白洲次郎・正子夫妻の暮らしを知る展覧会が池袋・東武百貨店にて開催
2018年4月5日 更新

白洲次郎・正子夫妻の暮らしを知る展覧会が池袋・東武百貨店にて開催

戦後の政府に尽力し、日本一かっこいい男と称された白洲次郎。鋭い審美眼で骨董の目利きとしても知られる妻の正子。終の住処となった「武相荘」での暮らしを紹介する特別展「白洲次郎 白洲正子の暮らし展」が4/5より東武百貨店 池袋本店で開催されます。今でも多くの人から支持される夫婦の片鱗に触れる貴重な機会です。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

日本で最もかっこいい男・次郎と、美の世界を追求した正子

白洲次郎(右)と正子

白洲次郎(右)と正子

終戦後の占領下の日本で、GHQと渡り合いながら憲法改正に尽力した白洲次郎。見た目はもちろん、大きな勢力に屈せず自身を貫く姿は、日本で最もかっこいい男と称されました。

一方、樺山伯爵家の令嬢として生まれた正子。幼少期から能を嗜み、鋭い審美眼は骨董から仏像に至るまで幅広く発揮され、現在も日本美術の評論家として高い支持を得ています。

この特別展は、そんなふたりの終の住処となった「武相荘(ぶあいそう)」での暮らしを紹介するもの。
次郎の身の回りの品や車、正子愛用の着物や骨董品など、旧白洲邸・武相荘が所蔵する夫妻ゆかりの品々が展示されます。
白洲次郎・正子の生涯とともに、彼らの美しく豊かな暮らしを知る絶好の機会です。

美しく豊かな「武相荘」での暮らし

旧白洲邸・武相荘(東京都町田市)

旧白洲邸・武相荘(東京都町田市)

白洲次郎・正子夫妻の旧邸宅。現在は記念館・資料館となり一般公開されています。
そもそも「ぶあいそう」というユニークな名前はどのようにつけられたのでしょうか?

1943年(昭和18)、ふたりは戦禍を避けるため、現在の東京都町田市にあたる鶴川村に茅葺き屋根の民家を購入し、移住します。鶴川周辺は「武蔵」と「相模」の国の境に位置することから、次郎は自邸を「武相荘」と名付けたそうです。
ここで次郎は自ら田畑を耕して、家具や生活用具を自製するなど、独自の生活スタイルを築きました。

戦後は総理大臣・吉田茂の懐刀として、政治や実業界で活躍した次郎。「武相荘」での暮らしは、多忙を極める次郎にとって癒しだったのかもしれません。
次郎の愛車「ベントレー」

次郎の愛車「ベントレー」

友人から「オイリー・ボーイ」と呼ばれるほど、車が好きだったと言われる次郎。
そして正子は、着物の店「こうげい」を経営したのち、文筆業に専念するかたわら骨董を求め、花器や食器を日用品として使うことで、日々の暮らしに彩りを添えました。

骨董品を日常使いするとはさすが正子ですが、飾るよりも実際に使った方が、もの本来の使い方であると気づかせてくれます。
菊牡丹梅立涌文小袖

菊牡丹梅立涌文小袖

鋭い感性と美意識を持ち合わせていた正子。集めた着物や骨董品は、世代を超えて高く評価されています。
北大路魯山人作「有平縞湯呑」(左)と、江戸時代の「織部皿」

北大路魯山人作「有平縞湯呑」(左)と、江戸時代の「織部皿」

現代でいうセレブなふたりの持っているものは高価なものもありますが、値段やブランドよりも、本当に好きなものを大切に使っていたということがわかります。

そんな日常の暮らしを豊かにするヒントが散りばめられた特別展、ぜひチェックしてみてください。

特別展「白洲次郎 白洲正子の暮らし展」

 (17326)

開催期間:2018年4月5日(木)〜4月17日(火)
開催時間:午前10時〜午後8時
※最終日は午後5時閉場
※入場は閉場の30分前まで
※開催中は無休
開催場所:東武百貨店 池袋店 8階催事場
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