直江兼続、毛利秀元、立花宗茂…実は東京で亡くなっていた!戦国武将終焉の地
2018年11月22日 更新

直江兼続、毛利秀元、立花宗茂…実は東京で亡くなっていた!戦国武将終焉の地

戦で生き残った戦国武将は、普通は自分の領地で亡くなったと思いますよね。実は、意外にも江戸で息を引き取った人たちもいるんです。というのも、江戸時代に入って参勤交代が義務づけられると、各大名は自身の江戸屋敷に詰めていたから。意外な人物が江戸屋敷で亡くなっているのも驚きですが、その屋敷の跡地がどうなっているかというのもなかなか面白いですよ。さっそくチェックしてみてください。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

直江兼続:江戸鱗屋敷(千代田区霞が関・警視庁)

直江兼続

直江兼続

via 米沢市上杉博物館蔵
大河ドラマ「天地人」の主人公であり、同じく「真田丸」でもさらに人気の高まった直江兼続。米沢藩上杉家に仕えましたが、彼が亡くなったのもまた江戸でした。しかもそこは何と、今は警視庁があるところなんです。
鱗屋敷のあった警視庁

鱗屋敷のあった警視庁

警視庁をほぼ正面から撮影すると、敷地が三角形なのがわかる!
via 写真:ユカリノ編集部
米沢藩の上屋敷(今は法務省庁舎)の向かい側に兼続は屋敷を賜っていました。敷地が三角形であること、そこが魚の鱗のような形であることから鱗屋敷と呼ばれた、とも言われています。

元和6年(1620)、兼続は病のため60歳で亡くなりました。息子は早逝しており、養子縁組の解消などで跡継ぎがいなかったため、ここで家は断絶することとなりました。ちなみに、兼続の正室お船もここで亡くなっています。

江戸鱗屋敷の跡は残っていませんが、米沢藩上杉家江戸藩邸跡の碑は、現在の法務省庁舎前に置かれています。
米沢藩上杉家江戸藩邸のあった法務省庁舎

米沢藩上杉家江戸藩邸のあった法務省庁舎

法務省の一部に建てられた上杉家の江戸屋敷は、「桜田屋敷」と呼ばれ、幕末まで江戸藩邸として使われた。
via 写真:ユカリノ編集部
米沢藩上杉家江戸藩邸跡の碑

米沢藩上杉家江戸藩邸跡の碑

via 写真:ユカリノ編集部

毛利秀元:長府藩毛利家上屋敷(港区六本木・六本木ヒルズ毛利庭園)

毛利秀元

毛利秀元

via https://ja.wikipedia.org/wiki/
関ヶ原の戦いの際、西軍の総大将である毛利軍が動かなかったのは、家康に通じていた重臣・吉川広家が、毛利家の領地安堵の約束と引き換えに軍を動かさなかったためでした。その時、毛利軍の実質上の大将であり、動こうにも動けなかったのが毛利秀元です。彼は元就の孫に当たり、一時は輝元の養嗣子となっていたため、将来の毛利家当主と目されていた時期もありました。

しかし戦後は輝元の子・秀就に嗣子を譲り、長州藩の支藩・長府藩主となります。同時に長州藩でも大きな力を持ちましたが、秀就とは不仲となり、晩年は徳川家光の御伽衆として江戸に住みました。慶安3年(1650)に江戸で亡くなったということなので、長府藩の上屋敷で亡くなったと考えられています。
毛利庭園

毛利庭園

長府藩毛利家上屋敷は、現在は、史跡「毛利甲斐守邸跡」という名で残されています。六本木ヒルズ内の毛利庭園にあり、ひょうたん池の傍に跡地であることを示す標柱が建てられています。タワービルを背景にした和風庭園という、都会のオアシス的な存在です。
六本木ヒルズと毛利庭園

六本木ヒルズと毛利庭園

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