【6月27日はちらし寿司の日】備前岡山藩主・池田光政とばら寿司の不思議な関係
2018年6月27日 更新

【6月27日はちらし寿司の日】備前岡山藩主・池田光政とばら寿司の不思議な関係

6月27日は、備前岡山藩初代藩主にして江戸初期の三名君のひとりに数えられた池田光政の命日です。実はこの日、ちらし寿司の日になっているのをご存知でしたか?名君として知られた光政の政治から生まれたばら寿司誕生秘話こそ、この由縁なのです。その池田光政とはどんな人物なのか、ばら寿司との関係についてご紹介しましょう。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

大物の片鱗を感じさせる幼少時代

「幼い頃から学問を好んだという池田光政」

「幼い頃から学問を好んだという池田光政」

池田光政は、慶長14(1609)年、姫路藩2代藩主・池田利隆と徳川秀忠の養女・鶴姫との間に誕生しました。池田輝政は祖父に当たり、鶴姫の実父・榊原康政の実の外祖父となります。

5歳の時に徳川家康に謁見すると、家康は側近の孫ということもあり、「立派に成長せよ」と脇差を与えました。すると幼い光政はその場で脇差を抜き放ち、「これは本物じゃ」と臆することなく言ったため、家康は後で「あの目つき、只者ではないぞ」と驚いたとか。

元和2(1616)年、父の死去に伴い家督を継ぎますが、幼すぎるとの理由で姫路から因幡鳥取へと減転封されてしまいます。それから約16年、光政は藩主として鳥取の地を治めますが、城を改築したり城下町の拡張をしたりするなど、内政に励みました。

名君・池田光政誕生

「旧閑谷学校講堂(国宝)」

「旧閑谷学校講堂(国宝)」

via 写真提供:岡山県観光連盟
寛永9(1632)年、叔父である岡山藩主・池田忠雄が亡くなりますが、その跡継ぎが幼いとのことで、24歳になっていた光政は岡山の地を任され移封されました。

ここでの光政は名君としてやれることはすべてやったと言えるほど、内政に尽力しています。
まずはお決まりではありますが、質素倹約の奨励。そして、自身も儒教に通じた彼は学者を招いて全国初の藩校を開きました。加えて、日本最古の庶民のための学校「閑谷学校」も開きます。また、新田開発や治水事業など農業の振興にも尽くしました。

寛文2(1672)年に隠居した後もしばらくは実権を握り続け、天和2(1682)に74歳で亡くなりました。仁政を心がけ、家臣からの諫言を受け入れる姿勢を持ち続けた姿勢は、後世の人々にも尊敬されているのです。

ばら寿司誕生と光政

岡山名物ばら寿司

岡山名物ばら寿司

via 写真提供:岡山県観光連盟
質素倹約を奨励し、贅沢を禁じた光政は、派手な祭りや元日・祝い事以外の飲酒まで禁じました。
中でも「食事は一汁一菜」とまで決めており、これに対して庶民が何とかちょっと贅沢をしようと考え、発案されたものが“ばら寿司”であるといいます。魚や野菜をご飯に混ぜてしまえば「一菜」になるとしたわけですね。

ばら寿司は具をを細かくしてご飯に混ぜるもの、ちらし寿司は具をご飯の上に載せるもの、となってはいますが、基本は同じものです。

光政が発案したわけではありませんが、こんな由来があって、彼の命日である6月27日が「ちらし寿司の日」となったのだそうですよ。

ちらし寿司はバランスよく栄養が摂れるということで、食育の面からも注目されているそうです。ということで、6月27日はちらし寿司(ばら寿司)を作ってみてはいかがでしょうか。

(xiao)
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