戦国一波乱の人生を歩んだ女性・江ゆかりの地をめぐる
2017年11月6日 更新

戦国一波乱の人生を歩んだ女性・江ゆかりの地をめぐる

浅井長政とお市の間に生まれた浅井三姉妹の末っ子・江ほど、「波乱の人生」という言葉がぴったりな女性もいないのではないでしょうか。1626年(寛永3)11月3日、江戸城西の丸にて亡くなった江は、3度の結婚を経てようやくつかんだ穏やかな日々の中で、きっと自分がめぐってきた土地を思い返したことでしょう。今回はそんな江のゆかりの地をご紹介していきたいと思います。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

生まれてから二度目の結婚まで、城から城へ渡り歩く

江(崇源院)

江(崇源院)

養源院蔵
近江の戦国武将・浅井長政と織田信長の妹・お市の間に生まれた三姉妹の末っ子・江。1573年(天正元)8月に小谷で生まれたとされ、二度目の結婚までに数々の城を渡り歩いています。

まずは波乱の人生とともに、居城だったとされる3つの城をご紹介します。

生まれ故郷・小谷城跡(滋賀県長浜市)

小谷城 千畳敷曲輪

小谷城 千畳敷曲輪

父・浅井長政が義兄の織田信長を裏切ったことで小谷城に攻め込まれ、落城したのが1573年(天正元)、江が生まれてすぐのことでした。父の顔も知らない赤ん坊の江は、母・お市とふたりの姉・茶々と初と共に脱出、大叔父に当たる織田信次に預けられることとなります。最初から、波乱万丈だったことがわかりますね。

小谷城は、小谷山一帯の尾根や谷筋をそのまま活用した南北に長い山城です。落城後は、長浜城の建築資材とするため解体されてしまいますが、今でも大石垣が現存するなど、当時としては先進的で大規模な城であったといいます。

本丸付近までは車で行けますが、城内は山歩きになるので、歩きやすい服装、靴で出かけるのがおすすめです。今は紅葉も見頃ですよ!詳しくは以下のページをご覧ください。

幼い頃を過ごした?守山城址(愛知県名古屋市)

守山城址

守山城址

織田信次の居城は守山城でしたので、江はここで過ごしたと言われています。東西58m、南北51mの平山城だった守山城は、遡ること約40年、徳川家康の祖父・松平清康が家臣によって暗殺された(守山崩れ)地でもありました。

JR新守山駅から南に徒歩15分ほどの場所に宝勝寺があり、その裏手の高台に守山城址碑があります。城の遺構はほとんどありませんが、竹藪の中に堀があるのは確認できますよ。

母と永遠の別れをした北ノ庄城址(福井県福井市)

北ノ庄城址(柴田公園)

北ノ庄城址(柴田公園)

via 写真提供:公益社団法人福井県観光連盟
母の再婚により、三姉妹は柴田勝家が築いた北ノ庄城へ移ります。しかしここで過ごしたのはわずか1年でした。1583年(天正11)、勝家は賤ヶ岳の戦いで豊臣秀吉に敗れ、北ノ庄城は落城。勝家と母・お市はここで自害を選びます。

現在は、城の遺構の上に柴田公園があります。ここには、勝家やお市の像に加え、江ら三姉妹の像もありますよ。また、園内の北ノ庄城址資料館や、公園に隣接した柴田神社もぜひ訪れていただきたいです。勝家とお市が一緒に祀られています。

JR福井駅から徒歩5分とアクセス良好ですし、コンパクトに見どころが集まっているので、観光にはぴったりですね。
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