【「西郷どん」では北川景子が演じる】篤姫の生涯とゆかりの地
2018年2月4日 更新

【「西郷どん」では北川景子が演じる】篤姫の生涯とゆかりの地

薩摩藩島津家の分家に生まれ、藩主・島津斉彬の養女となり、江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室となった篤姫。2008年の大河ドラマ「篤姫」では宮﨑あおいさんの演技が印象的でしたが、同じく「西郷どん」では北川景子さんが演じ、注目が集まっています。明治維新後も江戸で暮らし、徳川の女性として生きた篤姫の生涯を、ゆかりの地とともにご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

篤姫

篤姫

幼名は一(かつ、もしくは、いち)で、のちに島津斉彬の養女となり源篤子(みなもとのあつこ)に、さらに近衛忠煕の養女となった際には藤原敬子(ふじわらのすみこ)に名を改めます。

篤姫のふるさと・薩摩

篤姫は天保6年(1836)12月19日、薩摩藩の今和泉島津家に生まれます。
島津家の分家にあたり、けして身分は高くありませんでした。幼い頃から体が丈夫で活発、周囲に気配りもできる優しい性格は、兄妹たちからも慕われていたようです。
今和泉島津家別邸跡(鹿児島県指宿市)

今和泉島津家別邸跡(鹿児島県指宿市)

篤姫には3人の兄と3人の妹がいましたが、兄3人は体が弱く、そのため現在の鹿児島県指宿市岩本にある別邸で過ごすことが多かったようです。現存するのは石垣のみですが、前に浜があり、兄をいじめられた篤姫が相手に立ち向かっていったとの逸話が残っています。
via 写真提供:指宿市

島津斉彬との運命の出会い

薩摩藩11代藩主・島津斉彬

薩摩藩11代藩主・島津斉彬

「西郷どん」では渡辺謙さんが演じ、毎週話題になっています。
嘉永3年(1850)頃、将軍家より島津家に家定の正室を迎えたいとの話がきます。
今までの正室2人が共に早逝したためですが、嘉永4年(1851)藩主となった島津斉彬は、従妹の篤姫に白羽の矢を立てました。仙巖園の磯御殿での花見の折り、篤姫を見て気に入ったともいわれています。
篤姫と島津斉彬が出会った仙巌園(鹿児島県鹿児島市)

篤姫と島津斉彬が出会った仙巌園(鹿児島県鹿児島市)

via 写真提供:鹿児島市
万治元年(1658)薩摩藩2代藩主・島津光久が築いた別邸で、島津斉彬がこよなく愛したことでも有名です。「西郷どん」でもロケ地として何度も登場していますね。
後年、斉彬はここに工業群を作り、現在は仙巌園を含む史跡・建物が「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産に登録されています。

江戸、そして大奥へ

13代将軍・徳川家定

13代将軍・徳川家定

「西郷どん」では又吉直樹さんが演じる家定。うつけなのか?うつけなふりをしたキレ者で描かれるのか?こちらも大変気になります。
嘉永6年(1853)斉彬の養女となった篤姫は江戸の薩摩藩邸に入ります。安政3年(1856)には右大臣・近衛忠煕の養女となり、同年11月に13代将軍となっていた家定に輿入れします。
ペリー来航や12代将軍家慶の死去、さらに安政の大地震が江戸の町を襲い、篤姫の輿入れはたびたび延期になりました。こんなところも波乱万丈だったんですね。

実は、この嫁入り道具を調達したのが西郷隆盛でした。婚礼行列は先頭が江戸城に着いても末尾はまだ渋谷の薩摩藩邸にいたほど、壮麗なものだったようです。
3000人もの女性がいた!江戸城の大奥

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