織田信長ゆかりの地、安土で甦る!?幻の名城・安土城
2018年3月12日 更新

織田信長ゆかりの地、安土で甦る!?幻の名城・安土城

織田信長が築き、初めて本格的な天守(天主)閣を持った城とされる安土城。ルイス・フロイスらの記録によると、その豪華絢爛な城はまさに信長の「天下布武」の象徴だったといわれています。しかし本能寺の変の後に焼失してしまい、天主は1579年(天正7年)の完成からたった3年ほどで無くなってしまいました。現在でも「幻の城」として様々な方法で復元が試みられている安土城、その関連スポットをご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%9C%9F%E5%9F%8E (4747)

via https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%9C%9F%E5%9F%8E
安土城は、現在の滋賀県近江八幡市安土町にあったとされる山城です。現在は石垣など一部の遺構のみが残っており、城址は国の特別史跡に指定されています。

郭は当時、琵琶湖に接しており、水運も利用できるため利便性がありました。そのうえ、北陸街道から京への要衝に位置していたため、越前や加賀の一向一揆、あるいは上杉謙信へ警戒していたのではともみられています。
安土城大手道

安土城大手道

安土城は近世城郭の礎ともいわれ、戦うための城というよりは、その権威を示すことが目的だったようです。
地下1階地上6階建て、天主の高さは約32m(諸説あり)、狩野氷徳の襖絵や異国文化の調度で飾られるなど独創的かつ絢爛豪華だったと伝わっています。
天主には信長が起居しており、家族や家臣も付近に居住していたとみられています。
山の中腹には秀吉や前田利家ら家臣団の屋敷跡も残っていますし、二の丸跡には、豊臣秀吉が建立した織田信長廟が残っていますよ。

しかし1579年(天正7年)に完成した天主(天守)は、1582年(天正10年)に起きた本能寺の変の後、たった3年ほどで焼失してしまいます。焼失の原因も諸説あり、それが余計に「幻の城」として人々の探求心をくすぐるのかもしれませんね。

城跡での天主復元は、建築基準法や復元案の解釈により難しい状況だとのことですが、当時城を観覧したといわれるルイス・フロイスの記録から、様々な手法でその姿を現代に復元しようと試みられています。

20分の1スケールの模型で復元!安土城郭資料館

安土駅にほど近い安土城郭資料館

安土駅にほど近い安土城郭資料館

via 撮影:ユカリノ編集部
安土城郭資料館では、信長が築城した安土城を20分の1の大きさで再現した模型が展示されています。また陶板壁画や、信長関連資料が集まった安土文庫などのコーナーがあります。駅に近いので、まずこちらで事前情報を学んでから、城跡に向かうのもいいですね。
断面図でわかりやすい!安土城の構造

断面図でわかりやすい!安土城の構造

via 撮影:ユカリノ編集部
手前に描かれているのが安土城

手前に描かれているのが安土城

via 撮影:ユカリノ編集部
他にも信長・安土城グッズが販売されていたり、併設の喫茶スペースでは、宣教師が信長に献上したといわれるコーヒーも飲めます。ちなみに安土城と観音寺城の100名城スタンプもこちらで押すことができますよ。
アイスに織田木瓜

アイスに織田木瓜

via 撮影:ユカリノ編集部

VRで蘇る!安土城天主信長の館

安土城天主信長の館

安土城天主信長の館

via 撮影:ユカリノ編集部
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