源氏三代&北条氏の史跡をめぐろう!史上初の武家政権、鎌倉幕府ゆかりの地
2017年9月28日 更新

源氏三代&北条氏の史跡をめぐろう!史上初の武家政権、鎌倉幕府ゆかりの地

日本初の武家政権を樹立した鎌倉幕府。武士とって鎌倉幕府の開府は政治の主導権を握るターニングポイントでもありました。本稿では鎌倉幕府に関係する人物ゆかりの地をピックアップ。幕府を開いた源頼朝とその息子頼家・実朝の源氏三代、執権北条氏のゆかりの地をご紹介します。

みのうち社みのうち社

鎌倉と言えば、鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮

via みのうち社
言わずと知れた、鎌倉の名所・鶴岡八幡宮。八幡宮は源氏の氏神でもあります。
鶴岡八幡宮の歴史は古く、康平6年(1063)にさかのぼります。
前九年の役にて奥州を平定した源頼義が鎌倉に帰り、出陣に際に武運を祈った京都・石清水八幡宮をこの地に祀ったのが始まりです。

治承4年(1180)、以仁王が打倒平氏の令旨を諸国の源氏に発すると、伊豆の流人であった頼朝はこれに応え挙兵。石橋山の戦いに敗れるものの命からがら船で脱出し、安房国(現在の千葉県の南端)に上陸し、千葉氏、上総氏らの協力を得て鎌倉に入り、ここを本拠地として定めます。
鶴岡八幡宮の本宮と舞殿

鶴岡八幡宮の本宮と舞殿

源頼義が造った鶴岡八幡宮は由比ヶ浜の方にありましたが、頼朝がこれを現在の地に移し、 改修を行いました。
via みのうち社
若宮大路の段葛

若宮大路の段葛

由比ヶ浜から鶴岡八幡宮前へと続く若宮大路は、寿永元年 (1182)、源頼朝が妻・政子の安産を祈願して造りました。二の鳥居から鶴岡八幡宮までのエリアは車道の間に一段高い「段葛(だんかずら)」があり、ここを通ってお参りするのがセオリー。
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源平池の東側

源平池の東側

鶴岡八幡宮の左右にある源平池。
向かって右側が源氏側。夏は蓮で水面が見えませんが、冬に行くとこのようにスッキリとしたすがすがしい風景を見ることができます。
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源平池の西側

源平池の西側

一方の平家側の池。どんより。
via みのうち社
実は源平池は呪詛になっているといいます。
源氏側の浮島は3つ。平家側の浮島は4つ。
つまり、源氏側は3つの浮島を三=産とかけて源氏の繁栄を願っており、
平家側は4つの浮き島を四=死とかけて平氏の滅亡を願っているのです。
旗上弁財天

旗上弁財天

源氏側の島の上には旗上弁財天があります。看板等のアナウンスはありませんが社の後ろには「政子石」があるのでお見逃しなく。
via みのうち社
政子石

政子石

頼朝が政子の安産を願って奉納した石。池に落ちないように回り込んでじっくりと見ることをおススメします。
via みのうち社
みのうち社 (7665)

via みのうち社
本宮の「八」の字が鳩になっているのもお見逃しなく!

鶴岡八幡宮にはまだまだ見どころがあるので先の項でもご紹介します。

山の上の頼朝墓所

白旗神社

白旗神社

via みのうち社
鶴岡八幡宮に行ったなら、東にある源頼朝の墓所へ!
現在、頼朝のお墓は山の上にあり、その麓には白旗神社があります。

白旗神社は元々は頼朝の持仏を祀った大倉法華堂があった場所。
頼朝が建久10年(1199)に落馬が原因で亡くなると、こちらに葬られました。

宝治元年(1247)、宝治合戦において、執権北条氏に追われた御家人三浦泰村は、この法華堂に籠り一族郎党500余名とともに自刃して果てました。実はなかなかエグいスポットです。
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みのうち社

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歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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