日本遺産にも認定!『日本最大の海賊』村上海賊ゆかりの地でその魅力を体感しよう
2018年10月5日 更新

日本遺産にも認定!『日本最大の海賊』村上海賊ゆかりの地でその魅力を体感しよう

かつて瀬戸内海において「日本最大の海賊」と言われた村上海賊。2016年、その本拠地である愛媛県今治市と広島県尾道市が共同で申請し、村上海賊のストーリーと「芸予諸島」に連なる43の構成文化財が日本遺産に認定されました。ただの“海賊”ではない彼らの活躍とは?小説の題材にもなり、近年さらに観光地として注目を集める村上海賊ゆかりの地とその文化をご紹介しましょう。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

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「日本最大の海賊」と称された村上海賊とは?

14世紀中頃から瀬戸内海で活躍した村上海賊。
現在の広島県尾道市の因島、愛媛県今治市の能島、来島を本拠地とした三家が、互いに結束し、時には戦いながら、瀬戸内海を支配しました。

彼らは海城を築くと「海の関所」とし、水先案内や海上の警護を請け負うかわりに通行料を徴収。古くから芸予諸島周辺は海の難所とされていたため、その激しい潮の流れを知り尽くしていた彼らの力が必要とされたのです。そうして徐々に芸予全域を掌握する一大勢力へと成長したのでした。
宣教師ルイス・フロイスは、彼らを「日本最大の海賊」と称しています。
今も能島・来島・因島には、その地を拠点とした村上海賊ゆかりの史跡や文化が残っています。
小説の題材になったり、日本遺産にも認定され、近年さらに観光地として注目を集める「村上海賊ゆかりの地」をご紹介しましょう。

能島村上氏ゆかりの地・能島(愛媛県今治市)

愛媛県今治市の能島を拠点にした能島村上氏。戦国時代、当主・村上武吉とその息子の元吉・景親の時代に全盛を極めました。武吉の娘をモデルに創作されたとして有名なのが、和田竜氏の小説『村上海賊の娘』です。

話題の小説の舞台にもなった!居城・能島城跡

能島城跡

能島城跡

via 写真提供:村上海賊魅力発信推進協議会
能島村上氏の居城である能島城付近は、潮流が渦巻く最大の難所。まさに天然の要塞といえる海城です。
瀬戸内海でも重要な航路のひとつで、能島村上氏はここを通る船を案内し、通行料を徴収していました。岩礁には船をつなぐための柱穴も残っており、2017年には「続日本100名城」にも選定されています。

村上武吉着用の陣羽織も展示されている、村上水軍博物館

写真提供:村上水軍博物館 (25012)

via 写真提供:村上水軍博物館
村上水軍博物館

村上水軍博物館

能島を見渡せる大島海岸部には村上水軍博物館があります。
ここには能島村上家ゆかりの貴重な資料が展示。村上武吉・景親親子が着用したと伝わる陣羽織は必見ですよ。
via 写真提供:村上水軍博物館

来島村上氏ゆかりの地・来島(愛媛県今治市)

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