高杉晋作、桂小五郎…明治維新の偉人たちが泊まった旅館3選
2018年6月7日 更新

高杉晋作、桂小五郎…明治維新の偉人たちが泊まった旅館3選

幕末から明治にかけて活躍した偉人たち。彼らが心身を癒した旅館が現在も残っています。高杉晋作が刻んだ「憂国の楓」を保管する山口・松田屋ホテルや、桂小五郎が潜伏した兵庫・城崎温泉のつたや旅館など、歴史情緒あふれる佇まいも魅力です。今回は週末や夏休みにもおすすめの旅館をエピソードとともにご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

今回紹介する偉人たちが泊まった旅館はこちら!

・高杉晋作:松田屋ホテル(山口県・湯田温泉)
・桂小五郎:つたや旅館(兵庫県・城崎温泉)
・伊藤博文:金湯館(群馬県・霧積温泉)

高杉晋作:松田屋ホテル(山口県・湯田温泉)

日本庭園を臨む本館客室は大正時代のもの。

日本庭園を臨む本館客室は大正時代のもの。

via 写真提供:松田屋ホテル
山口市にある湯田温泉は、怪我をした白狐が傷を治しに来ていたという逸話がある温泉です。
そこにある松田屋ホテルは延宝3年(1675)創業の由緒ある宿。
長州藩のお膝元ということもあり、志士たちの会談の場としてしばしば使われました。

「憂国の楓」

「憂国の楓」

高杉晋作が所感を刻んだ「憂国の楓」。
via 写真提供:松田屋ホテル
この旅館の見どころは、大正時代に発見された「憂国の楓」です。
高杉晋作が「盡国家秋在焉(国家に盡すのときなり)」と刻み込んだ楓の木が現在も保管されています。
これが刻まれたのは文久3年(1863)、ちょうど高杉が奇兵隊を創設した年でした。まさにその時の彼の心情が表されているというわけです。
使われている御影石は当時のままだという維新の湯。

使われている御影石は当時のままだという維新の湯。

via 写真提供:松田屋ホテル
他にも西郷隆盛や桂小五郎、大久保利通が会見した場所や、坂本龍馬も入ったという「維新の湯」などもあり、明治維新好きには垂涎の宿です。
「憂国の楓」のほか貴重な資料が保管された明治維新資料室。

「憂国の楓」のほか貴重な資料が保管された明治維新資料室。

via 写真提供:松田屋ホテル

桂小五郎:つたや旅館(兵庫県・城崎温泉)

桂小五郎ゆかりの宿として有名なつたや旅館。

桂小五郎ゆかりの宿として有名なつたや旅館。

via 写真提供:つたや旅館
江戸時代には「海内第一泉」と呼ばれ、1300年の歴史を誇る城崎温泉は、桂小五郎と深い関係があります。

禁門の変で敗北し、何とか脱出した桂は京都から但馬、そして城崎に逃れてきました。
ここで彼が潜伏したのがつたや旅館です。当時は松本屋といいました。

宿の主やその娘に手厚くもてなされた桂は、第一次長州征討などが行われた間もここで雌伏の時を過ごします。
そして彼を迎えに来た幾松(後の松子)と共に長州へ帰国し、藩の中心的人物として明治維新へと突き進んでいくのです。

30 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

2018年は明治維新150年!夏に開催のおすすめ企画展5選

2018年は明治維新150年!夏に開催のおすすめ企画展5選

明治維新150年にあたる今年。高知や山口などの主要箇所もちろん、全国各地で企画展が開催されています。普段の歴史旅や夏休みにプラスしたい企画展の内容をご紹介します。
【始まりからサンタまで】日本初のクリスマスゆかりの地

【始まりからサンタまで】日本初のクリスマスゆかりの地

日本におけるクリスマスの歴史は古く、天文21年(1552)、現在の山口市にあった教会で降誕祭のミサが行われたことが始まりとされます。その後、鎖国によって消えてしまいますが、明治期の禁教令の廃止と共に復活。やがて日本の冬を彩る一大イベントとして定着しました。今回は始まりから、日本初のサンタにケーキ、イルミネーションまで、初づくしのクリスマスとゆかりの地をご紹介します。
源平、戦国、幕末…バラエティ豊かな11月イベントまとめ

