2019年大河ドラマ『いだてん』で注目!オリンピックの父・嘉納治五郎と講道館
2019年1月6日 更新

2019年大河ドラマ『いだてん』で注目!オリンピックの父・嘉納治五郎と講道館

世界的なスポーツとなった柔道。その誕生に貢献した「柔道の父」嘉納治五郎は、日本のオリンピックへの参加を実現させたことから「オリンピックの父」とも呼ばれていました。2019年大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』では役所広司さんが演じ、主人公の金栗四三を見出した治五郎の功績と講道館を紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

柔道の父・嘉納治五郎

20代の嘉納治五郎

20代の嘉納治五郎

ロシアのプーチン大統領も尊敬しているといわれる治五郎とは?
嘉納治五郎は万延元年(1860)10月28日、兵庫県武庫郡御影町に生まれます。
11歳のとき東京へ出てきた治五郎は、のちに東京大学の前身である開成学校に入学すると、政治学や経済学、さらに哲学を学びました。

勉学に勤しむ一方で、幼少時から体が小さかった治五郎は、腕力の強い者にも負けない手立てを模索します。そこで注目したのが日本の古流柔術でした。

在学中より天神真楊流、起倒流の道場で学んだ治五郎は、いずれもその奥義を修得。
そして修行を通して学んだ柔術の「柔よく剛を制す」の原理を「心身の力を最も有効に使用する」原理へと発展させていくことで、「柔道」を考案します。

講道館発祥の地:永昌寺(東京都台東区)

永昌寺には「講道館柔道発祥之地」の石碑と刻まれた石碑が...

永昌寺には「講道館柔道発祥之地」の石碑と刻まれた石碑が残されています。

こうして誕生した柔道を学ぶ道場として、明治15年(1882)に治五郎が創設したのが「講道館」です。
最初の道場は、現在の東京都台東区東上野にある永昌寺の書院を借りて開かれました。
わずか12畳という広さでしたが、翌年南神保町に道場を移すまで熱心な稽古が行われたのです。
永昌寺

永昌寺

当時の永昌寺の建物は関東大震災により焼失しましたが、のちに再建されます。

嘉納治五郎の銅像も!柔道の総本部・講道館(東京都文京区)

講道館にある嘉納治五郎の銅像

講道館にある嘉納治五郎の銅像

その後も講道館は移転を繰り返し、現在は東京都文京区春日に所在。治五郎の銅像も立てられました。

柔道の総本山として、世界各国から多くの修行者が集まる講道館。
経験者なら誰でも参加できる一般稽古や、初心者が基本から学べるコースなどさまざまなクラスが設けられています。
もちろん経験がない方も大道場での稽古の見学や、柔道の歴史を学べる資料館や図書館を利用できますよ。
講道館

講道館

大道場
稽古時間:平日午後4時〜午後8時、土曜〜午後7時30分

柔道資料館・図書館
開館時間:平日午前10時〜午後5時

教育者としても活躍

28 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

三島弥彦、吉岡信敬…天狗倶楽部のメンバーたち、破天荒だがそこがいい!

三島弥彦、吉岡信敬…天狗倶楽部のメンバーたち、破天荒だがそこがいい!

大河ドラマ「いだてん」が始まり、初回から話題を呼んでいます。なかでもTNGこと「天狗倶楽部」のはじけっぷりに度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。生田斗真さん演じる三島弥彦を筆頭に、個性強めなメンバーたちは、いったいどんな人物だったのでしょうか。実在するメンバーの紹介と、彼らにゆかりがある場所をご紹介します。
【 理想の上司!?】兄・隆盛に劣らず有能だった!西郷従道の生涯

【 理想の上司!?】兄・隆盛に劣らず有能だった!西郷従道の生涯

2018年の大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛は、日本人では知らぬものがいないほどの有名人。その実弟である従道にはいまいち光が当たっていませんでしたが、実は兄に負けじと有能だったのです。「西郷どん」では錦戸亮さんが演じ、さらに注目度が高まる従道の生涯とゆかりの地をご紹介します。
ゆかりの地・玉名に誕生!「いだてん大河ドラマ館」潜入レポート

