人々を描いたもの。

東京三大花火大会に数えられ、毎年7月最終土曜日に開催される「隅田川花火大会」。
そのルーツは約300年前の江戸時代に遡ります。

それは8代将軍・徳川吉宗の時代。
享保17年(1732)に起きた享保の大飢饉とコレラにより、多くの人が犠牲になります。
吉宗は享保18年(1733)5月28日、その慰霊と悪霊退散のため、隅田川の川開き日に「水神祭」を開催。その際に花火を打ち上げたことが、現在の花火大会の由来になったといわれています。
徳川吉宗

徳川吉宗

町火消しや目安箱など享保の改革で知られる吉宗。

今年の「隅田川花火大会」は7月28日(土)開催

隅田川花火大会

隅田川花火大会

「隅田川花火大会」という名称が使われたのは昭和53年(1978)から。
2カ所の会場から計2万発の花火が繰り出され、夜空を彩ります。
注目は全国の花火業者が参加する花火コンクール。スカイツリーができてから、ツリーを利用した演出も見どころです。
開催日:2018年7月28日(土)
開催時間:午後7時〜午後8時30分
開催場所:桜橋下流~言問橋上流(第一会場)、駒形橋下流~厩橋上流(第二会場)

日本で初めて花火を見た人は?

日本に花火が伝わったのは16世紀以降の鉄砲伝来からとされています。
火縄銃とともに花火の材料となる黒色火薬、花火製造の技術が伝わりました。

やがて戦がなくなり、戦場での火薬の出番がなくなった江戸時代。
日本で初めて花火を見たといわれているのが徳川家康です。
徳川家康

徳川家康

織田信長にひけをとらない?新しもの好きの家康。
慶長18年(1613)8月、駿府城にて家康が明の商人による花火を見物したという記録が残っています。
このときの花火は竹筒から火花が噴き出すタイプのもので、家康の砲術隊がこの技術を三河に持ち帰ったことにより、手筒花火が盛んになったといわれています。
現在の手筒花火

現在の手筒花火

愛知県の東三河地方や静岡県の浜名湖周辺では、今も手筒花火による大会が行われています。
28 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【 武将隊、刀剣、西郷どんのスタンプラリーも!】寒さ吹き飛ぶ!2月のイベントまとめ

【 武将隊、刀剣、西郷どんのスタンプラリーも!】寒さ吹き飛ぶ!2月のイベントまとめ

あまりの寒さに家に引きこもりたくなる冬。しかし2月は寒さも吹き飛ぶ熱いイベントが続々開催されます。全国の武将隊が集結する武将博から、沖田総司の愛用していた刀工の刀剣展示、大河ドラマ「西郷どん」のスタンプラリーなど、歴史系イベントをご紹介します。
徳川家康の生涯とゆかりの地まとめ

徳川家康の生涯とゆかりの地まとめ

江戸幕府の初代征夷大将軍・徳川家康。信長、秀吉とともに三英傑の一人とされ、日本人なら知らない人はいないのではないでしょうか。近年、大河ドラマでの人気も相まって、イメージも変わりつつある家康。この機会に、改めてその偉大過ぎる軌跡をたどってみてはいかがでしょうか。
江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】

江戸の町にタイムトリップ!?深川江戸資料館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第5回】

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は深川江戸資料館です。江戸時代末期の町並みを実物大で再現、細部までこだわった展示室は、まるで当時にタイムトリップしたかのよう。初めての人はもちろん、再度訪れたくなる資料館のディープな魅力をご案内します。
全国より厳選!2018年夏休みにおすすめの歴史イベント10選

全国より厳選!2018年夏休みにおすすめの歴史イベント10選

夏といえばおまつり!2018年の夏休みも全国ではさまざまな歴史イベントが催されます。東京では特別展「縄文」が、京都では二条城の特別公開が開催。アツい武将まつりから涼しい水軍まつり、一度は行きたい伝統のまつりまで、10のイベントを厳選してご紹介。夏休みの国内旅行の予定がまだ決まっていない人は必見です。
天下の名器・国宝「曜変天目」が公開中!静嘉堂文庫美術館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第4回】

天下の名器・国宝「曜変天目」が公開中!静嘉堂文庫美術館【加治まやの美術館 de 江戸巡り:第4回】

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は三菱財閥の2代目・岩﨑彌之助とその息子・小彌太の集めた美術品を所蔵する静嘉堂文庫美術館です。江戸をはじめとする日本や東洋の貴重な美術品のなかでも国宝「曜変天目」の所蔵で知られる美術館の魅力をお届けします。
古地図で発見!真田、黒田、毛利…東京に残る戦国武将の遺構

古地図で発見!真田、黒田、毛利…東京に残る戦国武将の遺構

関ヶ原合戦後、藩主となり江戸に藩邸を持った武将たち。東京には彼らの遺構がいくつも残されています。今回は、真田信之が東軍に参戦した真田家、黒田長政が関ヶ原で奮闘した黒田家、西軍敗北となるも減封にとどまった毛利家の遺構を、歴史をテーマにした街歩きガイドを務める岡田英之さんが古地図をもとにご紹介します。
こいつら、全員悪人!江戸の「悪」を集めた展覧会が東京で開催

こいつら、全員悪人!江戸の「悪」を集めた展覧会が東京で開催

つい惹かれてしまう「悪」の魅力。盗賊や小悪党、悪女まで、悪人を集めた展覧会「江戸の悪 PARTⅡ」が東京・太田記念美術館にて6月2日(土)より開催されます。2015年に開催された同名の展覧会がさらにパワーアップ。しかも今年は同時期に連携展が開催されるなど、東京中が「悪」に染まる?その詳細をご紹介します。
甲冑好き必見!長政や黒田二十四騎の甲冑像も見られる「甲冑にみる江戸時代展」

甲冑好き必見!長政や黒田二十四騎の甲冑像も見られる「甲冑にみる江戸時代展」

福岡市博物館で平成30年4月24日(火)~6月24日(日)開催中の「甲冑にみる江戸時代展5―武士と武人の甲冑像―」。同館が収蔵する江戸時代の復古調の甲冑を中心に、黒田長政や黒田二十四騎といった福岡藩ゆかりの人物の肖像画なども多数展示。まさに甲冑好き必見の本展の見どころを、同館学芸員さんにお伺いしました。
2020年大河ドラマ『麒麟がくる』放送記念!全国「麒麟」スポット

2020年大河ドラマ『麒麟がくる』放送記念!全国「麒麟」スポット

2020年放送の大河ドラマ『麒麟がくる』。主人公・明智光秀の謎めいた前半生に光をあてながら、最新の研究に基づいた英傑たちが描かれるとのことで、今から楽しみな方も多いはず。そこで気になるのが、タイトルの「麒麟」ではないでしょうか。あの首の長いキリンとは違う麒麟の正体と、麒麟にまつわる全国のスポットをご紹介します。
再オープンでショップ、ガイドも充実!【加治まやの美術館 de 江戸巡り】第3回:東京都江戸東京博物館

再オープンでショップ、ガイドも充実!【加治まやの美術館 de 江戸巡り】第3回:東京都江戸東京博物館

日本の美術や歴史が大好きなモデル・加治まやさんが、美術館を巡り江戸の文化を紹介する連載。今回は4月に再オープンした東京都江戸東京博物館です。歴史を扱う博物館の中でも特にこちらがお気に入りというまやさんが、新しくなったポイントとともに通ならではの楽しみ方を伝授します!