約150年ぶりに公開!羽黒山五重塔と聖地・出羽三山の歴史
2018年5月8日 更新

約150年ぶりに公開!羽黒山五重塔と聖地・出羽三山の歴史

平将門が創建、最上義光によって再建されたといわれる山形県鶴岡市の羽黒山五重塔。「秘中の秘」とされた内部が約150年ぶりに公開中です。羽黒山を含む出羽三山は古くから修験道が盛んで、伊勢神宮と並ぶパワースポットともいわれています。今回は羽黒山五重塔とともに、夏の旅行にもおすすめの出羽三山をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

平将門が建立、最上義光が再建したといわれる五重塔

羽黒山五重塔

羽黒山五重塔

via 写真提供:庄内観光コンベンション協会
高さ29m、三間五層の杮葺(こけらぶき)・素木造り(しらきづくり)の羽黒山五重塔。
平安時代に平将門が建立したとされ、現在の塔は慶長13年(1608)に出羽山形藩主の最上義光によって再建されたといわれています。五重塔では、東北唯一の国宝でもあります。

約150年ぶりとなる内部公開では、最上層の屋根を支える八角形の柱「心柱(しんばしら)」や、1階部分に設置された祭壇、平安時代の書家・小野道風の作と伝えられる額などを見ることができます。

さらに羽黒山山頂にある儀式殿では、明治の神仏分離まで塔の内部に安置されていた観音菩薩像なども初公開。「秘中の秘」とされた五重塔の内部が見られる絶好の機会といえるでしょう。

「国宝・羽黒山五重塔特別拝観」と「羽黒三所大権現秘仏初公開」

 (18936)

開催日:2018年4月28日(土)〜11月4日(日)
開催時間:午前8時30分〜午後4時30分
開催場所:羽黒山五重塔

修験道で知られる出羽三山の歴史

秋の峰入り

秋の峰入り

毎年8月下旬に行われる、出羽三山の山伏修行。
via 写真提供:庄内観光コンベンション協会
そんな羽黒山(414m)を含む出羽三山は、山形県の中央にそびえる月山(1984m)・湯殿山(1504m)との総称で、6世紀に開山されたといわれています。
祖先の霊魂、山の神・海の神が鎮まる山とされ、日本屈指の修験道の霊山として古くから信仰されてきました。
羽黒山:出羽三山神社

羽黒山:出羽三山神社

羽黒山山頂にある神社。羽黒山・月山・湯殿山の三神を合祭しています。
「三山」といっても3つの独立した山があるわけでなく、月山を主峰に、峰続きの北の端に羽黒山があり、月山の西方に湯殿山があります。
羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世という三世の浄土を表し、近世の出羽三山詣では、羽黒山から入り、月山で死と蘇りの修行を行い、湯殿山で再生するという巡礼が行われています。
月山:弥陀ヶ原

月山:弥陀ヶ原

月山の8合目にある湿原。ここまでは車で来ることができ、高山植物の鑑賞地としても人気を誇っています。また月山中之宮の御田原神社もあり、こちらで参拝をすませることもできます。
五重塔のほか三神を合祭した神社のある羽黒山、登山客にも人気のある月山。さらに湯殿山は、敷地内の写真撮影禁止、参拝は土足厳禁という厳しい戒めのある湯殿山神社で知られています。
 
湯殿山神社には社殿がなく、ご神体である茶褐色の大岩から熱湯が湧き出ているとか・・・。
積雪のため開山は6月1日から11月3日頃までで、6月1日には湯殿山開山祭が開催されます。
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