親子2代で小十郎!伊達家の重臣、片倉景綱・重長親子ゆかりの地・宮城県白石市
2016年12月16日 更新

親子2代で小十郎!伊達家の重臣、片倉景綱・重長親子ゆかりの地・宮城県白石市

戦国武将・伊達政宗の重臣である片倉景綱と息子・重長は親子2代で「片倉小十郎」を名乗りました。彼らの拠点となった場所は宮城県白石市で、そこには彼らのゆかりの地が多く残っています。真田家とも縁の深い彼らの足跡を巡ってみましょう。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

今回ご紹介する「片倉小十郎ゆかりの地」はこちら

・白石城
・片倉家菩提寺 傑山寺
・片倉家御廟所と景綱の姉・喜多の墓
・神明社
・当信寺(阿梅の墓)

片倉小十郎と宮城県白石市

片倉小十郎景綱像(仙台市博物館所蔵)

片倉小十郎景綱像(仙台市博物館所蔵)

片倉景綱は伊達政宗の側近として生涯を捧げました。軍師としても有能で、数々の戦いで功績を挙げています。関ヶ原の戦いの後に政宗が仙台藩を賜ると、景綱は白石城を賜り拠点としました。

息子・重長は病床の父に代わり大坂の陣に参加し、後藤又兵衛を討ち取り「鬼小十郎」の異名を取ります。その一方、真田信繁に子供たちを託され、白石へ連れ帰り養育したとも言われていますが、その中のひとり・阿梅を継室とし仲睦まじく暮らした話が有名です。彼らの生活の中心だった白石には、彼らが生きた足跡が確かに残されています。

片倉家の居城・白石城(宮城県白石市)

白石城

白石城

元々の築城は11世紀に遡るが、片倉氏所領となり大改修が行われました。
関ヶ原の戦いの後、景綱は白石城を拝領し、以後260年に渡り片倉家の居城となりました。景綱も重長もここで政務を執ったのでしょう。
平成7(1995)年に復元された三階櫓(天守閣)は、史実に基づき木造で再現された傑作です。戦後の木造復元天守として、高さ・広さともに日本最大級のスケールなんですよ。

片倉景綱の墓標、一本杉がそびえる片倉家菩提寺・傑山寺

「本堂前に設置された景綱像」

「本堂前に設置された景綱像」

片倉家菩提寺の傑山寺を訪れると、まず本堂前の片倉景綱像が迎えてくれます。白石の街を見守るように設置され、手には愛した笛を携えています。
初代片倉小十郎景綱の墓標である一本杉

初代片倉小十郎景綱の墓標である一本杉

ここには片倉家11代からの当主と妻の墓がありますが、景綱の墓標として知られる一本杉にぜひお参りしましょう。元和元(1615)年に59歳で没した景綱は、ここ傑山寺に埋葬されました。しかし墓を暴かれないようにと墓石を置かず、一本杉を墓標の代わりにしたのだそうです。
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