【 理想の上司!?】兄・隆盛に劣らず有能だった!西郷従道の生涯
2018年12月16日 更新

【 理想の上司!?】兄・隆盛に劣らず有能だった!西郷従道の生涯

2018年の大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛は、日本人では知らぬものがいないほどの有名人。その実弟である従道にはいまいち光が当たっていませんでしたが、実は兄に負けじと有能だったのです。「西郷どん」では錦戸亮さんが演じ、さらに注目度が高まる従道の生涯とゆかりの地をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

西郷従道

西郷従道

島津斉彬の茶坊主だった!?

西郷従道が生まれたのは天保14年(1843)、兄・隆盛と同じ薩摩藩(鹿児島県)の加治屋町です。隆盛は長男ですが、長女・琴、次男・吉二郎、次女・鷹、三女・安、三男・従道、四男・小兵衛の7人兄弟で、隆盛と従道は15歳離れています。

下級藩士の家柄で生活は苦しく、また従道が9歳の時には相次いで両親が亡くなってしまいます。従道は藩主である島津斉彬の茶坊主として出仕しました。
茶坊主というのは、主君が茶道の接待などをする時にさまざまな世話をする役職のことです。
その後還俗し、本名を隆興、通称を信吾(慎吾)と改名します。
西郷隆盛・従道誕生地(鹿児島県鹿児島市)

西郷隆盛・従道誕生地(鹿児島県鹿児島市)

鹿児島市加治屋町にある隆盛と従道の生誕地。右の小さい碑が、従道のものです。
via 撮影:ユカリノ編集部
世の中はちょうど尊王攘夷の嵐が吹き荒れる幕末。文久2年(1862)、18歳になった従道も、兄・隆盛らが結成した薩摩藩内の組織・精忠組に入り、活動に身を投じます。

ところが京都で寺田屋事件(精忠組内の過激派を薩摩藩が粛清した騒動。坂本龍馬が襲撃された事件とは別です)が起き、参加していた従道も捕らえられます。しかし、年少であるため帰藩謹慎処分となり命は助かりました。

薩英戦争ではスイカ売りを装った決死隊に志願?

薩英戦争

薩英戦争

同じ頃、横浜の生麦村で薩摩藩士の奈良原喜左衛門がイギリス人を斬り、それがきっかけで文久3年(1863)7月、薩摩藩とイギリスの間で薩英戦争が勃発します。

その直前、奈良原はなんと当時世界最強と謳われたイギリス艦隊を奇襲しようと「スイカ売り決死隊」を編成。謹慎処分が解かれた従道はこれに参加します。

作戦は文字どおり、農民に化けた決死隊が小舟に乗って艦隊に接近、スイカなどを売りにきたと見せかけてイギリス艦に乗り移り、兵士を殺傷して艦隊を奪う、という大胆不敵というか無謀な?ものでした。

しかし言葉も通じないし相手を騙すことができず、あえなく失敗したそうです…。
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薩英戦争が起こったのは夏真っ盛りのとき。日本人と同様に、イギリス人もスイカを食べると思ったのでしょうか…。
この薩英戦争で外国の力を思い知った薩摩藩は攘夷を捨て、それが幕末の状況を大きく変えていきます。
時代は戊辰戦争に向かってまっしぐら。従道も参加し、鳥羽・伏見の戦いでは銃弾が体を貫通するほどの重傷を負ってしまいました。
祇園之洲砲台跡(鹿児島県鹿児島市)

祇園之洲砲台跡(鹿児島県鹿児島市)

薩英戦争の折り、実際に使用された砲台跡が鹿児島市清水町の祇園之洲公園に残っています。
80ポンド砲(ボンカノン砲)1門をはじめ6門を装備していましたが、5門が破壊され、戦死者も出しています。現在ここには「薩英戦争記念碑」が建てられています。

西南戦争では東京でお留守番

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