平安時代、清少納言も食した!幻の甘味料『あまづら』を再現しよう
2018年2月13日 更新

平安時代、清少納言も食した!幻の甘味料『あまづら』を再現しよう

奈良・平安時代に食べられていた甘味料・あまづら。あの清少納言も「枕草子」でかき氷にかけて食べたと書いています。そんな幻のシロップ・あまづらを再現するイベントが福岡市で開催。気になる作り方、それは『ブンブン』すること?貴重な『あまづらブンブン』体験、ぜひ体験してみませんか?

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

奈良・平安時代に食された幻の甘味料「あまづら」とは?

 (14434)

夏ヅタの樹液を煮詰めた甘味料「あまづら」。
今から約1000年ほど前、奈良・平安時代に食べられていた幻のシロップです。
平安時代の才女・清少納言が記した『枕草子』 (四十二段) にもあまづらが登場しているんですよ。

清少納言の「枕草子」に登場するあまづら

「あてなるもの。(中略)削り氷にあまづら入れて、新しき金まりに入れたる。」
(上品なもの。細かく削った氷に甘いつゆをかけて、新しい金の椀に盛りつけたもの)
via 『枕草子』より引用
清少納言は『枕草子』で、あまづらをかけたかき氷(削り氷)を「上品なもの」のひとつとして記しています。

平安時代貴重品だった氷を削り、さらにあまづらをかけて食べる・・・。
なんとも贅沢なスイーツだったことでしょう。

そんなあまづら、起源はなんと縄文時代まで遡るとみられますが、安土桃山時代に入り砂糖が輸入されると徐々に衰退。材料や作り方は忘れられつつありました。
しかし、北九州市の石橋氏により、あまづらの再現に成功!一般の方もあまづら作りを体験できるワークショップが開催されるのです。

キーワードは『ブンブン!』あまづらを再現しよう

2月17日(土)、福岡県福岡市の鴻臚館跡展示館でワークショップ「~幻のシロップをつくろう~ あまづら ブンブン」が開催。

現在、再現実験を続けている奈良女子大学のチームが考案した『ブンブン』する方法で、あまづらを作ってみよう!という非常にワクワクする企画です。

その名の通り、夏ヅタにロープをつけてブンブンまわし、遠心力を利用して樹液を採取。
今まで口でフーフー吹きながら集めていた樹液が、この方法だとずっと簡単に取り出せるのだそう。

採れた樹液を煮詰めれば、あまづらの出来上がり!
うまくできたら味見もできるとのこと。幻のシロップ・あまづら、いったいどんな味なのか非常に気になりますよね。
鴻臚館跡展示館

鴻臚館跡展示館

ちなみに鴻臚館は、奈良~平安時代、外国との窓口・迎賓館だった場所。きっと実際にここで味わっていたのではないでしょうか。
via 撮影:ユカリノ編集部
時を越えてゆかりの地でいただくあまづらは、清少納言のいう通り「あてなるもの」に違いありません。興味がある方は、ぜひ参加してみませんか?

~幻のシロップをつくろう~ あまづら ブンブン

提供:福岡市博物館 (14428)

via 提供:福岡市博物館
開催日:2月17日(土)
開催時間:13:30~17:00(※雨天中止)
場所:福岡県福岡市中央区城内1 鴻臚館跡展示館ウラ芝生広場
参加無料・申込不要
当日先着 20名
15 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

太宰府天満宮で開催中!人気歴史コミック『応天の門』展の世界をレポート

太宰府天満宮で開催中!人気歴史コミック『応天の門』展の世界をレポート

福岡県の太宰府天満宮宝物殿企画展示室で開催中の人気歴史コミック『応天の門』展。若き菅原道真公を描き人気を博している本作の展覧会には、作者・灰原薬氏による原画などが展示中です。実際に菅原道真公ゆかりの品々もあわせて見られる、ファン必見の展覧会の模様をレポート!
人気歴史コミック『応天の門』展が天神様ゆかりの地・太宰府天満宮で開催