源平、戦国、幕末…バラエティ豊かな11月イベントまとめ

肌寒くなってきた11月ですが、イベントはまだまだ熱い!石田三成など人気の戦国武将のまつりに、幕末維新がテーマの展覧会、源平や姫にちなんだ行列など、バラエティに富んだイベントが開催されます。どの時代のファンも嬉しい、地元愛に溢れたイベントの見どころを紹介。さっそくチェック!
警察博物館“大警視コーナー”は必見!日本警察の父・川路利良ゆかりの品とその軌跡【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】第15回

警察博物館“大警視コーナー”は必見!日本警察の父・川路利良ゆかりの品とその軌跡【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち】第15回

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第15回は、現在の警視総監にあたる初代大警視・川路利良ゆかりの地。川路ゆかりの品が多く展示されている東京の警察博物館を中心に、出生地・鹿児島にある銅像まで、その生涯を辿ります。
戊辰戦争150周年の今こそ見るべき!国立公文書館『戊辰戦争―菊と葵の500日―』展

戊辰戦争150周年の今こそ見るべき!国立公文書館『戊辰戦争―菊と葵の500日―』展

明治維新、そして戊辰戦争から150年の今年、全国各地で関連イベントが開催されています。2018年5月26日~6月30日まで東京・国立公文書館では「戊辰戦争―菊と葵の500日―」と題した企画展が開催中。日本各地で行われた戦闘の記録や、参加した人物にまつわる資料から、戊辰戦争の実像に迫ります。同館ならではの豊富な所蔵品は必見!その展示内容をレポートします。
日本初の新婚旅行は小松帯刀夫妻だった?薩摩藩の若き家老の生涯

日本初の新婚旅行は小松帯刀夫妻だった?薩摩藩の若き家老の生涯

薩摩藩の家老として、西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕を推し進めながらも若くして亡くなった小松帯刀。日本初の新婚旅行を行ったのは坂本龍馬夫妻ではなく、小松帯刀夫妻だったともいわれています。『西郷どん』では劇団EXILEの町田啓太さんが演じることでも話題の帯刀の生涯とゆかりの地を紹介します。
激動の時代を生きた「最後の浮世絵師」月岡芳年の画業を辿る

激動の時代を生きた「最後の浮世絵師」月岡芳年の画業を辿る

まるで現在の漫画のような躍動感のある月岡芳年の浮世絵。歴史好きなら一度は見たことのあるのでは?幕末に生まれ明治にかけて活躍した芳年の展覧会「芳年ー激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」が8月5日(日)より練馬区立美術館で開催されます。最後の浮世絵師と呼ぶにふさわしい画業を堪能できる貴重な機会です。
5年ぶり!楠木正成を祀る神戸・湊川神社で5月26日「楠公武者行列」が開催

5年ぶり!楠木正成を祀る神戸・湊川神社で5月26日「楠公武者行列」が開催

鎌倉末期から南北朝初期に活躍した武将・楠木正成。彼を祀る神戸・湊川神社には正成の殉節地や、幕末には坂本龍馬や勝海舟、吉田松陰も訪れたという墓所もあります。さらに命日の翌日にあたる5月26日(土)には5年ぶりとなる「楠公武者行列」が開催。正成ゆかりの地・湊川神社と行列の詳細をご紹介します。
函館・五稜郭、松前城…土方歳三最期の地・北海道の足跡を辿る

函館・五稜郭、松前城…土方歳三最期の地・北海道の足跡を辿る

『ゴールデンカムイ』『るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚・北海道編ー』など、コミック界で盛り上がりをみせる幕末・明治維新期の北海道。ここは旧幕府軍と新政府軍が激突した戊辰戦争の終焉地であり、旧幕府軍として戦った土方歳三の最期の地でもあります。北海道に上陸してから最期まで、土方の足跡を辿ります。
歴史好きが選んだ!満足度の高い史跡&行ってみたい史跡は?

歴史好きが選んだ!満足度の高い史跡&行ってみたい史跡は?

GWなどの連休になると、歴史好きの皆さんは城や神社仏閣、大河ドラマや歴史上の人物ゆかりの地に出かけられる方も多いと思います。そこでユカリノ編集部では、日本全国の読者の皆様に「行ってよかった史跡」についてアンケートを実施。歴史好きならではの視点で「満足度の高い史跡」についてのご意見をまとめました。