第8回:世界遺産・沖縄の城(グスク)めぐり【月刊 日本の城】
2018年4月6日 更新

第8回:世界遺産・沖縄の城(グスク)めぐり【月刊 日本の城】

webサイト「日本の城写真集」の管理人・けいすけが、日本の名城の見どころ、撮りどころを紹介する連載「月刊 日本の城」。第8回は沖縄の城(グスク)です。琉球王国として独立していた沖縄は、城も独自の進化を遂げ、曲線状の石垣や中国文化の影響を受けた建物などが目を引きます。そんな沖縄の城の見どころを写真を中心にご紹介します。

けいすけ(日本の城写真集)けいすけ(日本の城写真集)

沖縄のグスクの今

【首里城の入口にある守礼門】日本の城の大手門にある櫓門...

【首里城の入口にある守礼門】日本の城の大手門にある櫓門のような防御重視ではなく、来客を迎える城のシンボルだったのだろう。

via 写真提供:日本の城 写真集
かつて琉球王国という独立国だった沖縄は、城も独自の文化を築いてきました。
最も有名な沖縄の城・首里城(しゅりじょう)は琉球王国の首都で、太平洋戦争で壊滅したものの、沖縄復興のシンボルとして再建が進み、今もなお整備が続いています。

2000年に世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録された沖縄の城。
それから2006年、日本城郭協会が選定した日本100名城には、首里城、中城城(なかぐすくじょう)、今帰仁城(なきじんじょう)が指定されました。
さらに2017年には勝連城(かつれんじょう)、座喜味城(ざきみじょう)が続日本100名城となり、今年4月6日(城の日)からスタンプラリーも開始されます。

今回はそんな沖縄の城の見どころ&撮りどころを、那覇から北方面へ、順番にご紹介していきましょう。

琉球の首都・首里城

【広福門前から下を見下ろす。右は久慶門、前方には歓会門...

【広福門前から下を見下ろす。右は久慶門、前方には歓会門が見える】

via 写真提供:日本の城 写真集
琉球王国の首都だった首里城。その当時の姿を復元すべく、現在も城の再建が進められています。日本の城とは異なる赤い建物が特徴です。

曲線状の石垣と南国の植物の緑、石垣上に見える建物の赤、空と海の青・・・まさに琉球のグスクの景観!当時もこのような美しい姿だったのでしょう。

首里城のいちおし撮影ポイント:主殿

【主殿と御庭(うなー)】

【主殿と御庭(うなー)】

via 写真提供:日本の城 写真集
首里城といえばやはり主殿。鮮やかな朱色もさることながら、豪華絢爛な装飾も必見です。
主殿とは国王が政治や儀式を執り行う場のことで、日中の文化と琉球独特の形式を取り入れたもの。御庭ではさまざまな儀式が行われ、家臣一同がこの庭に会しました。
【寄内ノ御嶽(よせうちのうたき)】

【寄内ノ御嶽(よせうちのうたき)】

正殿の下にあるゾーンで、近年整備公開された。
御嶽とは信仰の対象となる神聖な場所のこと。今でも琉球のグスクは御嶽とされ、祈りをささげる人も見られる。
via 写真提供:日本の城 写真集
筆者は今年の2月に首里城に行きましたが、長袖シャツ1枚で十分でした。城を歩きまわると暑いくらいです。
見学後は、是非ともアイスクリームでクールダウンを。城内にも店舗があります。

ペリーも称賛した美しい城・中城城

【裏門】

【裏門】

城に入ると最初に見えてくる裏門。石垣でできた上部がアーチ状の門は琉球のグスクの特徴。
via 写真提供:日本の城 写真集
首里城を堪能したら、次は中城城へ向かいましょう。
日本に開国を迫ったペリーは日本に着く前に琉球に寄港し、この中城城を訪れ、その美しさを称賛したと言われます。その姿は今でも曲線状の石垣から味わうことができます。
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けいすけ(日本の城写真集)

けいすけ(日本の城写真集)

Webサイト「日本の城写真集」(http://castle.jpn.org/)の管理人です。日本各地にある遺構の残る城や著名な城を訪問し、城の象徴である天守のみならず、様々な見どころの写真を撮って公開しています。みなさまに城の魅力が少しでも伝われば何よりです。日本全国444城、16,428枚の写真を収録(2017/9/4現在)。Twitterもやっています:https://twitter.com/castle_jpn 公式

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