ゆかりの地・玉名に誕生!「いだてん大河ドラマ館」潜入レポート

オリンピックを題材にした2019年の大河ドラマ『いだてん』。宮藤官九郎氏のオリジナル脚本で、早くも異色の大河ドラマとして話題になっていますね。 主人公は、日本初のオリンピック選手となった金栗四三。その金栗ゆかりの地である熊本県の玉名に、ついに大河ドラマ館がオープン!ドラマがもっと楽しくなる、大河ドラマ館の模様をレポートします。
マラソンの父・金栗四三の生誕地にオープン『金栗四三ミュージアム』

マラソンの父・金栗四三の生誕地にオープン『金栗四三ミュージアム』

2019年の大河ドラマ『いだてん』の主人公である、金栗四三の出身地として注目されている熊本県玉名郡和水町。現存する金栗の生家近くに、2019年1月11日(金)オープンしたのが『金栗四三ミュージアム』です。ここでは金栗を等身大の視点で紹介し、日本のマラソン界発展のために捧げた彼の生涯を体感できる、地元ならではのミュージアムとなっています。
「西郷どん」だけじゃない!様々な150年の節目を迎えた2018年歴史トピックスを総括【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:最終回】

「西郷どん」だけじゃない!様々な150年の節目を迎えた2018年歴史トピックスを総括【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:最終回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載も、今回で最終回。2018年は、明治150年の記念の年であり、大河ドラマ「西郷どん」放送も手伝って、幕末から明治にまつわる歴史ニュースやイベントが絶えない1年となりました。幕末維新志士たちの生涯をゆかりの地とともに紹介した本連載と、小栗さくら自身が感じた今年の歴史トピックスを総括します!
お正月の風物詩!箱根駅伝と金栗四三の素敵な関係

お正月の風物詩!箱根駅伝と金栗四三の素敵な関係

お正月の風物詩のひとつに、箱根駅伝を挙げる方も多いのではないでしょうか。学生たちの全力を尽くした走りには感動させられますよね。ところで、この箱根駅伝は大河ドラマ「いだてん」の主人公となる金栗四三の発案によるものだったことをご存知でしょうか。金栗がどのようにして箱根駅伝を実現させたのか、ゆかりの地と共にご紹介します。
村田新八は“大久保に次ぐ人傑”!西南戦争まで西郷とともに歩んだ生涯【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第26回】

村田新八は“大久保に次ぐ人傑”!西南戦争まで西郷とともに歩んだ生涯【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第26回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第26回は、村田新八です。幕末期から西郷隆盛と行動を共にした村田は、あの勝海舟も「大久保に次ぐ人傑」と評したほどの人物でした。大河ドラマ「西郷どん」では描かれなかった村田の功績とは?最期まで西郷とともに歩んだその生涯を追ってみます。
【野心なき大物・大山巌】西郷の肖像画のモデル、西洋かぶれの一面も?

【野心なき大物・大山巌】西郷の肖像画のモデル、西洋かぶれの一面も?

西郷隆盛のいとこであり、西郷の肖像画のモデルのひとりになったと言われる大山巌。大河ドラマ「西郷どん」には登場しませんでしたが、戊辰戦争で頭角を現した大山は、西南戦争では西郷と戦い、やがて新政府の重鎮となりました。西洋文化に傾倒し、政治的野心とは無縁のおおらかな人物だったようです。そんな大山巌の生涯とゆかりの地をご紹介します。
再評価の動きも?日本軍閥の祖・山縣有朋が眠る護国寺【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第25回】

再評価の動きも?日本軍閥の祖・山縣有朋が眠る護国寺【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第25回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第25回は、山縣有朋ゆかりの地です。「日本軍閥の祖」とも呼ばれ、明治政府では軍政家として陸軍の礎を築いた山縣有朋。一般的なイメージはあまり良くないようですが、最近ではその評価も見直されつつあります。山縣が歩んだ人生を、墓所・護国寺とともにご紹介します。
津田梅子も最年少6歳で留学!岩倉使節団のメンバーによる帰国後の功績

津田梅子も最年少6歳で留学!岩倉使節団のメンバーによる帰国後の功績

明治政府がスタートして間もない明治4(1871)年、岩倉具視を正使とした岩倉使節団が欧米へ派遣されました。その数107名の大所帯、大久保や桂、伊藤といった新政府の首脳までもが含まれていたこの一行は、欧米で多くを見聞きして帰国しました。彼らの目的と日本に与えた影響とは?また、使節団のメンバーが後に成し遂げた功績もご紹介します。