人気歴史コミック『応天の門』展が天神様ゆかりの地・太宰府天満宮で開催

学問の神様として親しまれる菅原道真公。その若き道真公を描いた人気歴史コミック『応天の門』展が、平成30年12月8日(土)からゆかりの地・福岡県の太宰府天満宮で開催されます。漫画ファンも歴史ファンも必見です!
平安美女・小野小町の美容食は『熊の掌』だった!【偉人が愛した肉料理:第5回】

平安美女・小野小町の美容食は『熊の掌』だった!【偉人が愛した肉料理:第5回】

毎月29日の「肉の日」にちなみ、食文化史研究家の永山久夫さんが偉人の愛した肉料理を紹介する連載。第5回は小野小町が食べていたといわれる『熊の掌』です。コラーゲン豊富で女性におすすめという熊の掌、小町の美の秘訣はその食べ方にあった?
清少納言も徳川将軍も!いつの時代も夏はやっぱりかき氷

清少納言も徳川将軍も!いつの時代も夏はやっぱりかき氷

7月25日は「夏氷」という語呂合わせから「かき氷の日」とされています。暑い夏を乗り切るため、涼を求めて食べるかき氷。甘いシロップがかかった冷たい氷を一口食べるだけで涼しさを感じますね。平安時代から食べられていたというその歴史や、当時の食べ方などをご紹介します。
つるし飾り、曲水の宴、流しびな…行ってみたい!全国ご当地ひな祭り

つるし飾り、曲水の宴、流しびな…行ってみたい!全国ご当地ひな祭り

ひな祭り(桃の節句)は3月3日ですが、2月下旬から全国各地でその土地ならではのひな祭りが開催されています。ひな祭りや人形に由来する伝統的なものから斬新なものまで、特色のあるひな祭りのイベントをピックアップしてご紹介。個性豊かな祭りの魅力に、ぜひ触れてみてください。
菅原道真公終焉の地・太宰府天満宮と福岡ゆかりの天神信仰

菅原道真公終焉の地・太宰府天満宮と福岡ゆかりの天神信仰

「学問の神様」菅原道真を祭神として祀る太宰府天満宮(福岡県太宰府市)。年間800万人以上の参詣者がおり、現在も厚く信仰されています。全国天満宮の総本社でもあり、道真公の霊廟でもある太宰府天満宮と、道真公の伝説を伝える『天神縁起絵』をご紹介します。
【男だけど女になり切って】土佐日記に詠まれた和歌のゆかりの地

【男だけど女になり切って】土佐日記に詠まれた和歌のゆかりの地

紀貫之による土佐日記は、彼が女性に仮託して書き上げた一種の旅行記です。旅のつれづれが描かれ、それを彩る50首以上の和歌が特徴ですね。今回は、土佐日記に登場する和歌とゆかりの地をいくつかご紹介したいと思います。
天海は『ゴジベリー』食べて108歳!?偉人の長寿食に注目

天海は『ゴジベリー』食べて108歳!?偉人の長寿食に注目

100歳以上の長命だったといわれる南光坊天海。家康、秀忠、家光と徳川将軍に仕えた天海の長寿の秘訣は“ゴジベリー”ことクコの実だった?食文化史研究家の永山久夫さんが歴史上の偉人の長寿食を紹介します。
最初にカレーを食べた日本人は?日本の国民食・カレーの歴史

最初にカレーを食べた日本人は?日本の国民食・カレーの歴史

日本人の国民食ともいえるカレー。そのルーツははっきりしませんが、日本でいつどのように広まり、人気が出たのでしょうか。そして日本で初めてカレーを食べた人物とは?日本におけるカレーのあれこれを調べてみました。
原寸大の牛車登場、源氏物語の世界も再現!「即位・儀式の美/平安王朝文化絵巻」展レポート

原寸大の牛車登場、源氏物語の世界も再現!「即位・儀式の美/平安王朝文化絵巻」展レポート

東京国際フォーラムで開催された新春恒例イベント「J-culture fest」。なかでも、2019年1月2日(水)〜15日(火)の期間限定で展示され、歴史ファンから注目を浴びたのが「即位・儀式の美/平安王朝文化絵巻」展です。即位式や宮廷行事で着用される正装に関する資料の展示のほか、人形で再現された『源氏物語』の優美な世界など、新春を彩ったイベントの模様をレポートします。